怒りの鉄拳

毎日更新日記

渡り鳥故郷へ帰る(1962)

2009-11-20 13:47:17 | 邦画・
三年にわたった渡り鳥シリーズの十作目。「女は夜霧に濡れている」の下飯坂菊馬のオリジナル・シナリオを、「太陽と星」の牛原陽一が監督したアクションもの。撮影は「青い街の狼」の伊佐山三郎。
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ここは瀬戸内海。遊覧船の甲板に立つのは筧組幹部の滝浩で、沿岸の羽衣市から姿を消して三年目。筧の娘美里は浩への思慕を胸に、土地の青年実業家松山と結婚することになったが、この縁組みは新興ヤクザの宇多組を刺戟した。落ち目の筧組に松山の財力が加わるという嫉みからである。婚礼の夜、筧の親分が自動車事故で不慮の死をとげた。幹部の江崎やチンピラの次郎は、宇多の仕業と睨んで殴り込みをかけようといきり立った。折柄、羽衣港に着いた浩は筧親分の墓前で美里から事情を聞いた。ガソリン・スタンドの源造を訪ねた浩に、源造の息子次郎は筧組の跡目を継いでくれと頼むが、浩はヤクザは嫌だと承知しない。事故現場を調べてから宇多の根城の「マチルダ」へ入った浩は、宇多を刺そうとする江崎を殴り倒した。翌日、松山建設の工事場は賃上げストで大騒ぎだ。明らかに宇多組の仕業である。しかも一挙に筧組を潰そうとたくらむ宇多一味は、浩と美里を自動車で轢き殺そうと図った。浩は敢然と親分の死因調査に乗り出した。こんなとき、宇多側の殺し屋陣内から、浩は呼び出しを受けた。場所は国道の二本榎だ。そこには、筧組の石田と次郎がいた。しかし石田が宇多組に寝返りを打ったと見破って、浩は怒りに燃えた。石田は陣内の銃弾に倒れ、浩と陣内は勝負のつかぬまま別れた。つぎの日、宇多組の根城は手入れをうけたが、すでに大物は逃走したあとであった。浩をおびきだす手段として、宇多組は次郎を浚った。かくてメリー号の船上では、浩、江崎、源造らと宇多組の一味との間に死闘が展開された。あくる日、次郎は浩から意外な事実を聞かされた。「次郎は筧親分の実子なのだ。筧組は近く建設会社になる。跡目を継ぐのはお前のほかにない」。浩を乗せたフェリー・ボートは静かに港をはなれた。監督:牛原陽一 出演:小林旭 和田浩治 笹森礼子 小高雄二 白木マリ


北帰行より 渡り鳥北へ帰る(1962)

2009-11-20 13:42:41 | 邦画・
山野良夫の原作を「紅の銃帯」の山崎巌が脚色。「母ぁちゃん海が知ってるよ」の斎藤武市が監督した渡り鳥もの。撮影もコンビの高村倉太郎。
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ギターと親友浩一の遺骨を抱えた渡り鳥の伸次が、函館に着いた。浩一の故郷がこの港町なのだ。二人は東京のナイトクラブの楽団員だが、麻薬中毒の浩一は何者かに殺されたのである。浩一の実家である岡野造船所を訪ねた伸次に、父の治五郎が剣もホロロだったのは、造船所の経営が思わしくないからだ。妹の由美だけは伸次に好意をもち、兄は幸江という女と結婚していると告げた。伸次はキャバレ・ロキシーに出かけて幸江を指名したが、ボスの黒川はその伸次をただの流れ者でないと見破った。事実、伸次が探しているのは浩一を殺した男だ。右手にサポータをはめた政としか判っていない。翌日、函館に着いたとき自動車事故でケガをした良太坊やを病院に見舞った伸次は、その母が幸江と知って驚いた。そのころ、黒川のもとに漢栄昌の使いと称するハジキの政が流れ着いた。黒川は五百万円の抵当に岡野造船所を乗ッとり、倉庫に改造して大儲けしようと企んでいた。漁業会社に勤める由美は銀行からの帰途、会社の金八十万円を黒川一味に強奪された。会社では由美と治五郎が仕組んだ狂言で、造船所の資金に流用したものと思い込んだ。これを知った伸次はロキシーに乗り込み、犯人のシゲから八十万円を取り返してやった。ある日、幸江が紫班病で入院、手術代を稼ぐため、伸次は夜の酒場でギターを流すうち、幸江は死んだ。その後、伸次はハジキの政と山頂で対決した。「待て、おれはハジキの政じゃない」と政が叫んだとたん、シゲの銃口が火を吐き、二人は谷底に転落した。漢栄昌の秘書が本物の政だと知った黒川の仕業であった。ロキシーで取り引きを済ませた漢栄昌と黒川を、伸次が襲うが、黒川の子分山岸は伸次の背後から拳銃を向けた。本物のハジキの政の指が引き金にかかった瞬間、その拳銃はすッ飛んだ。いつきたのか、--ニセの政--実は麻楽取締官立野が立っていた。数日後、函館港を出た連絡船の甲板から、伸次は町の灯を見やっていた。由美への慕情を胸に秘めて--。監督;斎藤武市 出演:小林旭 浅丘ルリ子 白木マリ 田代みどり 郷治


大海原を行く渡り鳥(1961)

2009-11-20 13:37:34 | 邦画・
渡り鳥シリーズの第七作で、三原貞修の原作を、「風に逆らう流れ者」の山崎巌が脚色し「でかんしょ風来坊」の斎藤武市が監督した。撮影も「でかんしょ風来坊」の高村倉太郎。
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雲仙高原を馬に揺られながら行くのは、ギターを抱えた渡り鳥の滝伸次だ。伸次の眼下を行く観光馬車が覆面をした三人組に襲われた。伸次は得意のムチで三人を追いはらった。馬車の乗客は、大洋貿易の社長磯部と雲仙観光の経営者信夫の妹・由紀、それに長崎にいる父親を訪ねてきた三木みどりという少女だった。由紀の持っていた観光事業資金一千万円が強奪されていた。みどりの父親三木が、佐世保のキャバレー“バタフライ"のボスであることを知った伸次は、みどりを連れ佐世保に行った。が、三木は知らぬとみどりをつっぱねた。伸次は地下の賭場におりた。三国人・竜のカードはイカサマだった。伸次は側で見ている三木の乾分・哲をしめあげた。馬車強盗の一人だったのだ。哲は平和運輸から頼まれたと口をすべらした。伸次は長崎の平和運輸に乗りこみ、金は無事に由紀に戻った。伸次が帰った後、三木のところに磯部が現われた。磯部は「哲を殺せ、馬車強盗の証拠をなくすんだ」と命令した。さらに三木の後姿を見ながら竜に命令した。「三木を殺せ」と。が、竜はあんな三ン下を殺したら名前にかかわるとはねつけた。その夜、伸次の許へ三国人なまりの電話があり、第三岸壁に行けば面白いものが見られると言った。駈けつけた時は三木も哲も殺されていた。磯部は、雲仙観光の事務員に、竜が惚れている踊子リエを応募させた。信夫はリエの美しさにひかれた。伸次は磯部の手が雲仙観光にのびると察し、鉱石運送員として由紀の許で働くことにした。リエが運搬の路を知らせ、磯部一味が邪魔をするという計画が何度も続いた。ゲルマニューム鉱を満載した馬車が雲仙高原を行く。磯部一味の馬が取り囲んだ。大乱闘。逃げる磯部を、伸次は“バタフライ"まで追った。磯部は由紀に拳銃をつきつけた。竜のツブテが磯部を倒した。長崎の祭、三木とみどり、由紀は楽しそうに踊っている。貨物船の甲板で、伸次の後に立った竜が言うのだった。「おたがいに渡り鳥だせ」--。
監督:斎藤武市 出演:小林旭 浅丘ルリ子 芦田伸介 白木マリ 青山恭二

波涛を越える渡り鳥(1961)

2009-11-20 13:33:52 | 邦画・
渡り鳥シリーズの第六作で海外ロケを行なった。
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ギターを抱えた渡り鳥、伸次は横浜の岸壁で国際的ギャング団に襲われた貿易商松本を助けた。その時、ギャング団の一員が落としていったネックレスを拾って伸次は愕然とした。戦争中、ビルマ国境の谷底で死別した兄昭次のサンゴのネックレスだったからだ。松本からその男が香港の忠安公司ジェラール・ウィリイと聞いた伸次は香港に飛んだ。空港には松本の妹で芸大の東洋民族舞踊の研究生則子が出迎えていた。則子の案内で訪ねた忠安公司はすでになく香港とバンコックにキャバレー“サムロ"を経営している国際洋行リイ・シャタックに変わっていた。則子は兄の使いで書類をバンコックで研究をつづける許婚南条に届ける途中だった。伸次も則子と共にバンコックへ飛んだ。バンコックには伸次の養父ロチャ家があった。手始めにキャバレー“サムロ"にギターを抱え流しに入った。そこで伸次はジェラールの仲間にはラオスの虎という早射ちの名人がいてそこの踊子サーヤがラオスの女であることを知った。そんな頃、ジェラール達にボスからアユタヤのロチャ家にあるジルコン鉱山の権利書も奪えと指令が飛んだ。折角バンコックまで来た則子であったが、許婚の南条は行万不明になっていた。「南条さんの地図--俺の兄貴の死--ジルコン鉱山の権利書」アユタヤへ行けばこの三つの関係がわかるかも知れないと、則子と伸次は出かけた。その時、ジェラール一味に襲われるが、意外にもラオスの虎に助けられた。エメラルドに帰ったラオスは自分を今迄育ててくれ、また一味のボスであるリイ・シャタックに散々どやされた。伸次はサーヤの口からあのネックレスがラオスのものと聞かされて愕然とした。リイはラオスが日本人であるために自分を裏切るのではないかと、ジェラールにラオスの暗殺を命じた。南条は元日本軍が戦時中に埋めた貴金属の発掘にやっ起となっていた。リイはそんな南条を利用していたのだった。サーヤから事情を聞いた伸次は、一味の仕事場である寺院の地下室に飛びこんだ。その時はすでに遅く、南条は貴金属を発見した後、リイに殺された。伸次がリイを殺そうとした時、ラオスが現れてリイを倒した。「タキ、お前は人を殺しちゃいけない」と言ってラオスはサーヤと共に去っていった。伸次と則子の乗った船が日本へ帰る日、トンムブリの丘ではラオスとサーヤがいつまでも船を見送っていた。
監督:斎藤武市 原作:原健三郎 出演:小林旭 宍戸錠 浅丘ルリ子 金子信雄 白木マリ

大草原の渡り鳥(1960)

2009-11-20 13:29:52 | 邦画・
小林旭の渡り鳥シリーズの第五作。原健三郎の原作
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摩周湖の尾根道を、ギターを持った滝伸次と少年越谷信夫の馬が釧路へ向う。信夫の母親和枝を訪ねてきた伸次は、釧路に着いた夜、和枝がマダムになっているキャバレー「ブラック・ベア」に流しに入った。和枝はボス高堂と出張中で留守だった。高堂は東京から直行した旅客機がつけられるような飛行場を作ることを計画していた。それには邪魔になるアイヌを取払わねばならない。高堂のアイヌ襲撃は日ましに激しくなった。伸次は民芸研究家の順子とともに、アイヌを守ることにした。アイヌが世話になる清里硫黄精練所に殺し屋風の男政がやってきた。高堂が清里に貸した二百万円の取立てにきたのだ。乱暴を働らく政を、伸次が止めた。そんな時、信夫が行方をくらました。信夫は「親切なおばさんがいた--」と和枝を母とは知らぬ一時を過してきたのだった。返済金の取立てがきびしくなった。伸次は、信夫の養育費としてあずかってきた二百万円を清里にさし出した。清里の息子茂はこの金を持って「ブラック・ベア」に乗りこんだ。賭博場に連れこまれ、たちまちスッてしまった。そこへ、伸次がやってきた。政を相手にし、伸次が勝った。伸次の賭博はイカサマだった。政はこれを知っていたのだが、勝ちをゆずったのだ。高堂は、アイヌの祭へ来るであろう伸次と信夫を硫黄精練所へおびき出すことと、そのスキにを焼打ちにすることを企んだ。祭の夜、アイヌは火の海となった。信夫は硫黄精練所の廃坑の中に連れていかれた。伸次が拳銃を構えて廃坑に立った。背後から狙った茂を、一瞬ふり返って撃った。伸次と政は高堂を殴った。近づいたパトカーに「七年前のXX銀行強盗は俺の単独っていうことになっているが、本当はその野郎が主犯だ」と政が言った。高堂の腕に手錠がかかった。--伸次は信夫を順子に託して、また旅に出た。製作: 1960年 日
監督: 斎藤武市
出演: 小林旭 / 宍戸錠 / 浅丘ルリ子 / 白木マリ / 金子信雄 / 南田洋子 / 江木俊夫