えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

霧のパワースポット ~高尾山 薬王院~

2010年09月28日 | 里山・風景
 昨日のことですが、そぼ降る雨の中、高尾山の中腹にある「高尾山薬王院」をヨガのグループで訪れました。「なんで雨の日に登山?」とお思いでしょう。それはこれからの解説に譲ります(#^.^#)
 (★これより下の画像をクリックすると、大きい画像や別の画像が見られます。※印がついた画像(最後の画像のみ)裏に別画像が入っています。★撮影日は2010年9月27日です。)

                 

 高尾山と言えば、行楽地や信仰(真言宗智山派)の霊山として名高く、昔から大勢の登山者で賑わっていましたが、2007年にミシュランが三つ星観光地として格づけして以来、登山客がさらに押し寄せるようになり、今や年間の登山者数は日本一だそうですね。
 私も小学校の遠足や亡き父とのハイキングで何回か訪れたことはありますが、この日の目的は歩くことではありませんでした。ですので、雨天決行!

             
 トップ画像にあるように、京王線とケーブルのセットチケットを往復で買うと割引になるので、それを利用しました。
 ケーブルのルートには、日本のケーブルカーとしては最急勾配を誇る傾斜箇所があります。
 ケーブルの高尾山駅を降りると、辺りは霧に包まれ、周りの景色は何も見えません。残念ではありますが、こんな高尾山は初めてのこと...マイナスイオンに包まれながら、幻想的で深遠なる山道を、薬王院まで歩きました。

                 
        樹齢450年と言われる「タコ杉」の前を通り、じきに薬王院の「浄心門」をくぐりました。               

    
 天気が良ければ、大勢の参拝客や登山客で賑わっていたことでしょう。こんな静かな高尾山を味わえるのは、悪天候ならでは?!

             
 薬王院の大本坊に着きました。霧の天空を突き刺すように真っ直ぐに伸びた杉の木の高いことと言ったら...敬虔な気持ちになりました。
 薬王院は744年に高僧行基菩薩により開山されたそうです。

                                   

 ここからがこの日の目的...大本坊でお坊さまの簡易な説法を聴いた後、精進料理をいただくのがメインだったのです(#^.^#)

 20代後半~30代前半に見える若いお坊さまは、山伏姿(修行の装束ではなく、山から下りてきたときに着る装束)でお目見えになりました。ちなみに、「山に臥し、野に臥しながら修行する」ことから「山伏」と言われるようになったそうです。
 山伏は「山も自然現象も、私たちも、生きるものすべてが仏様」という「即身即仏」の考えに基づいて修行するとか。♪慙愧懺悔六根清浄(ざんぎ ざんげ ろっこん しょうじょう)♪(罪を懺悔して身心を清めること)と唱えながら山を歩くそうです。山での修行には、崖から落とされてよじ登るような、命を懸けた危険な修練もあるとか。また、連絡手段である法螺貝は命よりも大事であることなども伺いました。
 精進料理については、「山で採れた山野草をいただくのは仏様の恵みをいただくということです。自然の命そのもの、関わっているすべてのもの、すべての人に感謝の気持ちを込めて、いただいてください」と説かれました。

 精進料理のお膳には「高尾膳」(3,500円)と「天狗膳」(2,500円)の2種類がありますが、私たちは「天狗膳」をいただきました。献立は季節によって変わるそうです。ちなみに、今まで何度もここで食事している私たちの師匠によると、一度も同じ献立だったことはないそうですよ。
 すべてのものに感謝の意を込めて...♪いただきます♪
             
(左)本膳:胡麻豆腐・モロヘイヤの浸し・山菜の精進揚げ・とろろ・三色麩のみぞれ和え・紅白なます・十二穀ご飯・山菜の吸い物
(右)二ノ膳:焼き豆腐の味噌田楽(生姜・ししとう添え)・焼き茄子の味噌和え・舞茸の煮物・塩茹で銀杏・デザート(栗のせ焼き菓子の蜂蜜添え・ブルーベリーソース・ココナツクリーム・ミント・さくらんぼ)
 但し、お品書きは現物もホームページにもなく、私の独善的?!解説ですので、間違っていたらごめんなさい

       
 (左)箸袋をいただいて帰りました。
 (中央)食事には訓戒の書かれたカードと絵はがきが添えられていました。訓戒は全員異なり、私のは「甘え心は捨てないと」だって...痛たたたたたっ!
 (右)土産物店で売っている名物「天狗焼」 あんこが黒豆なんです。
   なお、高尾山と天狗の関係については、このページの「高尾山と天狗様」をお読みください。


 これまで、高尾山と言えば遠足やハイキングが目的でしたが、このような楽しみ方もあるのですね。ケーブルの駅から薬王院まではなだらかな舗装の坂道で、徒歩十数分の距離です。登山が苦手な方でも大丈夫、ぜひ訪れてみてください。


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2 コメント

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高尾のリス (森のコロ)
2010-09-28 23:50:16
高尾山にも、むささびや、リスがいます。何度か僕も行きました。精進料理も一度だけいただいたことがあります。山道コースを最後に登ったのは5年くらい前です。
 お大師さんの本堂にもお参りしたこともあります。一時期サンスクリット語に興味があって勉強したことがありますが、ドイツ語をさらに難しくした言葉で、ギブアップでした。魔法の言葉ではと、当時、興味がありました。
 薬王院をお参りしたとき、きつつきが飛んできて、僕の目の前で、全身に、特に首に力をいれてカンカンと木をつついて、また飛びさっていきました。その間の数秒は、別世界にいるようでした。
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森のコロさんへ:深遠なる世界 (takuetsu@管理人)
2010-09-29 17:22:12
森のコロさん、いつもコメントありがとうございます!

高尾山にはさまざまな動植物が棲息しているようですよね。それがミシュランの評価にもつながったようですが。

サンスクリット語の勉強? そうですか、いろいろな方面にアンテナを張っていらっしゃるのですね。
私はラテン語をかじりかけたことがあったのですが、やはりギブアップしました(^_^; 英語、ドイツ語(第2外国語として専攻していました)の語源として、興味があったものの...(^_^;。

またいらしてください。
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