ヤンバルに座る---たかえをまもれ!

ヘリパッド建設に反対する現地行動連絡会(高江連絡会)

今後搬入される砕石量について/9.15自衛隊ヘリ空輸に対する防衛省抗議・交渉報告(FoE Japan)

2016-09-16 08:05:01 | 日記
はじめに現地から
 「昨日(15日)2名が不当逮捕されました。県道70号で砂利トラックへの抗議、説得行動中でした。今回初めて男女ひとりずつの2名で、抗議活動を封殺するための暴挙としか言えません。沖縄県警のハッスルぶりはなんなのか?圧力をかけられている裏返しなのか?他県機動隊へのアピールなのか?凄い恫喝をかけてきます。  
男性は名護警察署、女性は沖縄警察署に連れて行かれ、こちらはふたてにわかれ抗議に行っています。」
 沖縄には人は住んでいないかのように日本政府は沖縄に襲いかかっています。満腔の怒りをもって抗議します。


1.今後搬入される砕石量について
 前回の当ブログにおいて今後の砕石量を9月5日現在の実搬入実績と空撮から想定できる工事進捗と入札公告時の工事見積用図面を基に概算を割り出したものでした。その際に、
進入路及びヘリパッドの表土掘削による基盤形状を無視して積算、かつ進入路について標準断面しか参照できなかったので全長にわたって断面数値を踏襲して算定することはやめました。また、H工区についての図面資料がなかったこともあり、当方にとって楽観を許さぬようH工区については無視した砕石量を概算しました。
 一方、昨日「チョイさんの日記」に特記仕様書の数量表(材料表)が掲載されました。
『大幅に遅れている高江・ヘリパッド工事---12月末完成など不可能/「往来妨害」は機動隊だ!』2016年09月15日 http://blog.goo.ne.jp/chuy/e/732f177a68c0ddcf04da6fd5f7b61bc7
 こちらは進入路及びヘリパッドの表土掘削による基盤形状を考慮した路盤造成に基づく砕石量になっていると思われ、実際の必要量に沿った数値になっています(表から割り出すと、砕石(クラッシャーラン、材料規格未確認)の比重1.8程度、10トンダンプ積載9.9トン)。今後はこの表を判断資料にします。
 G地区に加えH地区も含めた砕石量のN1ゲートからの搬入はまだまだ大量にあります。表より大型ダンプ758台、重量にして7000トン以上になります。路盤造成以外の工種はまだまだあります。コンクリート舗装部分(生コン使用)、路盤を被う張芝工(保護キャビネット敷設など)、工事用モノレール敷設などなど。工期内に竣工できるとはとても思えません。更なる搬入阻止行動、遅延行動によって工事を断念させましょう。
 ところで、G&H地区の砕石はやはり工事用モノレールで搬入することになるのでしょうか、一体どのような使用規格のモノレールなのでしょうか。1日4往復で工期(搬入工程)内に7000トン以上を搬入するにはどの程度の台車サイズ及び許容積載重量と動力車能力が必要になるでしょうか? また、それに耐えれる軌道はできるのでしょうか?
 村道使用問題が再び俎上に載らぬよう警戒しなければなりません。

2.国際環境NGO FoE Japan(認定NPO法人)による9.15防衛省交渉抗議・交渉報告について

 沖縄やんばる高江(東村、国頭村)北部訓練場オスプレイパッド工事で9月13日、防衛省は超法規の自衛隊輸送ヘリによる建設重機械・資材搬入の蛮行を決行しました。FoE-Japanは9月15日、住民の会と現地行動連絡会その他市民団体連名の抗議文を提出し、交渉を行いました。FoE-Japan並びに関係者の迅速かつ精力的な行動に感謝します。抗議文を以下に掲載します。

抗議文
2016年9月15日
防衛大臣 稲田朋美 様

沖縄・北部訓練場 高江ヘリパッド建設における自衛隊ヘリ使用は違法
たび重なる法の逸脱に抗議します

沖縄県東村高江周辺の米軍北部訓練場のヘリパッド建設工事に関しては、高江の住民が反対しているのにもかかわらず、全国から500人ともいわれる機動隊が投入され、工事が強行されています。抗議する住民や支援者が暴力的に排除され、少なくとも5人が救急搬送されました。また法的根拠なきまま、防衛局や警察により、県道上のテントが撤去されたり、フェンスが貼られたり、道路が封鎖されたりといった無法状態が続いています。

これに追い打ちをかけるかのように、防衛省は13日午前、陸上自衛隊の大型輸送ヘリCH47を使った重機やトラックなどの搬入作業を始めました。。

しかし、これは自衛隊ができることを厳格に定めた自衛隊法を逸脱する行為です。
また、沖縄県が自衛隊ヘリの使用の法的根拠を明らかにするように求める要請を出したのにもかかわらず、この要請は無視されてしまいました。
さらに、沖縄防衛局が事前に行った環境影響検討図書に記載されているヘリ輸送とはルートが異なり、県道の上を通過するものです。

私たちは、自衛隊法を逸脱し、地方自治体や住民の意思を無視した今回の自衛隊ヘリの使用に強く抗議します。

また、私たちはそもそも、今回のヘリパッド建設そのものが、やんばるの森の生態系と住民のくらしを脅かすものとして強く反対します。
北部訓練場の北半分が返還されたとしても、沖縄の「負担軽減」とはまったくなりません。返還予定の北半分は、すでに米軍は訓練に使用しておらず、返還しない南半分に機能が集中され訓練が強化されることになるからです。
ただちに、ヘリパッド建設を中止してください。

抗議文以上。

交渉はNHKオンラインに記事掲載されました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160915/k10010687361000.html

 以下、交渉の概略報告です。交渉には、福島みずほ議員、山本議員も同席し、電話で小口幸人弁護士とつないで行いました。市民側は、今回の自衛隊ヘリによる輸送は、自衛隊法から逸脱しており違法であること、沖縄県の意向を無視しており、住民の生活にリスクをもたらしていること、稲田大臣の答弁の矛盾などを追及。小口幸人弁護士の理路整然とした突っ込みで、防衛省の無法ぶりが明らかになりました。

Q:北部訓練場ヘリパッド建設にあたっての自衛隊ヘリによる資機材運搬は、自衛隊ができることをポジティブリストによって示した自衛隊法に違反しているのではないか。

回答:今回の自衛隊ヘリによる輸送は、自衛隊法に基づくものではない。防衛省設置法第4条第19項に基づくもの。民間ヘリでは輸送できないため、自衛隊のヘリを用いた。国民の権利と義務に影響を与えるものではない。

当方:まず、国民の権利と義務に影響を与える行為でなければ、自衛隊法から逸脱してよいというわけではない。自衛隊法(第六章第七十六条~第八十四条)は、ここに規定されていること以外はやってはいけないという意味で、ポジティブリストとよばれている。
第二に、自衛隊ヘリ輸送は、国民の権利に影響を与えている。わかりやすいのは騒音・落下の危険である。
自衛隊法に書かれている任務を超えて、自衛隊が出動した事例について教えてほしい。

→明確な回答なし。(これは後日回答をもらうことにしました)

当方:自衛隊法は、ポジティブリストですね?

先方:はい。

Q:ヘリコプターで運搬したすべての物品のリストを提出されたい。

回答:ダンプトラック2台(積載量4t)
キャリアダンプ2台(〃4t)(キャタピラー走行運搬台車)
ユニックトラック2台(〃4t) 重量3.8トン

当方:稲田防衛大臣は、「民間ヘリで運べないものを運ぶ」としており、民間ヘリは最大5トンとのことである。おかしいではないか?
民間のヘリで運んだもののリストを提示してほしい。

Q:環境影響評価図書における輸送ルートと違う。県道を横切っている。なぜか?

回答:離発着時の安全を考慮してこのようなルートとなった。

Q:県道を横切ることは県民のリスクを高めている。県の了解をとったのか?

回答:承知していない。→(実際はとっていないものと思われます。回答待ち)

Q:ヘリは何回飛んだのか?

回答:6回。(現地にいた人より、空の状態も含めて20回くらい飛んでいたとの証言あり。防衛省は、確認すると回答)

Q:今年7月に作成された沖縄防衛局の環境影響検討図書では、ヘリの騒音影響のところに「1日当たりの運搬回数は5回以下としている」と書かれている。それに反している。

回答:「5回程度」としている。(実際に、同図書p.2-35では、「5回以下」と書かれています)

Q:沖縄県知事が「法的根拠を示すまでは自衛隊ヘリでの輸送をすべきではない」とし、12日には、自衛隊ヘリ空輸を実施しないように求めた。それを無視したのはなぜか。由々しき問題ではないか。

回答:確認して連絡する。

Q:航空法79条に基づく地方航空局の認可は得たのか。

回答:自衛隊には特例があり、云々。
当方:自衛隊法に基づかない任務なのに特例があるのか。
先方:確認する。

Q:県知事が、自衛隊ヘリでの輸送を行うべきでないと要請したら、どう対応するのか。
回答:真摯に受け止め、適切に対応する。
Q:今後も自衛隊ヘリによる搬入を行うのか?
回答:計画はされていない。

以上。

FoE Japanさんの下記報告も併せてご覧ください。
『8月22日高江・米軍ヘリパッド建設反対-防衛省・環境省・警察庁との交渉報告』
https://foejapan.wordpress.com/2016/08/23/takae/


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