一日一生(内村鑑三) 12月2日
悪しき者の得る報いはむなしく、正義を播く者は確かな報いを得る。正義を堅く保つ者は命に至り、悪を追い求める者は、死を招く。心のねじけた者は主に憎まれ、まっすぐに道を歩むものは彼に喜ばれる。確かに、悪人は罰を免れない。しかし正しい人は救いを得る。(箴言11・18-21)
正義は敗れて興り、不義は勝ちて亡ぶ。これ歴史の恆則(こうそく)にして、過去六千年の人類の実験に徴して明らかなり。暴者一時の勝利は彼の一段の衰滅と堕落とを招き、義者一時の蹉跌はその一層の興起と上進とをうながす。ソクラテス鴆毒(ちんどく)に死して、彼の教旨は時の文明世界にあまねく、キリスト十字架につけられて、十九世紀末期の今日、彼は王の王として泰西億兆の崇敬をつなぐ。倒れて香を放つものは栴檀(せんだん)なり、死して光を揚ぐるものは正義なり。吾人あに務めざるべけんや。
(19年前のT社リストラ以降、わが身の釣りだ畑だ山登りの思わぬ愉快な日々やら、周りから去っていった人々の消息を聞くにつけ、「正義は敗れて興り、不義は勝ちて亡ぶ」を実感します。個人も、国も。 takeda
悪しき者の得る報いはむなしく、正義を播く者は確かな報いを得る。正義を堅く保つ者は命に至り、悪を追い求める者は、死を招く。心のねじけた者は主に憎まれ、まっすぐに道を歩むものは彼に喜ばれる。確かに、悪人は罰を免れない。しかし正しい人は救いを得る。(箴言11・18-21)
正義は敗れて興り、不義は勝ちて亡ぶ。これ歴史の恆則(こうそく)にして、過去六千年の人類の実験に徴して明らかなり。暴者一時の勝利は彼の一段の衰滅と堕落とを招き、義者一時の蹉跌はその一層の興起と上進とをうながす。ソクラテス鴆毒(ちんどく)に死して、彼の教旨は時の文明世界にあまねく、キリスト十字架につけられて、十九世紀末期の今日、彼は王の王として泰西億兆の崇敬をつなぐ。倒れて香を放つものは栴檀(せんだん)なり、死して光を揚ぐるものは正義なり。吾人あに務めざるべけんや。
(19年前のT社リストラ以降、わが身の釣りだ畑だ山登りの思わぬ愉快な日々やら、周りから去っていった人々の消息を聞くにつけ、「正義は敗れて興り、不義は勝ちて亡ぶ」を実感します。個人も、国も。 takeda