San Pedro do Corval 高さ18cm
この形は水甕特有のもので、左の口から水を入れて右の口からコップに注ぐ。
本来は素焼きで、中に入った水が表面に染み出て気化する時に甕の表面の熱を取ることで、中の水を冷たく保つことになる。
私たちもかつてキャンピングカーでギリシャを旅している途中で、大きな水瓶を買って、中に水を入れておいた。するとほんとに、いつでもひんやりとした水を飲めた。
もちろん冷蔵庫で冷やした水のようには冷たくないが、それでもギリシャの猛暑の中で飲む水は美味しかった。
今のようにいつでもどこでもペットボトルの冷たい水が売っているわけではないので、ヒンヤリした水甕の水はとても有難かった。
この甕は素焼きではなく、水を冷やす効果はないが、ワインを入れて卓上に置いたら、ちょうど良さそうな大きさだ。取っ手が丈夫だから注ぎやすい。すると、ワイングラスではなく、やはり陶製のコップが合うと思う。
MUZ 2007/02/15
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