燈子の部屋

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パブロフの犬-音楽編

2006-11-22 10:46:17 | 音楽
 印象に残る曲について語る時、その曲のことよりも自分史を語りがちだ。
 普段はあまり自覚がないけど、音楽は人生と深く結び付いているものらしい。
 でも、ごく稀に、自分史と関わりのないことしか思い浮かばない曲もある。
 それが……

 『愛の挨拶』

 イギリスの作曲家エルガー(Sir Edward William Elgar,1857-1934)が、
 彼のピアノの生徒であった8歳年上の女性に贈った作品で、
 後に二人は、家族の反対を押し切って結婚したという(Wikipedia参照)
 なんともロマンティック~♪

 が、この曲を聴いて思い出すのは……

 『幸福の王子』

 これは、2003年に日テレ系で放送されたドラマ。
 全編が暗く哀しいストーリーの中で、数少ない幸せなシーンの一つに、
 周平(本木雅弘)がピアノを、海(菅野美穂)がチェロを弾くというのがある。
 その時の曲がこれだったのだ。
 それ以来、『愛の挨拶』といえば『幸福の王子』なのである。

 耳にする度に白髪の周平の哀しみを湛えた表情が否応なく浮かんでくる。
 余程印象に残ってしまったのに違いない。
 こうなるともう立派な「パブロフの犬」である。
 それは一緒に見ていた夫も同じ。
 私たちはおそらく、これから先もずっと、この美しい旋律を聴く度に、
 あのドラマを、周平を、思い出すことになるのだろう。

 あまりに暗く哀しいので、もう一度見たいとは思わないんだけど。

4 コメント

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幸福の王子 (とほ)
2006-12-05 01:01:35
知らないですが (;^_^A
似たようなことはσ(^^)もあります。
それは、谷村新司の群青。
映画「連合艦隊」のエンディング曲です。

父の乗る戦艦大和が沈没するのを息子が上空の特攻機から見つめ、
「少しだが親より長生きしたのがせめてもの親孝行」
と敵艦に向うシーン。悲しいです。

カラオケで群青、最後まで唄えません。
音痴には長すぎる曲です(苦笑)
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今でも日テレのサイトに (燈子)
2006-12-06 18:01:01
 ドラマのホームページが残っています。
 タイトルバックが少し怖いですけど。

 >「少しだが親より長生きしたのがせめてもの親孝行」
 ああダメです、見ていないのに泣けてきます。。。

 >カラオケで群青、最後まで唄えません。
 そんな悲しい映画の曲なら、涙でもう……え?

 >音痴には長すぎる曲です(苦笑)
 オチがオンチ……(o__)o
返信する
あります (葛の葉)
2006-12-11 10:31:46
1.ずっと前に、NHK教育テレビで、子どもたちが、ラベルのボレロに歌詞をつけて歌ってる番組を見ました。
それからしばらくというもの、その歌詞が頭にこびりついて、ボレロを聞くと笑ってしまう。
一緒にみていた妻も同様で、忘れるのに苦労しました。

2.そんなに昔じゃないけれど、NHKで山本周五郎の「五辨の椿」をドラマ化していました。
http://www.nhk.or.jp/drama/archives/goben/
殺人場面のあとで静かに流れる曲が素晴らしくて。
どうもバッハらしいのですが、曲名が分からずNHKに問い合わせました。
詳しいいきさつは私のサイトに記事にしましたが、とにかくCDを手に入れてその曲を聞くと、「おとっつぁん」というセリフが浮かんできて困りました。
(これは今も直ってません。)

http://www.kantate.info/179.htm
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もしや・・・ (燈子)
2006-12-11 13:10:14
 1.こどもたちが歌っていたというボレロはこれでしょうか?!
   http://www.ponycanyon.co.jp/tonosama/tonosama.html
 もしもこれだとすると、かなり強烈ですね~
 短い試聴でもこれだけ印象に残るということは……推して知るべし!です。

 2.あらすじからすると、とても悲しく切ないドラマですね……。
 見ていれば私も「おとっつぁん」というセリフが浮かんできそうです。
 楽しいドラマよりも悲しいドラマのほうが、
 音楽と映像がしっかりと結び付いて記憶されやすいのでしょうか?
 それにしても、殺人事件のあとにバッハのアリアを使うとはさすがNHKです。
 ちゃんと罪や赦しを思わせる曲を選んでいるんですね。
 (考証を間違えると大変ですものね!)
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