
昨日、神奈川県秦野市にある「乗馬クラブ クレイン神奈川」で、夫が乗馬体験教室に参加しました。あるクレジットカードのキャンペーンとしてのイベントでした。12年前に米国のグランド・ティトン国立公園で参加したときに続き、2回目の体験です。いろいろな面であまりに対照的だったので、対比して紹介します。
(★これより下の画像をクリックすると大きい画像が見られます。★撮影日は、2013年9月9日&2025年3月24日です。)
夫の乗馬体験教室 ~日米の違い~
まずは、昨日の「クレイン神奈川」での体験教室から...。丹沢大山の麓、標高400mにありながら湘南の海に近いので、雪が降ってもあまり積もらないとか。5日前の雪も馬場にうっすら積もった程度だったそう...。斜面を利用した馬場が3段に分かれており、初心者は最下段の馬場を使います。
最初に、参加に当たっての注意事項をタブレットで見ます。簡易な保険の加入手続きの後、夫は借りた装備を装着(↓)...ヘルメット・ライフベスト(落馬時に膨らむエアバッグ式)・ブーツ、そして持参のグローブ(軍手とも言う(^^;)。私は観覧席で窓越しに馬場の様子を見学します。
(因みに、桜のように見えるのはアーモンドか杏の花だと思います。)
乗る馬はサラブレッド、インストラクターは女性。1対1でインストラクションを受け、まずはインストラクターがお手本を見せてから、本人の番。
頭から足先までが一直線になるように乗るのが正しい乗り方だそうですが...馬は首も胴回りも細く、乗った座面の感じも細くて不安定だったそうで、常足(なみあし)で歩くだけでも最初は左右に体が振られていたとか。人間の姿勢の重心が安定していないと馬は歩みを止めてしまうので、インストラクターが度々綱を引っ張って動かしていました。何周目だったか、ようやく常足がスムーズになったところで、もうおしまい...インストラクターが引き綱を離すことは最後までありませんでした。乗馬時間は正味30分弱。インストラクターがずっとにこやかに話しかけてくれるので、夫もリラックスして乗れたようで、終始にこにこと楽しそうでした(^^)v
最後は、馬を労い、自分で馬を引いて厩舎へ。馬の性質や世話などについて説明を受けて教室は終了。
次に、13年前のグランド・ティトンでの体験にさかのぼります。宿泊したホテルについていた無料のアトラクションとして、乗馬体験教室に参加しました。現地に着いた翌々日のこと、16時間の時差による睡眠不足と1日のうちの20℃近い寒暖差で私は絶不調に陥ってしまい、彼が馬場から出て行くのを見届けてから休んでいました(^^;
インストラクターは女性。参加者は、初めての夫・経験者の米国人男性とその奥方(経験については不明)の3名。保険加入手続きの後、レッスンは始まりました。
装備は借りたヘルメットのみ、ベストもブーツもグローブも無し。インストラクターも騎乗で、誰も馬を引いてくれないので、参加者は自力で乗らなければなりません。
馬はサラブレッド級の大きさでしたが、種類がクレイン神奈川のとは違ったようで、もっと首も胴回りも太く、乗った感じも安定感があったそう。
乗馬前のインストラクションは、動け・止まれ・向き変えの指示の仕方を教わっただけ。馬場(フェンスも何もないので、馬場と言えるのか?!)を1~2周ぐるっと回っただけで、インストラクターを先頭に外へ出て行ってしまいました(^^; 大丈夫なのでしょうか?!
コースは国立公園内のトレッキングコースなので、ゴツゴツした岩場あり、草原あり、渓流のそばありの自然の景観に富んだコースで、多少の上り下りもあったとか。全部で1時間ほどの乗馬でした。
初めてなのに軽装備で自立乗馬で出て行ったので私はちょっと心配でしたが、特に問題もなく戻ってきました。下り坂で夫がインストラクションを勘違いして進もうとしたとき、馬の方が留まってくれたそうで。ちゃんと心得ていたのですね。
夫に感想を訊いたところ、景色がよくて気持ちよかったけれど、たとえ元気だったとしても私は「参加しなくてよかったかも...」と一言。コースは変化に富んでいたし、初めてで1時間の乗馬はそれなりにタフだったようです(^^;
なお、無料の教室でしたが、馬のおやつ代という名目でチップをリクエストされ、5ドルほど渡したそうです。
リスクマネジメントや自己責任についての考え方や、馬や参加者への信頼度など、日米の国民性や慣習の違いを実感できて、興味深かったです。総合的にどちらの教室がよかったかと夫に問えば、今回の方が細かくいろいろ学べてよかったという答え。う~ん、私としては意外でした。やはり根は日本人なのかな(^^;
ところで、なぜ私は今回も参加しなかったのかって? 決まっているでしょう、ちょっとしたことで「きゃーきゃー」騒ぐ人だからです(^^; 馬の耳は犬の100倍の感度だとか! びっくりして振り落とされちゃいます(^^ゞ
ここからはおまけ...帰りに寄った「秦野戸川(はだのとかわ)公園」を紹介します。
訪れるのは何度目でしょうか...正確には覚えておりません(^^; 生憎の曇天で雨も降りそう...河津桜はピークを過ぎて...お茶室は定休日...と、残念ずくしでしたが、ハクモクレンが盛りできれいでした。
ビジターセンターでアンケートに答え、花の種をゲット(^^)v
幾何学模様のチューリップ畑がちらほらと咲き始めていました。全景を写せていないのですが、ピーク時は見事な景観だと思います。斑入り葉の沈丁花が馥郁と香っていました。
雨が降りそうなので早々に帰途に...公園を後にした頃、ぽつりぽつりと...。
なお、2009年の1月末に訪れたときの様子がこちらの過去記事で見られます。併せてご参照ください。
あと少しすると、多摩地方では桜の季節の本番です。忙しくなります(^^; 今日は近所の早咲きの桜を撮ってきました。近々紹介する予定です。お楽しみに!
ちなみにその馬は山で切った丸太を運ぶ馬でした。
惜しいチャンスを逃したのは今でも思い出します。
> 人間の姿勢の重心が安定していないと馬は歩みを止めてしまうので、
なるほどねぇ、それが人馬一体ってわけですね。
姿勢も自然と良くなりそうですね。
> 馬の落とし物の掃除も大事なお仕事!?
府中にはこういうのよくありました、60年前ですが。
商店の人が片付けてたんですかね。
馬に乗ってる人は片付けてないっぽかったです。
岩登りやら薪割りやら、自然と一体化した暮らしをしていらっしゃるようにお見受けするボッケさんでも、馬には乗ったことがないのですね。
確かにあの目線の高さを想像するだけでも、何やら怖くなりますよね。
よく動物園でポニーに子どもを乗せてくれるアトラクションがありますが、あれなら乗ってみたいと思うのですが...ちと恥ずかしい(^^;
> なるほどねぇ、それが人馬一体ってわけですね。
姿勢も自然と良くなりそうですね。
こちらもなるほどねぇ、確かに人馬一体という言葉がありますね。
馬にとっては、上に乗せている人間が自分の体の一部と化すのでしょうから、重心が一点にならないと、上下ちぐはぐしてしまって動きにくいのでしょうね。
人間の躰でいえば、上半身と下半身の重心がバラバラの状態で歩けと言われていいるようなものでしょうか。それは無理がありますよね(^^;
そして、体幹をすごく使うようですよ。姿勢もよくなるし、体幹が鍛えられて躰全体の動きが楽になるでしょうね。
> > 馬の落とし物の掃除も大事なお仕事!?
> 府中にはこういうのよくありました、60年前ですが。
商店の人が片付けてたんですかね。
馬に乗ってる人は片付けてないっぽかったです。
えっ? 運搬手段の一つとして馬がまだ使われていたということかな? 60年前ならあったかもしれませんね。
我が家周辺や町田の里山を歩いていると、たまに「馬頭観世音」と書かれた小さな碑が残っています。どうしてこんな所に?という場所もあれば、小さな辻もあれば。
いずれにしても、交通安全祈願や供養のために建てられたのでしょうね。昔の人にとっては大事な大事なお馬さんだったのだろうと思います。生き物に対する愛と感謝ですよね。バスや電車の供養塔なんて聞いたことがないですものね(どこかにあるのかしら?)(^^ゞ
息子夫婦が馬大好きです。近々北海道の牧場巡りをするそう...(^^ゞ
説明不足でした。誤解したままだとアレなので。
府中には競馬場があるんですよ。
なので大國魂神社から始まる欅並木を馬がよく歩いてました。
競走馬の散歩だったんですかねぇ。
> 馬頭観世音
佐久にはあちこちにあるんですが、
顔が馬ではないというのを知ったのは佐久に来てから f(^^;
ずっとケンタウロスの逆バージョンかと(^^;;;
今調べて名前が分かったんだけどインド仏教のガネーシャみたいな感じ。
>ないないない
60年前とはいえ、そーですよねー、いくらなんでも運搬用ではないですね(^^ゞ 競馬場のことを忘れておりました。愚息が大好きな場所ですのに...(^^;;;
>仏教のガネーシャみたいな感じ。
あー、そちらで見られるのは本当に馬頭観世音の像なんですねw(☆o◎)w
こちらで見られるのは、「馬頭観世音」と書いてあるだけの石碑なんです。なので、どういう像だか、先ほど検索するまで私も知りませんでした。
ありがとうございますm(__)m また勉強になりました(^^)v