へなちょこおやじの自給自足入門

自給自足を目指しておそるおそる農業研修の門を叩いた俺。この先どうなることやら。ちょっと不安。

今日の研修

2017年05月18日 | 日記
今日はいい天気。
夏のような日差しで休憩のたびに水をがぶ飲みしてました。

育苗ハウスでは、春以来つけていた温床のサーモを切りました。
夜間の気温を16℃以下にしないよう設定していたんですが、もうその必要もないようです。


午前中の作業、まず一つ目は、アブラムシ対策に油を散布。
有機JASでも認可されてるものですのでご安心を。

葉面散布の場合は必ず裏面も散布します。
というか、むしろアブラムシは葉の裏面にいますので。
油が固まって膜ができ、アブラムシが窒息するというわけです。

それが終わって、2回目に播いたピーマンの鉢ずらしです。


葉が重ならないように間隔をあける。

その隣では、Sさんが接種試験のための接種をしておりました。
なんとウイルスがいる緑のあやしい液体を、ピーマンの葉面に塗りつけておりました。


緑のあやしい液体


葉面に塗りつけてます

塗りつけているウイルスは、キュウリモザイクウイルスというやつです。
このウイルスは、キュウリだけでなく、非常に多くの植物に寄生するやっかいなものだとか。

ウイルスに感染させて、発病しない品種を見つけるのが目的みたいです。
いわゆる耐病性品種をつくるためだとか。

その後、Dハウスと名付けられたハウスの草取り。
ハウスの中は草だらけ。


ハウスの中に生えているエン麦。これも引き抜きます。


草取りしてきれいにしたら、灌水。

乾燥してるのでたっぷり4時間以上水を染みこませます。
その後、今日はやりませんが、表面がかわいたら耕耘し、
ライ小麦を播種、育ったらすき込んで、そのあとにキュウリを定植する予定です。
ここのキュウリも接種試験用らしいです。

午後は、C圃場の草生帯の草取りをして今日の作業は終了です。
今日草取りして整地した畝には、近々トマトを定植するそうです。

と、1日のうちに色々な作業をしておりますが、
育種の仕事のピークである7月8月に向かって、
徐々に忙しくなってきているような気がします。

研修終了後、チャリで自分の畑に行き、草取りと、
カボチャとスイカ用の畝つくりを少しだけやりました。



写真手前の赤いベビーリーフのある畝も、カボチャとスイカの畝になります。


ということで、ベビーちゃんを少し収穫。

つづく












ハンマーナイフ

2017年05月15日 | 日記
ハンマーナイフ。
なんかすごく危険な感じのする名前ですが、
実はこれ、草を粉砕する農業機械です。


ORECというメーカーのハンマーナイフローター。10馬力です。

この機械、自走式で、手を離しても自動で草をなぎ倒して粉砕していきます。
まぁ、でも時々は軌道の修正をしてやらないとダメですが。


立派に育ったライ小麦をなぎ倒して


ガンガン進んで行きます。


しっかりと固いライ小麦も細かく粉砕されて


ハンマーナイフの通った後(両脇の草の生えてる部分は草生帯)

ここではライ小麦を緑肥として栽培しており、
ハンマーナイフで細かく粉砕した後、しばらくして畑にすき込みます。
粉砕されて細かくなってる方が分解されるのも早いです。

すき込み後、1ヶ月半~2ヶ月おいて作物を植えます。
緑肥としてのライ小麦は、有機物の還元量が多いのでおすすめだそうです。
一般的にはエン麦が使われたりしますが。

僕も就農後は、なるたけ外部から肥料を入れたりせず、
緑肥だけでやっていきたいと考えているので、このハンマーナイフ、あったらいいなって思ってます(^^)

だから緑肥のことをもっともっと知りたい。
そして草生栽培、輪作のこともさらに勉強したい。

学びたいことが多すぎてアップアップしてますが、
でもまぁ、考えようによっては、
僕くらいの年齢で学びたいことがあるっていうのは幸せなことだと思います。

研修は8ヶ月間。長いようでもあっという間に終わってしまいます。
他の研修生たちもみんな、部屋に帰ってからも遅くまで勉強しているようです。

読みたい本や調べたいことが山ほどある。
研修が終了するまでにできるだけ知識武装・理論武装しておきたい。
考えることは皆同じ。

さぁ、明日も研修がんばるぞ。

つづく


本日は雨にて自習なので、つれづれに考えてみたりして

2017年05月13日 | 日記
今日夕方、苗を見に行ったらスイカが発芽してた。
キュウリに遅れること一日。種蒔きから5日目で発芽です(^^)/


そして、今日は一日朝から雨が降り続き、農作業ができない。。。。
ということで一日自習でした。

読みこなせずにたまってた農業本を読む時間ができた。
農業系のビジネス本1冊読む。「小さい農業で稼ぐコツ 加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円」
以前読んだ著者の別の本。今回2回目の読了ですが、色々参考になりました。

あとの時間は漫画です。
「美味しんぼ(心を壊す!考えよう食の安全編)」



さすが、美味しんぼ。これまた勉強になりました。

この漫画を読んで思ったことをつらつら書いてみたいと思います。
自分の考えや思いを文章にするのが苦手なので練習を兼ねて。


エンゲル係数なる数字があります。
ウィキペディアで調べてみると

 「一般に、エンゲル係数の値が高いほど生活水準は低いとされる。これは、食費(食糧・水など)は生命維持の
  関係から(嗜好品に比べて)極端な節約が困難とされるためであり、これをエンゲルの法則という。
  エンゲル係数の高低は生活水準を表す指標となっているが、価格体系や生活慣習の異なる社会集団の比較には必ずしも役だたない。」

ということで、生活水準の指標ですね。
おおざっぱな言い方をすると、エンゲル係数が高いと貧乏で、低いと金持ちみたいな感じ。

エンゲル係数が高いと恥ずかしい。
だから、がんばって出世したり、事業で成功したりして収入を上げたい。

収入・所得が増えれば、自ずから生活費に占める食費の割合が減る。
食費以外の、残ったお金で嗜好品を買ったり、趣味に講じたり、車や便利な物をいっぱい買ったり。

でも実際には、頑張ったからといってみんながみんな、収入や所得を上げられるわけではない。
だから食費をできるだけ抑えようと安い食材を選ぶようになる。

食材は安ければ安いほど良いという風潮ができてくる。
高い食材を買うのはもったいない。だって他の楽しいことができなくなるから。

そして食に関わる全ての市場で価格競争が行われることになる。
手間や経費のかかる昔ながらの食材は競争に敗れ、
食品添加物や農薬、化学処理された安い食材が市場を独占するようになる。

より安く、より長持ちし、より見た目の良い商品を求める消費者の願望が、
添加物だらけの加工品、農薬や除草剤が散布された野菜、抗生物質やホルモン剤を摂取された畜産物などを食材の主流にしている。

つまり、長い目でみると自分で自分の首を絞めていると。

人は食べるもので作られる。体だけでなく心もそうだ。
生命を維持するために必要な、一番大事な食事にお金を使わず、趣味や娯楽や物にお金を使っている。

生きるために本当に必要な物にはお金をかけたがらず、生きるためには必ずしも必要ではないものにお金をかける。
この消費者の意識を変えない限り、体に良い本当の食べ物は世の中に増えることがない。
0.5%という、日本の農業全体に占める有機農業の割合が消費者の意識を物語っている。

今の人たちは、趣味や娯楽や特別なこと(デートの食事、誕生祝い、記念日など)にはお金を使う。
それなら、最初は趣味や娯楽や特別なものとして、食品を作り販売すればどうだろう?

最初は特別なもの、例えば誰かの誕生日プレゼントみたいなものとして高くて良い食品を売る。
送られた人が食べてみて、その価値に気づく。

それをきっかけにして、日常でも使ってくれるようになるかも。
そうやって少しずつ

「良い物は高いのが当たり前。というか、他のものが安すぎるのでは?
 なぜそんな値段で売れるのか?よく考えたら怖いかも」

と消費者の意識が変わっていけば世の中も変わるのでは。

結局のところ、この世界を作っているのは人々の意識や願望なのですから。

なんてね。


つづく



本日は雨にて自習なので、つれづれに考えてみたりして

2017年05月13日 | 日記
今日夕方、苗を見に行ったらスイカが発芽してた。
キュウリに遅れること一日。種蒔きから5日目で発芽です(^^)/


そして、今日は一日朝から雨が降り続き、農作業ができない。。。。
ということで一日自習でした。

読みこなせずにたまってた農業本を読む時間ができた。
農業系のビジネス本1冊読む。「小さい農業で稼ぐコツ 加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円」
以前読んだ著者の別の本。今回2回目の読了ですが、色々参考になりました。

あとの時間は漫画です。
「美味しんぼ(心を壊す!考えよう食の安全編)」



さすが、美味しんぼ。これまた勉強になりました。

この漫画を読んで思ったことをつらつら書いてみたいと思います。
自分の考えや思いを文章にするのが苦手なので練習を兼ねて。


エンゲル係数なる数字があります。
ウィキペディアで調べてみると

 「一般に、エンゲル係数の値が高いほど生活水準は低いとされる。これは、食費(食糧・水など)は生命維持の
  関係から(嗜好品に比べて)極端な節約が困難とされるためであり、これをエンゲルの法則という。
  エンゲル係数の高低は生活水準を表す指標となっているが、価格体系や生活慣習の異なる社会集団の比較には必ずしも役だたない。」

ということで、生活水準の指標ですね。
おおざっぱな言い方をすると、エンゲル係数が高いと貧乏で、低いと金持ちみたいな感じ。

エンゲル係数が高いと恥ずかしい。
だから、がんばって出世したり、事業で成功したりして収入を上げたい。

収入・所得が増えれば、自ずから生活費に占める食費の割合が減る。
食費以外の、残ったお金で嗜好品を買ったり、趣味に講じたり、車や便利な物をいっぱい買ったり。

でも実際には、頑張ったからといってみんながみんな、収入や所得を上げられるわけではない。
だから食費をできるだけ抑えようと安い食材を選ぶようになる。

食材は安ければ安いほど良いという風潮ができてくる。
高い食材を買うのはもったいない。だって他の楽しいことができなくなるから。

そして食に関わる全ての市場で価格競争が行われることになる。
手間や経費のかかる昔ながらの食材は競争に敗れ、
食品添加物や農薬、化学処理された安い食材が市場を独占するようになる。

より安く、より長持ちし、より見た目の良い商品を求める消費者の願望が、
添加物だらけの加工品、農薬や除草剤が散布された野菜、抗生物質やホルモン剤を摂取された畜産物などを食材の主流にしている。

つまり、長い目でみると自分で自分の首を絞めていると。

人は食べるもので作られる。体だけでなく心もそうだ。
生命を維持するために必要な、一番大事な食事にお金を使わず、趣味や娯楽や物にお金を使っている。

生きるために本当に必要な物にはお金をかけたがらず、生きるためには必ずしも必要ではないものにお金をかける。
この消費者の意識を変えない限り、体に良い本当の食べ物は世の中に増えることがない。
0.5%という、日本の農業全体に占める有機農業の割合が消費者の意識を物語っている。

今の人たちは、趣味や娯楽や特別なこと(デートの食事、誕生祝い、記念日など)にはお金を使う。
それなら、最初は趣味や娯楽や特別なものとして、食品を作り販売すればどうだろう?

最初は特別なもの、例えば誰かの誕生日プレゼントみたいなものとして高くて良い食品を売る。
送られた人が食べてみて、その価値に気づく。

それをきっかけにして、日常でも使ってくれるようになるかも。
そうやって少しずつ

「良い物は高いのが当たり前。というか、他のものが安すぎるのでは?
 なぜそんな値段で売れるのか?よく考えたら怖いかも」

と消費者の意識が変わっていけば世の中も変わるのでは。

結局のところ、この世界を作っているのは人々の意識や願望なのですから。

なんてね。


つづく



種が発芽した?

2017年05月12日 | 日記
僕が今いる「自然農法国際研究開発センター」

ここの研修のいいところは、
各コースの実習を通じて農業のイロハを学べるだけでなく、
何でも好きな物作っていいよと、研修生一人一人に小区画の畑が与えられるところだと思う。

受け身に教わるだけでなく、自分で考えて作ってみて、うまくいったり失敗したり。
この経験が就農後に生きてくるように思います。

で、先日5/8に、自分の畑用にカボチャとキュウリとスイカの苗作りのために種を播いたわけです。

そして今朝ハウスに苗の様子を見に行ったら、
キュウリが発芽している。


おっ、やったーって思って
ふと隣のカボチャのポットを見ると



ニョキニョキっと種が出ているではありませんか!
これでは発芽ではなく発種になる?

育種課のHさんもこんなの見るの初めてらしく首傾げてましたが。
どうやらカボチャの種を縦にして埋めたのが原因らしい。
根が種を持ちあげていると。

僕が見たネットの情報ではカボチャの種は縦に播けと書いてあった。。。
でもやはりキュウリだろうがスイカだろうがカボチャだろうが、
瓜科の種は全て横向きに植えるのが基本だそうで。

ネット情報は便利だが、全て鵜呑みにしてはいけないと反省。

まぁでも、

「こういう失敗は研修中に沢山した方がいいよ。就農してからの失敗はシャレにならないから」

とはよく聞く台詞なので、まぁ逆に良かったのかなと思ったりして。


つづく