（裏）マルキオーネ・ロゼッタ。

　ハイドグルー乾いたら作業開始。タイルはナシでパーフリングで囲うのです。ドリルプレスで溝は彫らない。彫る道具はオイラが作らなくてもよかった、ちっちゃい鑿みたいなヤツとかもいらない。相手はローズウッドなので、もう、とにかくナイフ研いでおいた。サムライらしく、卑怯者！素手のみで勝負だ！！って感じ。

　なので綺麗に撮れた。



　パッチを作って、ここもラビットスキンで接着。ホント、ガラスみたい。パッチはクロス・グレインで。木目の向きを組み合わせて、環境の変化によるスプルースの収縮を相殺してあげる。マルキオーネ・ギターは隅々までこうやって神経質に作ってます。ブレースに使う材の木目とかもそう。木のクセを見て、それらを組み合わせていく感じ。



　で、サクッとサウンドホール斬ってみる。円周率。ルート＝平方根です。円周率マイナス周率。＝円。＝＄。＝製作費。＝スプルース・トップ・ルート三三五（カール屯）。みたいな方程式がはじき出されてくる。


　
　スティーヴンがあっちのロゼッタ作ってる間、裏で僕はこっちのロゼッタ作ってました。