燈子の部屋

さまざまなことをシリアスかつコミカルかつエッセイ風に(?)綴る独り言的日記サイトです

ゴールデン

2004-09-17 00:00:00 | テレビ
昨夜、「銭形金太郎」が今秋から水曜夜8時放送になると知った時、

   「ああ『銭金』よ、お前もかっ!」

と思ってしまった。

この"ビンボーさんサポート"番組、
毎週欠かさず見ているというわけではないけれど、
妙な面白さがあって、見始めると最後まで見てしまうことが多い。
23時でも人気があるからゴールデンに進出するのだろう。
だが私は、逆に視聴率が下がるんじゃないかと思う。
この番組はこの時間帯でやっているからこそ面白いのであって、
ゴールデンには向いていないように感じるのだが。
次回からは見るかどうかわからない。

で、「またか!」と思ったのは、
以前「マネーの虎」の時にも同様の感想を持ったからだ。
こちらは土曜深夜に放送されていた"起業サポート"番組だが、
勤め人の私にとって、その時間帯は落ち着いて見られたし、内容も面白かった。

ところが、放送開始からわずか4ヶ月で、
金曜夜8時というゴールデンに行ってしまったのだ。
この番組はビジネスマン受けする内容だと思うのに、
そんな時間に帰宅できる勤め人がどれほどいるのか。
制作者は視聴者層を把握しきれていなかったのか。
単に高視聴率だからという理由で放送時間を変えるのは浅慮だ。
視聴者層はそう簡単に拡大するものではないと思う。

結局、視聴率は下がり、月曜23時に移った。
夜中になったことで多少見やすくはなったけれど、やはり土曜深夜が一番よかった。
それに、素人ではない人や、真面目に起業計画を立てていないような人などが
ちょこちょこ出るようになり、面白味が減った。
番組が打ち切りになったのは残念だったけれど、
一方では当然の成り行きのように思えたものだ。

「銭金」もこれと同じ末路を辿ってしまうのだろうか。


ところで、誰もがハードディスクに録画するようになると、
"ゴールデンタイム"という言葉の意味は変わってくる。
いつでも好きな時に見られるのなら、放送時間よりも、
その番組がライヴか否かが重要になってくるだろう。
となると、ゴールデンという言葉は死語になるのだろうか。

だが、大容量でいくらでも録画でき、簡単に再生できるからといっても、
「自分がその番組を見るための時間」を今より増やすことはたぶんできないと思う。
時間を捻出できないとしたら、再生時にCMをカットしてしまうように、
本当に見たい番組以外は簡単に消してしまうだろう。

結局、これからのゴールデンは、現在の決まった放送時間枠のことではなく、
それぞれの番組固有の"最適放送時間"を示すものになるのかもしれない。


(次を読む)


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