夕方7時から 多聞山城跡(現在は奈良市若草中学敷地内)で幻燈会が催されました。相和太鼓を聞きながら450年ほど前の戦国時代を偲びました。多聞城は下克上の代表的人物といえる松永久秀が永禄3年(1560)に大和国北方の佐保丘陵に築城したもので、石垣の上に櫓を建築する形式は、後に「多聞櫓」の名で呼ばれるほど画期的なものでした。
四層の天守を中心に、白壁の櫓を城の周囲にめぐらした壮大・華麗で新奇な城郭でした。永禄8年に多聞城を訪れた宣教師のアルメイダは「世界にかくのごとき美麗なるものありと思われず」と感嘆したと記録されています。信長が安土城築城の参考にしたとも伝えられている。
今は全く痕跡も無く石碑が建っているだけです。奈良市民も多聞山城を知っている人は少ないと思います。階段を昇れば東大寺が目の前に望めます。
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