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武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

星島貴徳の犯罪。 竹中平蔵と金子勝のバトル。

2009年01月20日 | 人間の欲望
星島貴徳、34歳の犯罪。
「死刑になってお詫びします」昨日19日、東京地裁で、星島は謝罪した。
東城瑠理香さん(当時23歳)をバラバラにして、さらにミンチにしてトイレに流した鬼畜。性的快楽を求め、性の奴隷にするつもりだったと語った星島。
まだ事件が発生したばかりの段階で、デカが任意で家宅捜査に入った際、女性の頭部をパソコンが入っていた箱に入れ、押入れに置いていた。腕,脚はダンボール箱に入れ、ベッドの下の奥に隠していた。 デカがベッドの手前のダンボール箱をチェックすると、わざわざ奥の箱を引き寄せて、「これ見ますか」 とデカに聞いた。 デカは興味を失くしたように「いや、見なくていいよ」と断わったという。 人間心理を突いたトリック。 そういう知能は回るが、事件の全体像はズサンだ。 その矛盾というか、齟齬は何だろうか。7畳一間のマンションで一人、包丁を使い、まな板の上で女性の肉を切り、鋸で骨を切断していった。ヒィヒィと笑いながら、血の海の中で快楽を楽しんだのだろう。人を殺してバラバラにする快感、ネグロサディズムと言うべきか、死姦愛好者と言うのか、脳内にアドレナリンが大量に分泌して、エクスタシーを感じるという。
親は岡山市・妹尾の税理士、取材した記者に対して母親は何度もすみませんと頭を下げ、最後は地べたに膝をついて、鉄扉を手で叩いて泣きじゃくったという。星島貴徳は、岡山県玉野市にある玉野光南高校の情報処理科(現・情報科)を卒業。自己顕示欲が強い饒舌な男、高校を卒業後、10年ほど大手ゲーム会社にいたが退職、その後、派遣のSEで金融関係のソフトを開発していた。
自宅のマンションからお台場にある会社まで毎日、往復タクシー(6千円)を使って通勤していたのはタクシー仲間では有名だった。
さて、ある寒い朝、星島のいたマンションの彼の部屋の前に立った。その扉は頑なに何物をも拒否するかのように無機質であった。踵を返してその扉を離れようとした時、女性のかすかな声が聞こえて来たのは空耳ではあるまい。

先の日曜、田原のサンプロ。竹中平蔵と金子勝のバトル。
抽象論が多かったが白熱して面白かった。竹中平蔵は、不良債権処理と郵政民営化ができたことを自我自賛していたが、評価できるのは不良債権処理のみだ。
郵政民営化などは全くの虚偽だ。道路公団民営化も名称が日本高速道路機構になっただけで官僚帝国は揺るぎもない。それに債務返済という名称を付加したのはお笑いだ。これは竹中平蔵の個人批判をしている訳ではない。そびえ立つ魔界のような官僚帝国に対して、小泉・竹中政権はドンキホーテとパンチョの如しだったということ。
まずバブル崩壊後の不良債権処理をやったのは竹中と小泉であったことは評価されるべきだ。それまで見て見ぬ振りをしてきた財務省官僚と自民党本流は何もせず、第二の敗戦と言われた失われた10年を作った責任がある。そして竹中のやった構造改革という名の規制緩和は、つまるところアメリカ型投資ファンド、証券会社の跋扈であり、日本的雇用制度の破壊、大量の貧困層を生み出した。つまり新自由主義というのは貧困やホームレスになる自由であり、金融資本主義とは、村上ファンドやホリエモンのような株買い占めによる乗っ取り恫喝による支配と利益享受であり、村上ファンドは5千億円の利益を叩き出し、ホリエモンはフジテレビから1000億円の金を分捕った。その実態はカジノ経済であり、強欲資本主義であった。
さて、日本の不況の原因を聞かれて竹中は、中途半端な構造改革、規制緩和が問題だと述べたが、抽象論の題目だけを言われても、何を言っているのか分からない。対して金子は、内需拡大をもたらさなかったことが原因だと述べた。
不況の原因の一つは、日本のゼロ金利政策によるものだ。戦後最長の「いざなみ景気だ」と言いながらゼロ金利に据え置き、国民の富を日本政府と日本のメガバンク、農林中金が収奪していった。例えば100兆円をアメリカの銀行に預ければ米国は当時5.5%の金利であったから、黙っていても年間5.5兆円の利ざやが稼げる。アメリカを始めとして世界各国は日本の金融機関から低利で巨額の金を借り、アメリカのサブプライムにつぎ込み、あるいは商品取引の原油、小麦、穀物、金、プラチナなどなどにギャンブル投資を行なっていた。そして典型的には、アイスランドは国家破綻したが、アイスランドの国民は低金利の日本円を借りまくったのだ。しかし、そのカジノ経済は破綻した。ねずみ講はいつか破綻するシステムになっているようにカジノ経済は破綻した。一瞬にして金が失われた。リーマンの債務総額だけで43兆円、つまり韓国の国家予算の2倍、日本の国家予算の半分になるのだから、その金額の巨大さが分かるというものだ。さらに、超大企業である住宅金融会社のファニーメイとフレディーマックが倒産の危機に陥り、世界最大の保険会社AIGを始めとして名だたる大企業が破綻やクライシスに陥ったことによるパニックの凄まじさは、まさに世界恐慌だ。経済は政治に密接に連動しているから、政治力のない日本の経済はアメリカに翻弄されることになる。日本の金融政策は米国と日本の財務省の利害が一致して長年ゼロ金利になっていた訳で、その米国の心は、日本は米国のATMであり、米国が日本から天文学的な金を吸い上げ、米国でジャブジャブに使ったということが真相だ。金子勝が示唆したように、本来、日本の国民が受け取るべき富を米国が収奪していった。そしてそれを日本の財務省と金融庁が許したということだ。リーマンのCEOの年間報酬は40億円、退職金100億円単位、ブッシュの財務長官であったポールソンは、前身がゴールドマンサックス(証券投資会社)のCEOであったが、退職金が500億円であったことが暴露されている。さて、企業の2009年3月決算に向けて、不良債権の山が、またぞろ高くなってきたのではないのか。殆どの私立大学でさえサブプライム、株投資をやっていた訳だから、大中小の金融機関、投資ファンド、企業がやっていない訳がないのだ。懲りない日本。
(ムラマサ、鋭く一閃)