絶好調超!!

嵐・大野智さんとにゃんこをこよなく愛するワタシの日々のあれこれ

ハタチのヴィトン

2011-10-10 19:55:44 | 日々の徒然
私がハタチの時のこと。

バイトを掛け持ちして、せっせとお金を貯めて
初めて行った海外旅行、アメリカ。

若さゆえの無知と怖いもの知らずで、
高級ブランド店ばかりが並ぶロデオドライブを歩いては、
ふらふらとお店を眺め・・・。

そんなときに出会ったのがこのバッグ。

何か記念になるものを買って帰りたいと思っていた気持ちの
ど真ん中にヒットした。

すっぴんでジーンズ姿の若造にもきちんと接客してくれたっけ。
今から思えば、恥ずかしいことだ。

通学の時も、遊びに行く時も愛用していたこのバッグ。
日本に帰ってきて、よくよく見ていると、この大きさを持っている
人ってほとんどいない。
日本では未発売なのかな~?
そういうのも、すごくうれしかった。

大学を卒業し、就職、結婚、出産・・・と生活スタイルが変わって
この小ぶりのバッグを持つことはほとんど無くなった。

ずっと使わないでいると、ずいぶんとくたびれて見えて、
処分してしまおうかな~と思うこともあった。

それでも、いろいろな思い出が詰まってることを思うともったい
なくて、押入れの奥に寝かしっぱなしに。

そして、いつの間にか、娘がハタチになり・・・。

大学の入学祝いに祖母に買ってもらったヴィトンのバッグを
お出かけ用に大事に使ってる。

「こういうバッグを持ってもおかしくない年なんだなぁ」
と感慨ひとしお。

そうだ!!

と、思いついて、例のバッグを修理に出すことにした。
滑りが悪くなったファスナー2本と、ストラップの付け根の
金具を直して欲しかったけど。

ストラップごとの交換になるかも・・・という話。
しかも、今は生産していないタイプだから、
確約はできないと。

それでも、できるだけ、娘の誕生日に間に合うようにと
お願いして修理に出した。

しばらくして、電話が。
ストラップの交換はパリから取り寄せることになるので
3ヶ月以上かかってしまうと。

悩んだ末、とりあえず、ファスナーだけ変えて、
日にち優先でお願いした。
金具部分は出来る限り、直してみます、と言ってくれた。


誕生日を少し過ぎて、娘と一緒に取りに行った。
驚かしたかったのに、どうも察しがついていたよう。

カウンターに二人並んで座り、あれもいい、これも欲しい、
と言っていたら、店員さんが持ってきてくれた。

ファスナーは新品、ピカピカだ。
気になっていた金具もきれいになってる。

「すごく丁寧にお使いいただいていたんですね。
 裏でお包みしてる時、スタッフみんなで言ってたんですよ」

そう言われて、すっかりうれしくなっちゃって、
「私がハタチの時に買ったんですよ」と話したら、
「私も全然見たことの無い型で、びっくりしました。
 本当に大切にお使いいただいてありがとうございます」

このやりとりを見ていた娘。
「こういうところが、こういう老舗ブランドのすごいところだよね。
 私も大事に使って、自分の娘のハタチの誕生日にあげるんだ~」

うんうん。
そういうことをわかってもらえてよかった。
いいものを大事に長く使うことの良さ。

バッグはもちろん、キーケースやキーホルダーでさえ、
結構な値段はするけれど・・・。

それでも、こうして親子代々受け継ぐにふさわしい
歴史と価値のあるもの。


よく晴れた日曜日。
親子揃って、こんなに幸せな気分にさせてくれた
ルイ・ヴィトン松屋銀座店のみなさん、
丁寧に修理してくださったみなさん、
ありがとうございます。

ちなみに、バッグと一緒に買ったお財布は今は2代目となり、
毎日しっかり働いてくれています。