ZEN and ZOO  玉野大介

動物園の中に禅の精神、禅の芸術は生き残っているか、そんなわけの分からないテーマを小脇にかかえ、美術を中心につづります。

コンクリート

2010-08-01 12:38:47 | 思索
人間の直感はその中に無意識の複雑な判断が畳み込まれている。なぜ、墓石の代わりにコンクリートを使わないか、はその判断にいくつものコンクリートに対する感覚がこめられている。泥状のものを乾燥させただけのものである。まさしく泥なのだ。陶器は泥状のものをやくことによって清潔感のあるものに変性している。コンクリートの茶碗でめしは食えない。泥は淀みに通じる。水は流れていてはじめて清浄である。コンクリートは淀んでいるのだ。
染み込んでいるという感覚もある。湿気をいつもある程度染み込ませている。木材は湿気を吸うときもあるが、乾燥すれば徹底的に吐き出す。染み込むは霊に通じる。霊がとりつくとは染み込むようなものである。不成仏霊は何かに染み込みたいものである。

人間も人生において泥状にならないように、焼かれるか石のように結晶するように努力したいものだ。

惑星灯籠がコンクリート的なので、もう少しセラミック的にもっていかねばと思う。

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