へなちょこおやじの自給自足入門

自給自足を目指しておそるおそる農業研修の門を叩いた俺。この先どうなることやら。ちょっと不安。

メロンの直まき

2017年05月02日 | 日記
こんばんは。

へなちょこおやじです。

今日はC圃場にてメロンの直まきです。

メロンというと苗を大事に育てて
大きくなったら畑に定植ってイメージがありますが。。。

今回のは、メロンを収穫するのが目的ではなく、
別の圃場にあるメロンのめしべに受粉させる父親役のメロンの栽培なので
あえてきびしい環境で育てます。

生ぬるい環境だとみんなおんなじに育ってどれが強いんだかわかりません。
きびしい環境の中で、育ちの良い、強い株を選んでその花粉を受粉させるというわけです。

例えば、あるメロンはあぶらむしによく襲われるけど、後半に根性を出して草勢が強くなり味が良い。
また別のメロンは、アブラムシには強いけど、根こぶせんちゅうには弱くあまり甘くならない。
などなど。

それぞれ品種ごとに長所と短所があり、それらを掛け合わせて、長所だけのいいとこどりをしよう
というのが育種の目的。。。だと思う。たぶん。
で、今回は、根こぶせんちゅうに強い株(父親)を選抜しようというのが目的です。

で、C圃場のこの4つの畝にメロンを直まきします。


メロンって地面を這うようにつるを伸ばして実がなるんですが、
這うのが土の上だと実に傷がついてしまう。

なので、つるを伸ばして実をつけるであろう草生部分に芝生を植えてます。
芝生だと草丈が伸びないので管理しやすいということで。


でも実際には、白クローバーが繁茂しています(^_^;)

この畝には、去年の秋エン麦を播き、11月下旬にハンマーナイフで粉砕して
地表に敷いてたままになっています。半年経っていい感じに分解されてます。

エン麦はその根が地中1m深くまで伸びることで
土を耕すような効果があり、物理的な土壌改良効果があります。


で、種蒔きなんですが、
まず鋤簾の広い側で浅く、株間50cmで植え穴を作ります。



こんな感じに浅く土を削る感じです。


メロンの種は1箇所に4粒播きます。


足で軽く土をかけて覆土し、足で踏みつけます。


土をかける目安は、2~3cm種が埋まるくらいだそうで、
必ずしも、掘った土を全部もどす必要はないと。

また、足で踏みつけることで水道(みずみち)がつながるそうです。
ちなみに、水道(みずみち)がつながるとは、
地下から毛細管現象で上がってくる水の通り道がつながるということらしいです。

そして、この地方の、この時期はまだ、遅霜がおりる可能性があります。
もし霜にあたってしまうと、葉っぱの水分が凍って細胞が壊死しちゃいます。

そこで登場するのが、「タフベル」という防寒布。
これ、結構お値段は張りますが、寒冷紗など遠く及ばないほどの優れもの。
しかも10年くらいは保つそうなので、コスパも悪くない。


タフベル

これで畝全体を覆っちゃいます。


これで霜対策は万全。。。。だと思う(^_^;)

あと、メロンの芽は、なぜか鳥が食べるそうです。
苦いだけだと思うんですが。。。なぜ食うのかは鳥のみぞ知る。
双葉が展開すれば食わないらしいです。

なので、鳥対策の意味でも「タフベル」役に立ってます。



つづく