Truth Diary

貴乃花 勝負に勝つ事

  早朝NHKテレビ番組「演芸図鑑」を観ていたら、落語家の小朝と元横綱の貴乃花親方が対談をしていた、力持ちの代表とも言える貴乃花は、現役時代から瓶詰め食品の蓋を手で廻して取らないようにしており現在も続いているそうだ。
  ナゼとの質問に、人いち倍力があるだけに、瓶の蓋開けごときに無理な力をかけ大事な手首を傷めるおそれがあるからとのこと。手首を傷めれば万全な相撲を取ることが出来ない。とにかく相撲に日常生活の全てを注ぎ込み、勝負に全精力を集中できるように備える、それを、父親の先代貴乃花〔藤島親方)に幼少時から教え込まれ、以来ずっと守りとおしているとのこと。
  また、後ろから突然呼びかけら時も、首を廻して急に振り向かない、首を痛めるからだそうだ。
  平常の立ったり座ったりも、できるだけゆっくりした動作で行うことを心がけているのは、勝負はいざという時に力が出せる事で勝てるので、日頃の動作はゆっくりとして必要最小限の力しか使わないようにしておくのだそうだ。
  テレビで父親の取り組みが放送される時、母親は、「お父さんがああして頑張っているから私たち家族は毎日ご飯を食べられるのだよ」幼い兄弟にテレビの前で正座して両手を合わせて父の勝利を祈らせたと述懐していたが、今父に対してそのような気持ちを持っている子供がはたして何人いるだろうか。
  全て母親がそのように教えなければ、子供は一家の生計を必死に支えてくれる親の大事さを理解できないだろう。
 それが小さい身体で名大関と言われた父の「勝負の時、絶対に勝つ秘訣」だと教えられ、子供時代から忠実に守り、恵まれない軽量の体躯で悲壮感を漂わせ必死に勝に挑んだ偉大な先代(父親)をすごく尊敬していると澄んだ眼で話していた。良い弟子を育ててくれるだろう、久しぶりに清々しい朝だ。
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