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武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

タイ、豊穣の川

2011年10月23日 | 世界の旅

★洪水のタイ。

日本から見ていると、1週間、2週間前から洪水が発生したというのに、収束するどころか拡大し、警戒していたバンコクの中心部まで、ついに浸水した。

チャオプラヤ川の堤防が決壊したというのだが。

 

タイは微笑の国と言われる。 
ある種の人間にとって、国籍に関係なく、はまってしまうところがある。
はまった人間は何年も住みつくことになり、やがては転がるようにして自分の国へ帰る。何故そうなるのか、その理由は、自らタイを訪れタイの匂いを嗅ぎ、そこで食べて、アルーン(お寺)に行ってみることだ。今日もブーゲンビリアや真っ赤な花が咲いている魅惑的な国へ。
バンコックの刺すような熱い陽射しを逃れ、濃い影ができた木々の葉っぱの隙間から大河を眺めることによって、生きる強さと、弱さを感じ取ることができるかも知れない。
タイの人々にとって、川は生活そのものだ。いつもひどく濁った川は透き通ることはない。毎日の夕立が赤い土を川に溶かす。川は水洗トイレであり、洗濯場であり、そして子供達の遊び場でもある。
夕陽が沈む頃には、路地に野菜炒めの匂いが立ち込める。屋台のお店には手際よく料理を作る、人なつこい真っ黒に日焼けしたおばちゃん達が腕を競う。味はどれも絶品だ。腹を満たす幸せとはこのようなことだろうか。一品の野菜炒めとタイ米のご飯が素晴らしく合う。スプーンを使う。粗末な屋台テーブルに座りながら、行き交う人たちを眺める。シンガビールを飲み干すころ、いつの間にかタイの風景に溶け込んでいく。やがて夜の帳を降ろす涼しい風がそよぎ始め、闇の中で眠りにつく。

早朝、ワットアルーン(暁の寺)から王宮を見つめる。 
濃厚な空気。三島由紀夫が信じた輪廻転生の「豊穣の海」の舞台になった暁の寺。 急な階段を昇る。少し油断をすると転げ落ち、大怪我をするような階段が四方についている。注意しながら、よじ登るように階段を上がる、そして狭い回廊に立つ。
色ガラスのモザイクで装飾した石の列塔から下界を見下ろすと、黄金色に映える王宮や緑の木々が目に入り、そして大河が悠然と流れる。
目を閉じて瞑想する。時間は悠久に流れているかのように思えてくる。

そして耳を澄ませば、長い余韻を放つタイ風鈴が聞こえて来る、どこまでも優しく、どこまでも懐かしく。

 

(タイ・バンコックにて)

 

 


微笑の国

2010年01月04日 | 世界の旅

タイは微笑の国と言われる。 
ある種の人間にとって、国籍に関係なく、はまってしまうところがある。
はまった人間は何年も住むことになり、やがては転がるようにして自分の国へ帰る。
なぜそうなるかは、自答しても分かるようで分からない。説明、理由付けはいくらでもできるが、本当の答えは、自らタイを訪れタイの匂いを嗅ぎ、食べて、アルーン(お寺)に行ってみることだ。
日中の熱い陽射しを逃れ、木々の葉っぱの隙間から大河を眺めることによって、生きる強さと、弱さを感じ取ることができるかも知れない。
タイの人々にとって、川は生活そのものだ。いつもひどく濁った川は透き通ることはない。毎日の夕立シャワーが赤い土を川に溶かす。 川は水洗トイレであり、洗濯場であり、そして子供達の最高の遊び場でもある。
夕陽が沈む頃には、路地に野菜炒めの匂いが立ち込める。屋台のお店には手際よく料理を作る、人なつこい真っ黒に日焼けしたおばちゃん達が腕を競う。味はどれも絶品だ。食事ができる幸せとはこのようなことだろうか。一品の野菜炒めとタイ米のご飯が素晴らしく合う。スプーンを使う。粗末な屋台テーブルに座りながら、行き交う人たちを眺める。自身がタイの風景に溶け込んでいく。やがて夜の帳を下ろす涼しい風がそよぎ始め、眠りにつく。

早朝、ワットアルーン(暁の寺)から王宮を見つめる。 
濃厚な空気。 三島由紀夫が<豊穣の海>四部作の舞台にしたアルーンである。 
急な階段を昇る。少し油断をすると転げ落ち、大怪我をするような階段が四方についている。注意しながら、よじ登るように階段を上がり、狭い回廊に立つ。
色ガラスのモザイクで装飾した石の列塔から下界を見下ろすと、金色に映えるパレス、緑の木々、そして大河が悠然と流れる。
黙って目をこらす。時間は悠久に伸びているかのように思えてくる。三島由紀夫が信じた輪廻転生はここに開花する。
そして耳に聞こえてくるのは、長く余韻を放つタイの風鈴に違いない。 (タイにて)

 


英霊は泣いている

2009年08月16日 | 世界の旅
英霊の声。
昨日、有志諸君と共に靖国神社に参拝した。小泉さんも安倍も表参道を通って参拝した。しかし英霊は泣いている。誰が故郷を思わずして、南太平洋の海に、異国の荒野に、南方の密林に、南の島に、食料もなく弾薬もなく、さまよい斃れて逝ったのか。赤紙一枚で、町や村の一角で万歳万歳の掛け声に送られ、行く先の戦地も教えられず、戦争という非情の地に、身を委ねていった赤心の若者を、祖国の為に死んでいった英霊を、我々は平和の誓いを胸に、心やすらげよと哀悼の誠を捧げずにはいられない。
さて麻生太郎は、「靖国を、政争の具にするのは間違っている」として参拝しなかった。祖国日本の為に一身を捧げた英霊を供養するのに、誰に、あるいはどの国に遠慮しているのか。政争の具にしてきたのは、自民党政治そのものではなかったか。ならず者の中国や、土民国の韓国朝鮮に何か言われる度に、口をつぐんできたのは自民党政治家の保身の為ではなかったか。
元々、明治の初めに招魂社として、日本の為に生命を捧げた英霊に対する哀悼と供養をする為に作られ、それが靖国神社となり今日に至っている。
ところが中国や韓国は靖国を持ち出し、日本を恫喝する度に、日本が騒ぎになることに腹を抱えて笑っているのだ。日本はこれらの「ならず者国」に対して断固とした態度を示さなければならない。それをやって来なかったのは自民党だ。麻生の盟友である島村宜伸は、民主党が国立戦没者追悼館の建設を検討していることについて「私は終始反対してきた。英霊の率直な気持ちがどこにあるのか」と鳩山由紀夫を批判した。しかし小泉さんを除いた自民党歴代総理は靖国神社に参拝しなかった。それをどのように英霊に説明するのか。靖国に参拝も出来ずに偉そうなことを言うな。小泉さんでさえも8月15日に参拝したのは、総理を退任することを発表した最後の年だった。
一方、由紀夫の弟の鳩山邦夫は靖国で、「総理が来ない。そんなバカなことがあるか。私は怒りに震えている」と語ったが、そういう薄らバカに仕えていたのが邦夫自身ではないのか。しかし同時に邦夫は、「国立の戦没者哀悼館には反対だ。靖国神社に英霊が日本人の精神性としてまつられている」と述べた。その精神性を尊重して来なかったのが自民党政治だ。国家権力が、かたや赤紙一枚で若者を死地に送りながら、かたや「死んで靖国に帰る」とした約束の供養をしない。本ページは靖国参拝支持であるが、国立の戦没者哀悼館(仮称)を建設することに賛成だ。麻生がやろうとしている漫画の殿堂に117億円を投じるくらいなら、その費用を戦没者哀悼館に振り分ければ良い。自民党は戦後64年間、欺瞞と虚偽の上に胡坐をかき、利権政治にうつつを抜かしてきた。さてさて、麻生太郎に対するマーフィーの法則は、まだ終っていない。


郵政とオリックスの黒い霧

2009年02月07日 | 世界の旅
ハマコーこと浜田幸一。
80歳の老体に厳しい冬だ。
週刊・文春がスクープした。現・浜田防衛大臣の親父であるハマコーが、今年1月に千葉地裁で破産宣告を受けていた。4億円7千万円の連帯保証人になっていたが、この貸主から連帯保証人のハマコーに対して「債権者による破産申し立て」をされ、破産したという。
債権者による破産申し立てというのは、ハマコーの財産隠しを防ぎ、残った財産を強制的に差押しようとするものだ。何でも浜田幸一が、モンゴルの投資にからんでクレセントという会社の保証人になっていたため、4億7千万円の借金を背負ったという。 息子の防衛大臣よ,進退をどうする。後顧の憂い無くと、軍人は言うが。

山下夏君。
「わたし、強いよね」けなげな表情で、きりっと言った。
7歳の長野県飯田市の小学校1年生。しかし病気のために、まだ学校には行ったことはない。でもアメリカに行ったら、英語を勉強するんだと目を輝かした。
50万人に1人という難病の拘束型心筋症という心臓の病気、治療は米国での心臓移植しかないという。山下夏君を支援する募金が、目標額の1億8千万円に達した。そして昨日2月6日、入院中の東京女子医大から米国カリフォルニアのUCLAメディカルセンターへ渡米した。まず移植待機リストに登録してドナー提供を待つ。 日本の法律は、15歳未満の子供は臓器移植が認められていないため、海外で移植手術を受けるしか方法はない。日本国内での小児の臓器移植を、「年齢に関係なく、臓器移植が可能な制度に変えてほしい」と父親は訴えた。
山下夏君、君の為に祈ろう、心臓ドナーが見つかって移植手術が成功するように、そして元気な大人になって、強い君を見たい。

オリックスと日本郵政の深い闇。
悪い奴らは今頃、額を突き合せて善後策を相談しているだろう。まずこの名前を出そう、リクルートコスモス。これは大手不動産のコスモスイニシアの旧社名。リクルートグループの不動産会社として設立された。リクルート事件では政界汚職で有名になった。リクルート事件とは1988年、リクルート・コスモス(現 コスモスイニシア)社未公開株を、中曽根康弘、竹下登、宮沢喜一、安倍晋太郎、渡辺美智雄など大物政治家に、店頭公開前に譲渡していたことが発覚した。90人を超える政治家がこの株の譲渡を受け、森喜朗は約1億円の売却益を得ていたとされる。東京地検特捜部は、1989年、政界と官僚ルートの文部省・労働省・NTTの4ルートで江副浩正リクルート会長(東大卒)ら贈賄側と藤波孝生・官房長官ら収賄側計12人を起訴、全員の有罪が確定した。だが、政治家は自民党では藤波議員ただ一人、そして公明党の池田克也議員が在宅起訴されただけで、中曽根や竹下をはじめ大物政治家は誰一人立件されなかった。藤波孝生(早稲田大学卒)は中曽根康弘(東大法学部卒)の右腕と言われ、将来の総理大臣と嘱望されていた。その後、裁判活動に精力を費やしたが、有罪が確定し2007年不遇の内に亡くなった。
さて話が少し逸れた。 本題に戻そう。「レッドスロープ」 なる聞いたことのない不動産会社。この名前を国民新党のある代議士から聞いた時、奇妙な印象を持った。レッドロブスター? 違うな。赤いスロープ・・赤い坂・・赤坂。政治と金と高級クラブ、ホテルと女。一般客は金輪際、立ち寄りもできない高級料亭が軒を重ねる欲望の街。この物語にはぴったりの街だ。
昨日、国会で日本郵政の社長・西川善文は明らかにした。日本郵政は2008年2月からメリルリンチ証券をコンサルタントに使っており、月1千万円のコンサルタント料を払い、今まで合計1億2千万円を払った。そしてそれには驚くべきカラクリがあった。そのカラクリとは、オリックスのバックにはメリルリンチが存在していたのだ。200億円の出資者としてオリックスのバックについていた。つまり、日本郵政の内部情報がオリックスに全部筒抜けになっていた。そして同時に、その金融情報がメリルリンチを通じて米国へ流されていたということになる。日本郵政とオリックスと米国のインサイダー取引。さてさて煮詰まってきたようだ。一方、「レッドスロープ」という不動産会社は、日本郵政から千円で買った、「沖縄はえばるレクセンター」を4800万円で東急リバプルへ転売した。また1万円で日本郵政から買った「かんぽの宿・鳥取岩井」を6千万円で医療法人に売却した。たった半年で転売してボロ儲けしていた構図。「レッドスロープ」という不動産会社は、どのくらい大きい会社なのか。そしてその内容は? 不動産免許取得日が平成19年3月9日の個人会社。日本郵政が株式会社になる前の総務省・郵政省時代に行なった「かんぽの宿」一括売却の公示は平成19年2月末だから、その時点でレッドスロープ(赤坂)という会社は存在すらしていなかった。 レッドスロープの社長名義は田島安希彦という人だが、問題が発覚するや、どこかに雲隠れしてしまった。レッドスロープ社がある銀座7丁目の事務所を訪問すると、雑居ビルの小さな一室であり、鍵がかかっており誰もいなかった。この田島安希彦(東大法学部卒)は「右脳速読、読むな見ろ」の著者だ。
そしてさらに急浮上してきたのは、スポーツ文化施設の「世田谷レクセンター」。当初、日本郵政の売却案に入っていたのだが、途中でなぜか売買から消えてしまった不思議さ。一等地の世田谷に7500坪の土地を保有し、テニスコートが21面もある。安く見て坪単価60万円、最低でも合計45億円になる物件だという。しかし最終入札段階にきて、その世田谷レクが売買対象からはずされた。つまりその意味は、入札妨害のダミーとして使われた形跡がある。他の入札者を妨害するための、オリックスと日本郵政の密室のインサイダー取引であった疑惑。そして目玉は、埼玉・新都心にある「ラフレさいたま」という超豪華な保養施設にある。その建設価格は286億円(土地66億円、建物220億円)であったが、それをたった16億円でオリックスに捨て売りする計画であったのだ。さて、レッドスロープに関しては「リーテック」と「コスモスイニシア」と絡む興味深い事実があるが、郵政とオリックスの黒い霧第三弾は近く放つ。 さてさて問題は、最近、巨悪権力に首根っこをつかまれている東京地検特捜部が動くかどうか。それとも巨悪の守護神の検察か。
じゅうめい、赤坂の街で低く口笛を吹く。