ケイシロウとトークアバウト

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レフティの青春

2024-06-21 19:00:42 | 日記




今から1年前。
レフティは一人前やなかった。
恋も仕事も人生も。
今も一人前やないかもしれない。
そんなレフティが、
今のカノジョと出逢ったところがあった。
そこは、
ヨットがたくさん停めてある公園で、
風がヨットを繋ぐ紐を、
鉄柱に当てて、
その音が綺麗に響き渡る。
そして、
日没が見られ、
陽が沈んでも、
湖面がしばらく反射して、
周囲を明るくさせる。
ヨットの紐が当たる心地よい音と、
日没の湖面の魔法が、
ここで10数えて恋を誓えば永遠に結ばれるという都市伝説を生んだ。

ある日、
母のサマーに怒られたレフティはむしゃくしゃして、
この公園に来た。
ちょうど、
カノジョも、
父親に怒られて、
ウツが入ったので気分直しにここに来た。
カノジョの名はナナミ。
(最初っから名前を教えろよレフティ😠 by俺)
初対面なのに、
レフティは、
「大人はさ、自分の都合がよきまるもんざえもん(全く問題無いという意のZ世代用語)なのさ。ヤだね😛」と親しく話しかけると、
ナナミも、
「親の都合は心疾し(こころやましと読む。不愉快という意の古文)に存ずるわ」と答えた。
Z世代のスラングと古文が語られ混じりあった瞬間、
二人は恋人になった。

その後は、
当ブログに、
この二人の出来事が綴られている。
(昼飯でナナミがカツカレー頼んでた時、トイレに行った隙にレフティが少しカツを食ったこと)
(北海道でホテルの一室でざこねしてた際、レフティの素足が彼女の顔のすぐそばに向けられていたこと)
(バレンタインデーのこと)etc___

しかし、
365日の月日は、
レフティとナナミに、
大きな変化をもたらした。

まず、
レフティの母サマーの血液癌の末期宣言。
ナナミの看護師学校での進路。
(ナナミは言う。
「卒業したら遠い外国の病院に行きます」
レフティは問う。
「遠い外国ってどこに行くのさ?」
ナナミは答える。
「韓国の済州島です」
これをレフティから聞いたススムさんが後から陰口叩く。
「済州島のどこが遠い外国なんだよ😛」
しかし、
レフティとナナミは、
終わりにしようとした。
恋人たちの時がフィナーレであることを薄々感じてのことやった)
レフティも、
大学の英文学科に行く為に猛勉強し出した。

仲がよく、
いつも笑い合い許し合った二人は、
ジ・エンドをキメる為に、
あの公園に来た。
二人が初めて出逢った公園。

風がヨットの紐を電柱に当て、
それが心地よく響き、
真っ赤な日没は湖面を赤くして周囲を照らす。
ナナミの提案で、
10数えようと言った。
それで、
二人は10数えることにしたが、
数えて5のところで、
急な雷雨⛈️になり、
レフティとナナミは別々の道を猛ダッシュして、
お別れした。
レフティは、 
ナナミが嗚咽しながら走り去ったことを知っていた。
でも、
レフティは言う。
「ぼくは泣かない。ぼくには涙なんてないのさ」


 





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2 コメント

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Unknown (aokun115)
2024-06-21 21:18:20
儚くも美しい🥲青春の時が✨2人の心に刻まれたのですね💧
今は苦しいけど😖やがて月日を重ねた時は微笑んで思い出せる大切な記憶になりますね😌🍀 
ロマンチックな光景や😌カランカラン🎶て音が聞こえる感じが思い浮かび素敵でした💖
2人のお仕事が落ち着き今より大人になった頃✨また素敵な再会があります様に🩷
泣かないレフティ✨カッコ良かったです❤️
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Unknown (talk_to_keijiro)
2024-06-22 12:27:31
jasmine様こんにちは😃
jasmine様のコメントに、
うれしく思ってるのはレフティでしょう。
強がってはいましたけど、
涙を浮かべてたことは、
父親のスパーキーから聞いておりました。

本当にjasmine様の言われる通り、
愛し合った記憶は、
二人の心に刻まれていることでしょう。
思えば、
愛し合うことは、
別れる為にあるかもしれませんね(家庭を築く時は別ですけど)。
そして、
愛して別れることで、
愛するということの大切さが、
身に染みることだと思います。
そして私は、
二人は再会すると強く思っています。

jasmine様の真心のコメント、
本当にありがとうございました😊
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