燈子の部屋

さまざまなことをシリアスかつコミカルかつエッセイ風に(?)綴る独り言的日記サイトです

【再掲】戻ってまいりました!(11/18一部訂正)

2019-06-12 00:00:00 | 脳出血関連
 皆さま、こんにちは。
 急な入院により長らくご無沙汰しておりました、当ブログ管理人の燈子です。
 約3か月もの間、未更新のまま放置することになり、ご心配をおかけしてしまい、大変申し訳ありませんでした。
 にも関わらず、本日もお訪ねくださいまして、本当にありがとうございます。
 先週金曜日、無事退院しましたので、これまでの経緯や思うことなど、つれづれを少しずつ書き残しておこうと思います。
 コメント蘭への記載と一部内容が重複する部分については、ご了承ください。
 なお、コメントをお寄せくださり、ありがとうございました。
 今はまだタイピングがおぼつかなくて時間がかかるので、コメントへの返信はもうしばらくお休みさせていただきますが、少しずつお応えしていければと思います。

 3月上旬のある朝、普段通りに起きて身支度を済ませた私。
 ところが、二日酔いで午後出社を決め込んでいた夫に、「どうしたの? なんか様子がおかしいよ? 救急車呼ぼう!」と言われてびっくり!
 当時のことを振り返ると夫は今でもこう言う──「鼻水と涎ダラダラ垂らして『あ゛~』ってなってるの見たら、誰でも通報するよ!」と(←言い方!)
 自分でも若干ろれつが回っていない気はしたけれど、まさかそこまでだったとは……(それは確かに自分でも引くわ)
 そういえば、リビングのソファから立ち上がる時、少しふらついたし、話そうとして少し涎が垂れたなあ。加齢で口元に締まりがなくなってきたのかもだけど。
 それでも、起き抜けで少し脱水気味なのだと思った私は、「そんな大げさな! 水飲んで少し横になっていれば大丈夫」とキッチンまで行っておきながら、水を飲まずに寝室へ。
 ところが、その時にはすでに私はからだの自由が利かなくなっていて、ベッドどころかカーペット張りの床に寝そべるしかなかった。
 そこから私の記憶は混濁し始め、自宅で最後に覚えているのは駆け付けてくれた救命士さんの一人がペンライトを照らして私の目を覗き込んでいる姿だけだ。
 夫によれば、私はビニールシートでぐるぐる巻きにされ、青いみのむしのような姿で搬送されたらしい。
 聞けば、ストレッチャーが使えるマンションかどうかわからないので、近頃では、確実に運べる手段として、最初からブルーシートを使うようにしているのだとか。まあ、体格のよい男性が3人いれば、大抵の人を運べるのだろう。

 私の状態と夫の説明から、私は脳神経外科行きと即座に判断されたようで、最寄りの救急病院へと運ばれた。
 救急車に乗ったのは生まれて初めてだけど、サスペンションが硬いのか、舗装事情のせいなのか、ガタガタして快適な乗り心地でなかったことだけはよく覚えている。
 それでも、いつしか私の気は遠くなっていて、次に気づいた時には、手術が無事に終わって二度も病室を移った後だった。
 ICUからストレッチャーで個室のベッドに移った時は、首の右筋が悲鳴を上げた。たぶん、ろくに身動きできずに筋肉が凝り固まっていたのだろう。
 思わず「イタタタ……人生で一番痛い……」と口走ってしまったほど。看護師さんになんと返されたのかは忘れてしまった。

 物心ついてから半世紀余、大病も大けがも入院も手術も未経験のまま、のほほんと過ごしてきた私が麻酔から覚めて自分の置かれた状況を理解した後に頭に浮かんだ言葉は「因果応報」だった。
 私は、母を、本人の意思ではなしに、二度も精神科に入院させたのだから、自分がこんな目に遭うのは仕方がないという気がした。
 さらに加えて、脳梗塞で倒れた父をろくに見舞いもしなかったことも、そんな思いを深くさせた。
 わかっている。こんな考え方は極めて非論理的で非科学的な帰結だけれども、どうしようもない。
 体が弱ると心も痩せて妙な考え方をするようになってしまう。
 もしかすると、私には、親との不幸な、というか、普通でない関わり方をどこかで清算したいという思いがあったのかもしれない。
 でも、こんな風に考えてはダメなのだ。
 病気になるのには必ず理由があるのだから。

 とはいえ、診断書によると、私の身に起きたことは原因不明の「右被殻出血」で、主な症状は、左不全片麻痺と、他には、軽度左半側空間無視(高次脳機能障害の一つで、自分の左側の視界が認識しにくくなる)である。
 さらに加えて、高血圧症でもあったことがわかった。
 執刀医のW先生は私の額の隅っこに直径5ミリメートルほどのちいさな穴を開けて、そこから内視鏡下手術で溜まった血を何かの薬でサラサラにしながら取り除いていてくれたそうな。こう書いてみると、なんだかゾクゾクする。知らぬが仏とはまさにこのことではなかろうか。
 直接の原因はわからないけれども、高血圧が遠因であろうと推測できる。

 左不全片麻痺については、入院中のリハビリと、退院後の普段の生活(家事と自主トレと散歩)でだいぶ回復し、今では普通に万歳や起床時に伸びができるようになり、食器洗いも発症前と同じようにできるようになり、不自由な思いをほとんどしなくなった。ただ、反射神経が鈍くなったようで、熱い器に触れても、とっさに手を引っ込められないことがある。麻痺なのかな~。

 左半側無視というのは、視界が暗く欠けて見えるというわけではなく、自分のパーソナルエリアの左側に映り込む物体や気配を認識しづらいとでもいえばいいだろうか。この症状はもう治らないそうなので、歩行時はしっかり前を見て、左側に障害になりそうなものが見えたら、早めに緩やかに右側に回避する。あれだな、自分がこれまでより一回りでかい図体になったと思って行動すればいいような。人はたぶん、ぶつかっても、急に避けられても、いずれにしても気を悪くするだろうけど、ぶつからないほうがいいには違いない。
 表立って見えない障がいってやっかいだなあ……。
 歩道の端によく設置されている車両進入禁止の膝丈のポールや、地面から斜めに生えている道路標識、歩きスマホの人や、後方から音もなく抜き去っていく自転車にもヒヤリとさせられるし、散歩中の小型ワンコも動きが予測できないし、こちらの足元に近寄るので要注意だ。

 私は、長年、脳に時限爆弾を抱えたまま、生きてきたのかと思うと、今頃になって怖くなった。
 倒れたのが自宅で、しかも、夫がいてくれてよかった。
 もしも外国や機内、あるいはほかの場所だったりしたら、どうなっていたことか。
 後に、もう少し元気になってW先生から聞いた話によると、出血箇所があと少しずれていたら、私は、左半身不随もしくは寝たきりの可能性があったそうで、夫は手術前にそう説明を受けたそうだ。
 脳出血なのだから、言われるまでもなく、手術時点では夫にそれなりの覚悟があったはずだろうけれど、多大なストレスを与えることになり、その後も何かと面倒をかけたことについては、なんか本当に申し訳ないなあと思ったのだった。

 ※作成(2019.06.12)
 ※追記(2019.11.18)
 その1:主に2段落目に文章の順序誤りや抜けなどの表記ミスがありましたので、大幅に訂正して再掲しました。
  アップロード前に下書きを何度も読み返しているのになぜ気づけないのか、本当に不思議です。
  普段、ちょっとした誤字脱字の類なら、しれっと修正して、タイムスタンプを変更せずに再掲していますが、今回は変更しましたm(_ _)m
  乱筆長文ですみません。これからはもう少し短くまとめられるようになりたいです。
 
 その2:前後の記事の時系列を直すため、当記事のタイムスタンプを初回投稿日に訂正して再掲しました。度々の訂正とアップ、本当にすみません(><)m(_ _)m

3 コメント

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(*^ー^)ノ♪!! (Ray)
2019-06-12 14:57:07
あーうれしい

帰ってきてくれて、ありがとう

お返事は、ご心配なく☆
ちょっ、いま、……また、来ます🍀
Ray
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不幸中の幸い (とほ)
2019-06-13 18:09:43
ホント、ご自宅でご主人がおられる時の発症でよかった。
そして、出血箇所もひどい場所でなくて幸い。
因果応報というよりは、誰かに助けられたって感じがします。
ただし、救急車はサスペンションありますし、重量あるから、乗り心地も重厚のはず。
サスペンションのないストレッチャーの乗り心地と記憶が錯綜してるのかもヨ。^^
あー、なんにしても、よかったぁ。
長文なのに誤字脱字もなくて状態良好ですね。
もちろん、返信不要です。
引き続き、良好に回復されますように祈念しています。
返信する
コメントありがとうございます♪ (燈子)
2019-11-18 17:32:05
Rayさんへ
 レスが遅れてごめんねm(_ _)m
 待っててもらえて嬉しいです

 優しさに甘えてばかりの燈子ですが、いつでもお訪ねくださいね。

とほさんへ
 >サスペンションのないストレッチャーの乗り心地と記憶が錯綜してるのかもヨ。^^
 そう! そんな気がします。

 >あー、なんにしても、よかったぁ。
 ありがとうございます

 >長文なのに誤字脱字もなくて
 ところが、あったんですよ
 以前の私には考えられないようなミスが!
 カット&ペーストに失敗したのに気づいていないという。
 新しいノートPCのキー配列にまだなじめていないのもあるかと
 とほさんの婉曲なご指摘(ですよね?)に助けられました。
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