松永安左エ門著作集 第四 p318 より
10年かかって負けたものを取り戻すには20年、30年、もっともっと50年、100年の長いロングランを必要としよう。それにはまたそれだけの手段と方法を選ばなければいけない。あせらぬことだ。おこたらぬことだ。ステップ・バイ・ステップにしっかり足元を踏み固めて行くことだ。
勝っても負けても、それはもう過ぎた問題である。いつまでくよくよしたり、うじうじしていたって始まらぬことだ。ただ始まるのはいつでも現在からである。勝ったものが負けるのも現在からの踏み出しによろうし、負けたものが勝つのも現在からの踏み出しによろう。現在の瞬間的充実を積み重ねて行けば将来はおのずから明るく開けてくる。日本が負けても決して負けっぱなしにならないのはこれから始まる。
(「現在の瞬間的充実を積み重ねて行けば、将来はおのずから明るく開けてくる。」31年働いたT社のリストラが決まり、しょぼくれた最後の1年の会社への行き帰り、毎日毎日この一節を、繰り返し噛みしめた。今は最後まで裏切らない何人かの新しく得た親友と、田舎の自然に囲まれて、「決して負けっぱなしにならない」と実感しているところです。)
10年かかって負けたものを取り戻すには20年、30年、もっともっと50年、100年の長いロングランを必要としよう。それにはまたそれだけの手段と方法を選ばなければいけない。あせらぬことだ。おこたらぬことだ。ステップ・バイ・ステップにしっかり足元を踏み固めて行くことだ。
勝っても負けても、それはもう過ぎた問題である。いつまでくよくよしたり、うじうじしていたって始まらぬことだ。ただ始まるのはいつでも現在からである。勝ったものが負けるのも現在からの踏み出しによろうし、負けたものが勝つのも現在からの踏み出しによろう。現在の瞬間的充実を積み重ねて行けば将来はおのずから明るく開けてくる。日本が負けても決して負けっぱなしにならないのはこれから始まる。
(「現在の瞬間的充実を積み重ねて行けば、将来はおのずから明るく開けてくる。」31年働いたT社のリストラが決まり、しょぼくれた最後の1年の会社への行き帰り、毎日毎日この一節を、繰り返し噛みしめた。今は最後まで裏切らない何人かの新しく得た親友と、田舎の自然に囲まれて、「決して負けっぱなしにならない」と実感しているところです。)