何時か朝ドラでゆらぐ風を送る扇風機が発明されたとの展開があったが、人は川のせせらぎ、風のそよぎなど不規則な動きモノに緊張を解き癒されるという、キャンプファイヤーの炎や、海辺の潮騒などにも人間にとって潜在的なやすらぎを感じさせる何かがある。
小さい頃囲炉裏端で爺さんの話を聞きながら真っ赤な焔は暖かだった。あまり火のあたり過ぎると脛に紫色のヒガタ斑が出来ると叱られながらも寒い部屋の中で唯一ほっこりする場所だった。
ワタシガネという火の周りを囲む形の焼網で焼いて食べた干し芋が旨かった、薪が湿っていると煙がもくもくと出て、煙たくて涙を流しながら良く燃える小枝を足して火勢を戻したものだ。 原始時代の竪穴式住居時代から、火は生活に欠かせない生命の源だった。それは今も変わらない。
あらゆるのもがガスや電気製品に取って代わられ裸火が見られなくなって久しく、その扱い方も出来なくなった現代人が多い。そんな時火を熾したり、焚火を眺め、薬缶や鉄瓶から立ち上る湯気を見るとホットする、これは人間本来のの原始回帰ではなかろうか。最近そうした事に気づき若者を中心に回帰現象が少しづつではあるが進展してきており嬉しい。焚火、湯気それに、ゆらぎとは違うが昔の柱時計ののどかなボーンボーンという音、この3点が私の癒しの三種の神器だ。
現代社会のストレスで荒んだ気分を癒し、穏やかな気持ちを取り戻してくれるいろんなゆらぎ効果試してみる価値はある。
力強い炎、静かにちょろちょろと燃える焔 そのときその時の気分を代弁してくれるようで
静かに立ち上る湯気は見ていて飽きないばかりか静かで穏やかな雰囲気を醸してくれる