ヤンバルに座る---たかえをまもれ!

ヘリパッド建設に反対する現地行動連絡会(高江連絡会)

北部訓練場、返還後に環境負荷増 / <辺野古>と結ぶ福岡の住民運動(辺野古埋立土砂搬出、オスプレイ佐賀空港配備を許さない!)

2017-09-05 00:53:22 | 日記
 8月28日は山城さんと添田さんの那覇地裁第9回公判がありました。
山城さんは、各質問に答える供述全体の中で、高江現地の運動は組織に依存しているのではなく、一人一人が市民の誇りと尊厳をかけて平和を求める心で集まり闘っていること、昨年7月の参院選挙で伊波洋一氏は現職議員島尻氏に10万7000票の大差で圧勝し、辺野古新基地NO!、高江オスプレイパッド建設NO!の明らかな民意が表され県議会や県知事もその民意を基に高江工事強行を批判したこと、反対運動は自発的に一人一人が自らの誇りをかけて民意を一顧だにしない国と闘っていること、検事から自白と運動からの離脱を激しく迫られたことはこの起訴は反対運動を潰そうとする権力の弾圧の意図が明らかであること、などなどが山城節でどうどうと述べられたとのことです。そして「被告とされるべきは国・防衛局であることを最後に申し上げたい。」と。

 人権-平和-自治-環境保全の連環する世界こそ私たち市民が求めるものです。執拗なあきらめない愚直で柔軟な行動あればこそ不屈で在ることの、そして友情と硬直しない意見に満ちた団結の要であることを忘れずに、山城さんはじめ公判中の仲間と共にがんばろう!


1.高江について
 ずっと以前から運動の中で、そしてこのブログにおいても、北部訓練場の過半の返還後は訓練飛行の離発着回数が従来の倍になることが知られており、すなわち単純算術的理解で行けば、面積半分、離発着回数は倍になるので負担は4倍になる、と断言しておりました。本日の琉球新報記事によれば、米軍そのものが環境にとっては負担増大となる見解を有していたことが分かりました。日本政府・防衛省がこのことを認識してなかったことなどありえないことです。どこを向いて政治をしているのかは従来から分かり切ったことではあります。騙されずに、北部訓練場全面返還を目指して、世界自然遺産登録の知恵も磨きながら住民・市民共にスクラム組んで頑張りましょう。以下はその記事です。

北部訓練場、返還後に環境負荷増 米海兵隊計画で指摘 2017年9月4日 06:30
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-568140.html

 米海兵隊が2014年に作成した「自然資源・文化資源統合管理計画」の中で、米軍北部訓練場の一部返還後の訓練の影響について、これまでと同等の訓練がより狭い地域で実施されるため、環境への負荷が増大する可能性があると指摘していたことが3日、分かった。北部訓練場の一部返還は「負担軽減」だと米軍や日本政府は強調してきたが、米軍は環境面では負担増となる見解を示していた。

 管理計画は米ジュゴン訴訟の原告でもある米国の生物多様性センター(CBD)が昨年9月に、情報公開法に基づき入手した。各基地で5年に一度作成され、軍事訓練が環境に与える影響と、その影響を最小限にとどめるための行動計画などが記されている。

 管理計画で米軍は一部返還により環境負荷が増大する可能性を指摘した上で、対応策については「動植物相を保護するために訓練地域をモニタリングし、さらに場所を定期的にかえることで土地を休ませることが重要である」と結論付けていた。

 ジュゴン保護キャンペーンセンターの吉川秀樹さんは「米軍は軍事演習が環境に与える負荷を熟知した上で、問題を矮小(わいしょう)化している」と指摘した。
(以下引用省略)



2.<辺野古>と結ぶ福岡の住民運動


 昨日(9月3日)、福岡県柳川市において、『 辺野古埋め立て土砂搬出・オスプレイ佐賀空港配備を許さない「恵みの海・豊かな大地を守ろう! 県南集会」 』が開催されました。
 柳川市はノリ養殖や豊富な海産物を育む有明海に面しています。柳川市を縦断する沖端川が有明湾に注ぐその先には干満の差が激しい潟が発達し、潮の満ち干のゆるやかな流れを利用したノリ養殖が盛んなところです。少年時代は地元でトンカ・ジョンとよばれた北原白秋の生家(酒屋)が河口近くにあります。一帯はウナギの蒸篭(せいろ)蒸しでも有名です。また、そこから10kmほど北に行くと有明湾に沿って佐賀空港があります。
 集会は柳川農村環境センターで開催され、満席、更に追加席を設けなければならない盛況でした。保守的な地盤にありながらも、250名以上の参加でした。オスプレイ配備に対する県知事や柳川市長の県政・市政をチェックしながら人権や生活環境、産業を守るために、最近のオスプレイの墜落や緊急着陸などもあり、柳川市民や近隣市民の関心は高くなってきている、と主催者実行委員会の方々は申しております。
 草の根の自らの住民運動を通して沖縄の運動と繋がりたい、連なりたい、と力強い地元の運動体の表明がありました。
 以下に集会アピールと集会に寄せていただいた全港湾労組関門支部からのメーセージを掲載します。






集会アピール
  オスプレイ佐賀空港配備と辺野古埋立土砂搬出に反対する世論を
         みんなの力で作り上げましょう


 8月5日、普天間基地に配備されている米海兵隊のMV22オスプレイが、オーストラリア北部沿
岸での訓練中に墜落し、3名が死亡しました。昨年12月には同じ部隊のオスプレイが名護市の海岸
に墜落、大破しています。つまりこの9か月の間に、普天間基地のオスプレイ24機のうち、2機が
墜落事故を起こしたのです。事故の危険性だけでなく、沖縄では、騒音、粉塵、禁止されているは
ずの夜間飛行などによって住民の生活が脅かされています。
 日本政府はこの欠陥機オスプレイを陸上自衛隊に17機も導入し、佐賀空港に配備したいと言って
います。そうなれば有明海沿岸住民の平穏な生活が脅かされるだけでなく、漁業者、農業者は生活
基盤に重大な影響を受けることになります。またオスプレイ等の佐賀空港配備は、日本版海兵隊た
る水陸機動団の佐世保相浦基地への新設配備、南西諸島の軍事要塞化とつながっています。そして
これらの動きは、沖縄での辺野古米軍新基地建設、北部演習場でのヘリパッド建設、さらには米軍
岩国基地が極東最大級の規模に強化されるなどの米軍再編と連動しており、自衛隊は米軍と一体化
して東アジアの近隣の国々に脅威を与えています。
 ですから、オスプレイの佐賀空港配備を許さないこと、辺野古新基地建設を阻止すること、辺野
古埋立土砂搬出に反対すること、等々は、それぞれが個別の課題ではありますが、共通する目標を
もっています。それぞれの運動は、互いに連携し協力する必要があります。

 本日私たちは柳川市に於いて、「恵みの海・豊かな大地を守ろう!県南集会」を開催しました。集
会では4名の報告者が、①辺野古埋立土砂搬出反対の運動、②沖縄における新基地建設反対の闘い、
③南西諸島における軍事要塞化の現状と反対運動、④オスプレイ等の佐賀空港配備に反対する住民
の運動、などについて基調となる報告を行いました。また集会には、埋め立て土砂搬出に反対して
いる全日本港湾労働組合からメッセージが寄せられました。参加者一同は、戦争の危機を含む緊迫
した世界情勢の中で、沖縄の人々をはじめとするそれぞれの闘いの意義を確認し、互いに連携して
いくことの重要性を認め合いました。
 またこの集会は、これまでそれぞれ個別に運動してきた柳川、八女筑後、大牟田の各地域の人達
の共同した取り組みの中で開催されました。これもまた大切な意義をもっています。

 私たちは福岡県民、とりわけ県南地域、有明海沿岸地域をはじめとする多くの人たちに訴えます。
 ・オスプレイ等自衛隊機の佐賀空港配備に反対しましょう。
 ・北九州門司地区をはじめ酉日本各地からの辺野古埋立土砂搬出に反対しましょう。
 ・日米地位協定の抜本改定と米軍基地撤去を願う沖縄県民の闘いを支持しましょう。

  2017年9月3日  「恵みの海・豊かな大地を守ろう!県南集会」参加者一同






 恵みの海・豊かな大地を守ろう!県南集会 御中

              メ ッ セ ー ジ

 貴集会が多数のご参加のもと、盛大に開催されたことに闘う仲間として大変感謝すると
ともに、実行委員会の皆さんに心から敬意を表します。

さて、今の安倍政権は支持率暴落を受け危機的状況となっています。このことは単に「も
り、かけ問題」や「大臣失言」だけでなく、安倍首相本人に対する批判の声ではないでしょ
うか。同時に安保法制改悪から共謀罪へと続いてきた強硬な国会運営に対する、我々の運動
の成果ではないでしょうか?この機を逃すことなく、運動を緩めることなく、あらゆる国民
の方に広げ安倍首相に退陣を突き付けましょう。

 5月20日に小倉で開催された「ふるさとの土は一粒たりとも戦争に使わせない!福岡
県民の集い」では、辺野古新基地建設反対やオスプレイの佐賀空港配備反対の運動を広範な
世論を作ることを確認しました。我われ港湾労働者もその時の発言通りに6月に港湾事業
者団体である「日本港運協会」へ要求書を提出し、交渉を持ちましたが、協会からの回答は
 「組合の申し入れは理解するが、国の政策でもあり米軍基地に関する政治課題であり、事業
者団体としては回答できない。」としたうえで、「埋め立てが違法となれば、それに協力は出
来ない。」という回答にとどまっています。沖縄県が国を提訴した今、さらに我われは具体
的な回答が無いことから、搬出入荷役作業等を行なわないことを求め、「行動の自由」を留
保する通告を出しています。何としても止めなければなりません。
 我われの港湾の仲間は北海道から沖縄までいますが、どこの港においても「戦争に加担し
ない。戦争の被害者にも加害者にもならない。」このことを基本に運動を続けていますし、
今後も続けていく所存です。

 本日の集会への参加はかないませんでしたが、日本から米軍基地を無くすまで我われの
たたかいは続きます。いろいろな人たちがいろいろな繋がりをもっていろいろな場所で声
を上げていくことが必要だと考えます。このメッセージが反戦・反核・平和と民主主義を守
るたたかいに繋がることを強く願い、連帯のメッセージとします。共にがんばりましょう。

2017年 9月 吉日                   
                            全日本港湾労働組合関門支部
                            執行委員長 松 永 英 樹


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