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嵐・大野智さんとにゃんこをこよなく愛するワタシの日々のあれこれ

瀬戸内アート

2012-10-08 09:45:48 | 日々の徒然
NHK日曜美術館で瀬戸内・豊島の美術館を特集していました。

ゆるむ・ひらく・アートの旅~瀬戸内編~

豊かな自然と共生している現代美術の姿。
緑の中にごく普通の顔で存在していて、なんでもないんだけど、
なにか心に響くものを伝えてくれる。

番組の中の森山開次さんのように、たった一人作品の中に立ち、
静かに時間を過ごせたら素晴らしいだろうなぁ。

緩やかな傾斜に沿って、形を変えながら転がってゆく水。
生きてるような、不思議な動きでした。

薄暗くなる中でぼんやりと光る白いオブジェ。
その光に呼応するように鳴く牛ガエル。
ここだからこそ成立する、自然と共にあるアート。

妻有トリエンナーレに行った時も感じましたが、
「この場所にあることに意味がある」作品なんですね。
‘アートで街おこし’的な安易な発想と思いがちですが、
実際にそこに行ってみて初めて感じられるものがあるんです。
その場所を選んで作ったという思いが伝わってきます。

3つ目の作品は血管を模したような、赤い液体が流れるチューブが
大量に絡まり合っているもの。

これを見たとき、森山さんの感じたことは作者の意図とは違ったもの。
でも、それってすごくいいなって思います。
確かに、作者の意図するものを的確に汲み取れた方が伝わるものは
大きいのかもしれない。でも、それを作った人がどんな思いを込めて
いようと、ひとつの作品として世に出た以上は、もう作者とは別個の
ものなのだと思います。見るときは余計な情報を耳に入れるより、
作品の発するものをしっかり受け止めることに専念したい。
情報は必要ならあとから補足として取り入れたらいい。
ずっとそんなふうに思ってきましたが、こんなふうに考えるのは、
作者に対して失礼なのかな~とも思っていました。

でも、8月下旬まで横浜美術館で行われ、今は青森県立美術館で
行われている奈良美智さんの個展タイトル「君や僕にちょっと似ている」
に込められた思いを読んで、「All ok!」と言ってもらった気がしました。

君や僕にちょっと似ている a bit like you and me  奈良美智 メッセージ

作品からダイレクトに受けるものもあり、
作者の想いを知って感じることもあり、
両者のいろんな想いがあって、さらに豊かな作品に
なってゆくのかな。

というわけで・・・。

直島をはじめとする瀬戸内アートな島々。
ぜひぜひ一度行ってみたいものです。
行くならば、緑のきれいな初夏あたりがいいかな♪

ベネッセアートサイト 直島