
関東の梅雨入り前のことですが、夏日だった初夏のある日、御岳山に行きました。JR御嶽駅からバスとケーブルを使って御岳山駅まで行き、散策コースを辿って武蔵御嶽神社まで往復しました。”登山”ではなく”お山行き””山中散歩”としか言えないものでしたが、深まった緑を浴しながらの散策は爽やかでした。
画像レイアウト形式でご紹介します。(★これより下の画像をクリックすると、大きい画像や別の画像が見られます。★画像にマウスオンすると解説が出るものがあります。○印が文頭にあるものには別画像がリンクされています。★撮影日は2011年5月20日です。)
初夏のパワースポット ~御岳山~
ケーブルの御岳山駅から少し上がったところにある「富士峰園地」(こちらのマップをご参照ください)には、レンゲショウマの群生地があり、2年前の夏に亡くなった父が撮影のために毎年のように訪れていた大好きな場所なのです。父を偲び、妹とともにここを訪れたのでした。
駅を降りると「御岳平」という広場に出ます。そこからの眺めです。
「御岳平」にある大藤。樹齢は推定100年だそうです。 折りしも満開でした。
「富士峰園地」にある安産の神様、「産安社(うぶやすしゃ)」には、「産安杉」・「夫婦杉」・「子授檜(こさずかりひのき)」(左)と呼ばれる大木があります。幹のコブが子宝とみなされています。
1年前に結婚した長女に子供が授かるように、祈願してきました(#^.^#) お守りと絵馬?との間に割印があり、絵馬部分を幹にくくりつけ、お守り(中央裏画像)を持ち帰るようになっています。
辺り一面、杉や檜の馥郁たる香りが漂い、いつまでもいたいような安心感に包まれました。パワースポットと呼ばれるだけのことはありますね。
「御岳ビジターセンター」を経由して10分ほど歩くと、「馬場御師(おし/おんし)家住宅」始め、御師集落があります。古色蒼然とした茅葺屋根には、クサノオウなどの植物が生えていました(右裏画像)。後で通った商店街のおばあさんによると、300人ほどの集落だとか。若い人がいなくなり、維持するのが大変だと言っていました。
(左)国の天然記念物の「神代欅(けやき)」は推定樹齢千年! (右)神社の脇からの眺め
(中央)御師集落や小さな商店街を抜けると、「武蔵御嶽神社」が現れました。ケーブル駅周辺や道々は比較的静かだったのに、神社には、ペット連れの若い女性などを含め老若男女が大勢訪れていて、びっくりしました。
復路は、ビジターセンター前を過ぎた後、往路と違う道を行きました。往きには見えなかった眺めが...。下から見た御師集落と神社の宝物殿(左裏画像)です。
(右)「永劫に御岳の宝 邯鄲(かんたん)の声 矢島稔」
「邯鄲」は本来は中国の故事で、日本では「はかないもののたとえ」として「邯鄲の枕」や「邯鄲の夢」と使われるようですね。でも、昆虫学者の矢島氏が詠んだのは虫のカンタンのこと。Wikipediaによると、「美しい鳴き声とその透き通る様な半透明な姿や成虫としての短い寿命を栄枯盛衰や儚さに例えて名付けられた」とあります。
下界?は蒸し暑かったですが、御岳山の上は爽やかで、命の洗濯をしたような1日でした。来年からはレンゲショウマの見頃(8月上旬~中旬)に来ようかな...。生わさびを買ったお店のおばあちゃんにも会いに行こう...(#^.^#)
ケーブルカーにMTBを載せて楽チンかな~と思ったら、押しもありなかなか大変でした。
あくまでも、どこへでも、MTBがお供ですね。ケーブルの駅からどこまで行かれたのでしょう。MTBで薫風の中を駆け抜けたら、さぞ爽快でしょうね。