一両列車桜紅葉る駅へ
千万のコスモスと子翼生ゆ
(三年前。コスモスをバックにソフトクリームを撮る。当時の私にしては、上出来の一枚(笑))
秋うらら子に手を引かれ一万歩
およそ六年半ぶり…
上の孫娘が、保育園を卒園した三月。春休みに以前から乗りたいと言っていた、レールバス。一両列車(検索すると、一両でも列車と呼んで良いらしい。)で、我が市を挟み、隣の県堺の駅から、福岡県のほぼ中央に位置する、静かな町へ走るローカル線。
毎朝夕、保育園の少し手前の踏切を行き交う、可愛い電車に「あれ乗りたいね。」と車の中から眺め憧れていた。
やっと予定を立てて、実行のその日は、あいにくの空模様。今にも雪が降り出しそう。
三月の中旬だったと思う。
桜がもうちらほら咲き始めるだろうと、楽しみにしていた日。
終点の駅に着いた途端の底冷えときたら。
駅前の桜は、一輪も咲いていなかった。蕾は硬いまま。
曇天の町を、それでも歩いた。
その頃の、娘、孫の母親の勤務地まで。
孫は、この町の雰囲気が好きなよう。
そして、しっかり記憶していた。
ばあば、涼しくなったら、週末一度、レールバスに乗って、ミニ旅しようよ。
残暑が厳しく、そして孫のスケジュールが立て込み(笑)なかなか実現できなかったが、漸く本日決行の時が来た。
天気も予報に反して晴れ!
少し暑いくらいになったが、贅沢は言えない。
我が家から車で10分弱の、レールバスの駅近くの、パーキングに車を停め、駅へ向かう。
少し高台にある、この駅。
案外乗車客が多い。駅少し前のカーブを、ちょっと斜めになりながり入ってくる一両列車。
孫は嬉しそう。
14分で、終点に着く。
駅のコンコースには、この地の名前の石碑を囲んで桜の木が二本。
6年半前、硬い蕾だった桜は本日は、桜紅葉で出迎えてくれた。
ほぼあの日と同じコースを辿る。
孫はやっぱり、この町の雰囲気は大好き!テンション上がる〜と嬉しそう。
ところで本日は、もう一つ行きたい場所がある。
三年ぶりに開催された、コスモスフェスタ。
約7ヘクタールの花ばたけに、一千万本の、色とりどりのコスモスが咲き乱れる。
こちらへは、車でしか訪れた事はなかったが、昨日から開催されてると聞き、このレールバスの駅から徒歩10数分。
久しぶりのコスモスフェスタ、孫は、行ってみたい!大丈夫歩けるよ!と。
しかしばぁばの本音は、草臥れた〜。
駅からコスモス畑を往復、だけじゃない。広いコスモス畑をあるき回る…。ちょっと自信がない。
足取りの重くなってるばあばを、孫はすごい力で引っぱり時に背中を押して、現地まで歩く。
駅からコスモスフェスタ会場までの一本道は、車が渋滞。
やっと到着して、駐車場が満車状態にも驚く。
良かったね、車だったらもっと大変だったかも、
と言いながら、コスモス畑へ。
一千万本のコスモスは、圧巻だった。
孫が思わず声を上げるほど。「綺麗〜!来て良かった!」
愛用のカメラを忘れたのは残念だったけど、スマホで撮りまくる。
一通り撮れば、もう一つの楽しみというか目的の、ソフトクリーム。
コスモス畑から出て、出店のテントへ向かう。
あれーない!
ソフトクリームどころか、飲食店一つもない。
どうやら、コロナ対策で、全ての飲食を禁止にしているようだ。
せっかくの楽しみ、ソフトクリームで本日を締めよう(笑)と決めてたのに、二人がっかり。
私のスマホ、終点駅周りの散策で、写メを撮り過ぎ、コスモス畑で充電が切れてしまった。
少し前に、歩数計をみたら9500歩越え。
さて帰りも、孫娘に、手をひっぱられ最寄り駅へ。
昼過ぎから曇ってきた空、それでも帰宅までは持ちそうだ。
駅のキバナコスモスは、孫のスマホで。
一両列車旅と、コスモスを満喫して家に到着したのは五時すぎ。
孫は、六時には帰らないといけないのだが、ほんの少しでいいから⚪︎⚪︎ちゃんと遊ぶ!と裏の仲良しさんを呼ぶ。
私は早速、スマホを充電。(笑)
孫、帰り際、なんか一日早すぎてばあばんちに泊まってないみたいな感じ!という。
いえいえ泊まりましたとも。
ばあばにとったら、とても中身の濃い二日間。
楽しかったけど、草臥た〜。
良い思い出ができ、トータルで一万歩超え。
久しぶりのことだった。
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