一昨日は告別式に大垣市のホールに行って来た。寂しく悲しい話だが以前に働いていた会社の同期の人間が亡くなった。当然、同じ歳だから66歳である。全く違った職場を歩いたため、深い付き合いはなかったが入社当時からオーラを感じさせる気になる男だった・・・▼散歩道、ツユクサ(露草)が咲き始めた(写真1、2)。アザミ、イタドリなどとともに子供の頃から知っている野草である。特にこの花は子供心に好きだった。瑞々しい緑の葉に真っ青な花と言う対比が美しく愛らしさくも感じたのだろう▼”朝咲いた花が昼にはしぼむ習性が朝露を連想させることからの名のようだ。写真3、4は過日に紹介したムラサキツユクサである。似た花と思っていたがこうしてみるとかなり異なる点が見える▼似ていると言えばこちらの方が似ている。写真5、6はアオバナである。友禅の下絵用染料に使用されるようで滋賀県草津市で栽培されている▼露と言えば朝のみで消えるためか儚さを感じる。この句の影響もあるかも知れない。ツユクサを見るといつもこの辞世の句を思い出す。”つゆとおち つゆときえにし わがみかな 難波のことも ゆめの又ゆめ”、豊臣秀吉の辞世の句である▼亡くなった同期の友、とても勢力的な男だった。昨年秋に体調を崩した後もリタイアすることなく現役のまま、この世を去った。まだやりたいことはたくさんあったと思う、それを思うと悲しさが増す。が、死に顔は”精一杯生きた”感が漂い、大鼾をかいて眠っているようでもあった。心から哀悼の意を表するとともにご冥福を祈りたい。
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