Takahiko Shirai Blog

記録「白井喬彦」

週末、デモは燃え上った

2005-04-16 13:44:31 | 国際
この週末、中国の反日デモはどうなることかと心配していたら、今日(2005年4月16日)正午前後、次のニュースが飛び込んできた。心配していた通り、容易ならざる事態になりつつあるようだ。

特に上海で1万人規模の反日デモが起ったことは、極めて大きな意味を持つであろう。そもそも上海市公安当局は週末のデモを許可していなかったと伝えられていたのに、当局の意向を無視してこのようなデモがおこなわれたことは、政権基盤を揺がすことになりかねないのではないか。

また、首都北京や、広州や成都といった地方都市ではなく、日本をはじめとした外国企業の進出が多く、現地滞在の日本人も多い国際都市上海でこのように大規模な反日デモが起ったという事実からは、外国からの資本投資に多くを依存する中国経済に水をさされるのではないかと懸念される。中国のカントリーリスクは明らかに急増したというべきだ。

朝日新聞 (1)
上海で反日デモ、市民ら1万人以上参加 北京も厳戒態勢
2005年04月16日11時30分

 中国国内で反日デモの再燃が懸念される16日、上海市中心部で若者らが中心となって、日本の国連安保理常任理事国入りに反対したり、歴史教科書問題に抗議したりするデモを行った。市民ら1万人以上が参加しているとみられ、沿道の目抜き通りなどで日本製品の不買も訴えた。今月2日から始まった反日デモが、日系企業と在留邦人が最多の上海市で行われたのは初めて。デモが許可されたものかどうかは不明。上海に近い浙江省杭州市でも市民ら2000人規模のデモ行進が始まった。

 この日早朝から上海市内中心部の人民広場など3カ所に学生らが集まり、午前9時前から、計1万人を超える規模の市民らが相次いでデモ行進を始め、目抜き通りの南京路、延安路などに繰り出した。口々に「振興中華」「日本製品をボイコットせよ」などと繰り返し叫び、中国の国歌を合唱。「常任理事国入り反対」「歴史教科書の改ざんに抗議する」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げながら、高層ビルの間を行進していた。

 観光地として知られる外灘(バンド)でも数百人がデモ行進を行った。

 上海市内のデモに加わっているのは20~30歳代の若い男女が中心で、参加者はさらに増えているようだ。人民広場ではデモ隊の出発前に当局側と話し合っている様子もあり、当局の管理下で行われているとみられる。多数の警官隊が街頭に配置され、大きな混乱は生じていない。デモ隊は、約10キロ離れた上海総領事館の方向に向かっていた。

 今回のデモは、数日前からネットや携帯電話のメールなどを通じて参加が幅広く呼びかけられていた。上海市政府は事前に「正式なデモ申請は出ておらず、許可もしていない」と発表していたほか、15日には同市公安局が未許可デモへの参加を戒め、破壊行為などに対しては法的責任を問うなどとした方針を発表していた。

 先週末に大規模デモがあった北京の日本大使館前では、盾を持った武装警察部隊が警備している。近くには100人以上の部隊も待機しており、一部は群衆を追い返すのを想定しているとみられる訓練を繰り返していた。

 また、一部のネット上で日本への抗議集会が呼びかけられた天安門前では、盾を持った武装警察らに加え、大量の私服警察とみられる関係者が巡回。観光客は普段通り多いものの、通行人に警察官が声をかけ、身分証をチェックする姿が目立った。

朝日新聞 (2)
上海の反日デモに1万人以上、総領事館の窓ガラス割れる
2005年04月16日13時48分

 中国国内で反日デモの再燃が懸念される16日、上海市中心部で若者らが中心となって1万人以上のデモを行った。今月2日から始まった反日デモが、日系企業と在留邦人が最多の上海市で行われたのは初めて。デモが許可されたものかどうかは不明。上海総領事館に物が投げつけられ、窓ガラス9枚が割れた。上海に近い浙江省杭州市でも市民ら3000人規模のデモ行進が始まった。

 天津でも16日朝、数千人規模の反日デモがあった。日系企業関係者によると、日系企業などが集中する市内中心部を目指して進んだが、警察当局の指示を受けて正午前、いったん解散した。ただ、少数のグループに分かれて再び中心部で集会を開くとの呼びかけが行われている。

 17日の町村外相の訪中を前に、北京など各地で反日デモの呼びかけがあり、日本大使館や上海、広州など各地の総領事館、日系企業もデモの過激化に備えて警戒を強めている。

 上海のデモの先頭集団はこの日午前11時(日本時間正午)ごろ、日本総領事館から数百メートルの虹橋地区に到着。付近は日系企業や日本料理店が集中しており、警官隊は付近への立ち入りを禁止していた。しかし、数千人を超えるデモ隊の一部は制止を振り切り、突入。口々に「愛国無罪」と連呼し、日本料理店の看板をはがすなどの混乱が続いた。

 その後、デモ隊は総領事館に到着し、数千人が取り囲んだ。総領事館などによると、デモ隊の一部は総領事館に向かってペットボトルを投げつけた。卵やトマトも建物に投げつけ、窓ガラスが次々と割られた。日の丸も燃やしている。一部で武装警察と殴り合いになったり、もみ合いになったりした姿もあるが、警察は制止していないという。中国当局は数百人単位で警備を増強、一部では暴走する若者を拘束・連行するところも目撃された。

 上海のデモは早朝から市内中心部の人民広場など3カ所に学生らが集まり、午前9時(日本時間同10時)前からデモ行進を始めた。沿道の市民が次々と加わり、まもなく計1万人を超えるデモに膨れあがった。目抜き通りの南京路、延安路などで口々に「振興中華」「日本製品をボイコットせよ」などと繰り返し叫び、中国の国歌を合唱。「国連安保理常任理事国入り反対」「歴史教科書の改ざんに抗議する」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げた。

 観光地として知られる外灘(バンド)でも数百人がデモ行進を行った。

 デモ参加者は20~30歳代の若い男女が中心。多数の警官隊が街頭に配置された。

 今回のデモは、数日前からネットや携帯電話のメールなどを通じて参加が幅広く呼びかけられていた。上海市政府は事前に「正式なデモ申請は出ておらず、許可もしていない」と発表していたほか、15日には同市公安局が未許可デモへの参加を戒め、破壊行為などに対しては法的責任を問うなどとした方針を発表していた。

 上海には約4500社の日系企業が進出し、在留邦人は約3万4000人にのぼるとされる。


 先週末に大規模デモがあった北京の日本大使館前では、盾を持った武装警察部隊が警備している。近くには100人以上の部隊も待機し、一部は群衆を追い返すのを想定しているとみられる訓練を繰り返していた。

 また、ネット上で日本への抗議集会が呼びかけられた天安門前では、盾を持った武装警察らに加え、大量の私服警察とみられる関係者が巡回。午前10時(日本時間同11時)すぎ、約20人の若い男女が広場の中心部で国旗を広げようとしたが、警察官に制止された。観光客は普段通り多いものの、通行人に警察官が声をかけ、身分証をチェックする姿が目立った。

 先週のデモの出発点となった中関村地区のビル前の広場も、警察が厳重に囲み警備している。

 10日にデモがあった広州市は16日、早朝から警察が多数出動してデモ防止に努めている。日系スーパー前は金属製やプラスチック製の大型フェンスで囲まれ、人が集まれないようにしている。警察は立ち止まる人に「早くここから立ち去れ」と排除に努めている。朝から雨が降っており、通常の週末より人出は少ない。

毎日新聞
中国反日デモ:上海や杭州で1万人規模 一部が暴徒化
2005年4月16日 11時21分

 【北京・大谷麻由美】日本の国連安保理常任理事国入りや歴史教科書問題に反対するデモが週末ごとに続く中国で16日、これまで反日デモが起きていなかった上海や浙江省杭州で1万人規模のデモが起き、上海では一部が公安当局の制止を振り切って日本総領事館に接近し、投石するなど暴徒化した。

 上海の日本総領事館などによると、午前9時ごろから中心部の人民広場などに学生らが集まり始め、中国の国旗や横断幕などを掲げながら行進を始めた。沿道に警察官が約10メートルごとに配置されたが、当局はデモを黙認。参加者は「日本製品をボイコットせよ」「魚釣島(尖閣諸島)を守れ」などと叫びながら、総領事館に向けて行進した。

 デモ隊は午前11時(日本時間正午)ごろ、総領事館に到着。数千人の武装警察や警官が道路を封鎖して警備していたが、デモ参加者は制止を振り切って領事館前に進出。「歴史を直視しろ」などと書かれた横断幕を掲げて気勢を上げながら、石のほかペットボトルや野菜、果物などを領事館に向けて投げた。また、近くの日本料理店の看板が壊されたという。上海市の公安当局は15日、無許可のデモや集会を禁止する通知を出していたが、総領事館に至るまでの中心街でのデモ行進は事実上、容認されていた。

 上海には日系企業が最も多く、中国全土の約2割に当たる5000~6000社が進出している。在留邦人は約3万5000人に上り、短期滞在者を含めると8万人に上る。上海市内に2店舗を出店する日系デパート「伊勢丹」は16日、反日デモのコースに当たっていないこともあり、両店舗とも通常通りの午前10時から開店した。

 一方、9日に反日デモによる投石被害を受けた北京の日本大使館周辺では、16日午前、数百人の武装警官らが配置され、物々しい雰囲気に包まれた。デモ隊を排除するためとみられる放水車1台のほか多数の警察、軍用車両が配備され、周辺の道路には交代の警備要員を乗せた大型バス数十台も待機した。公安当局の警備は日本大使館を中心に、外国大使館区の広範囲に及んだ。

 北京駐在の日本企業の多くが、デモ警戒をして週末の外出を控えるよう通達を出している。また、米国など他国の大使館も情報収集を進めている。

 また、先週、大規模なデモのあった広州でも同日、約100人による反対集会が開かれたが、間もなく解散させられた。日本総領事館周辺は鉄のさくで囲まれ、10メートルおきに公安警察が配置され、警備にあたった。

読売新聞 (1)
上海で1万人以上が反日デモ、総領事館に行進
(2005年4月16日 12時06分

 【上海=伊藤彰浩、北京=竹腰雅彦】 中国・上海市で16日午前(日本時間同)、大規模な反日デモが発生、デモ隊は日本製品ボイコットなどを訴えながら日本総領事館に向けて市内を行進した。

 市公安当局は、行進を黙認している。

 中国経済の心臓部・上海での大規模反日デモは初めてで、反日行動が、経済面に大きな影響を与える可能性も出てきた。

 天津、浙江省杭州でもデモが始まったとの情報がある。同日午前、北京は当局の厳戒下に置かれ、天安門広場では2人が警察に連行された。

 上海市中心部の人民広場には、午前8時半(日本時間同9時半)ごろ、インターネット上での反日デモ集合呼びかけに応じたと見られる若者数百人が集まり、周辺でデモ行進を始めた。多くが学生と見られ、日本製品不買などを訴える横断幕やビラを手に持ちながら、目抜き通りの一つの延安路に繰り出した。目的地は虹橋地区にある在上海日本総領事館とされている。

 デモ隊は、瞬く間に膨れあがり、1万人以上に達したと見られる。

 市公安当局は15日、無許可デモを禁じる報道官談話を出していた。当初、広場周辺を取り囲んでいた警官数百人は、デモ隊が広場の外へ出ても阻止しようとはせず、行進に同行する形で暴力行為が生じないよう警戒している。

 同市では、外灘(わいたん)など、他の場所でも反日デモが始まり、1000~2000人が人民広場を出たデモ隊に合流した。

 上海の日系企業は、約4500社。上海に住む日本人は3万人強に上る。上海を中心にした「長江デルタ地域」は、中国で最も発展している。域内の総生産は中国全体の国内総生産(GDP)の2割を超える。

 一方、ネット上で午前9時からの反日デモ実施が呼びかけられていた北京市中心部の天安門広場の人民英雄記念碑近くでは、警官を乗せた小型バス20台が配備されたほか、制服、私服の警官多数が、観光客に目を光らせた。同広場で連行された2人は、赤い布を掲げようとしたという。

 また、9日の反日デモで投石の被害にあった日本大使館前では警察車両数十台、武装警察官約1000人が待機、放水車も用意された。周辺では公安警官が10メートルごとに警備。日本大使公邸前では道路を一部封鎖し、武装警察官を乗せたバス15台とトラック数台、放水車が配備された。

読売新聞 (2)
上海で数万人が反日デモ、北京は当局の厳戒下に
2005年4月16日 13時46分

 【上海=伊藤彰浩、北京=竹腰雅彦】中国・上海市で16日午前(日本時間同)、大規模な反日デモが発生、デモ隊は日本製品ボイコットなどを訴えて市内を行進、日本総領事館に達した。

 市公安当局は行進を黙認した。

 デモ隊の一部は日本料理店の看板やガラスを破壊、総領事館への投石を行った。中国経済の心臓部・上海での大規模反日デモは初めてで、反日行動が経済面に大きな影響を与える可能性も出てきた。

 浙江省杭州、天津でもデモがあった。北京は当局の厳戒下に置かれ、天安門広場では2人が警察に連行された。

 上海市中心部の人民広場には、午前8時半(日本時間同9時半)ごろ、インターネット上での反日デモ集合呼びかけに応じたと見られる若者数百人が集まり、デモ行進を開始。多くが学生と見られ、日本製品不買などを訴える横断幕やビラを手に持ちながら、延安路に繰り出した。

 外灘(ワイタン)など、他の場所を出発したデモ隊も合流、参加者は数万人規模に達した模様だ。総領事館近くでデモ隊は「愛国無罪(愛国的行為に罪はない)!」などと叫びながら、日本料理店の看板を壊した。AP通信によると、飲食店約10軒が被害を受けた。

 警官隊は総領事館から約100メートル離れた路地に警戒線を敷いたが、デモ隊はもみあいの末にこれを突破、同館に、石やペットボトル、卵などを投げ込んだ。

 市公安当局は15日、無許可デモを禁じ、違法行為については法的責任を追及すると警告していた。公安当局は当初、警官数百人を人民広場周辺に配置したが、デモ隊が広場外に出るのを阻止しようとしなかった。

 上海の日系企業は、約4500社。上海に住む日本人は3万人強に上る。上海を中心にした「長江デルタ地域」は、中国で最も発展している。域内の総生産は中国全体の国内総生産(GDP)の2割を超える。

 香港のテレビ報道などによると、やはり同地域に位置する杭州では、数千人規模の学生らが16日午前、市内をデモ行進した。

 天津では、天津博物館前に市民が集まり、反日署名活動、デモ行進を始めたという。

 一方、北京市中心部の天安門広場の人民英雄記念碑近くでは同日、警官を乗せた小型バス20台が配備されたほか、制服、私服の警官多数が、観光客に目を光らせた。同広場で連行された2人は、赤い布を掲げようとしたという。

 また、9日の反日デモで投石の被害にあった日本大使館前では警察車両数十台、武装警察官約1000人が待機、放水車も用意された。周辺では公安警官が10メートルごとに警備に当たった。大使公邸前では道路を一部封鎖し、武装警察官を乗せたバス15台とトラック数台、放水車が配備された。


先週来の反日デモに対する中国政府の対応は、当初はデモを擁護していると受け取れるほどのものであった。けれども、昨日(2005年4月15日)あたりから中国政府の対応はかなり変化を見せていたので、この週末のデモは当局が断固規制するであろうと考えられた。週末の反日デモは不発に終るか、ごく小規模なものにとどまるであろうと予想されたが、この予想に反し、むしろ前回より拡大したわけである。

次に掲げるのは、今朝までの空気を伝える産経新聞の記事であり、「一連の反日デモ拡大は、「日本側もこれで反省するだろう」との温家宝首相の発言に象徴される、中国政府の反日擁護姿勢が鼓舞した面がある」と指摘されている。政府要人のこのような鼓舞が、いわば慣性力のように大衆に作用し、まだ当分反日デモが続くのだろうか。

この記事ではまた、「デモは規制されても反日ムードは沈静化せず、ゲリラ的な反日行動が多発するとの懸念も、在留邦人の間に少なくない」とも伝えている。大規模な反日デモも困るが、「ゲリラ的反日行動の多発」も困ったものである。

産経新聞
中国デモ規制 内政不満波及を懸念 「無法」国際批判払拭も
2005年4月16日 08時:45分

 【北京=伊藤正】 中国政府が反日デモの規制に転じたのは、北京などでのデモ隊の破壊行為とそれを制止しない警備陣の姿がテレビ映像を通じて日本だけでなく世界中に流れ、国際的イメージが大きく損なわれたことが第一に挙げられる。しかも中国当局がデモを「日本の歴史問題などでの態度に不満な民衆の自発的行動」と擁護した結果、中国国内の反日デモが拡大、当局としてもブレーキをかけざるを得なくなったといえる。

 今回のデモで大きな作用をしたインターネットサイトでは、今週末以降、北京、上海を含め10都市前後で反日デモの呼びかけがあり、放置すればこれまで以上に過激化する恐れがあった。中国当局が恐れているのは、反日を名目にした「自発的行動」が拡大し、社会的不満分子が反政府行動に利用することだった。

 現に身柄拘束した22人(北京7人、成都15人)に学生はほとんどおらず、大半は出稼ぎ農民や失業者だったと伝えられている。彼らの破壊行為を警備当局は、事実上、黙認していたこともあり、違法行為には厳格に対処するという当局のジェスチャーにすぎないとみる向きもある。

 北京市が15日発表した市民向けの「注意」は、「広範な大衆、青年、学生は党と政府が必ず国家と民族の根本的利益に立ち中日関係を正しく処理できると信じ」、社会の安定や首都のイメージを損なわないよう説得。さらに愛国の熱情を仕事や勉学を立派にやることに転化するよう諭すなど、公安当局にしては異例な政治的内容だった。

 共産党中央の指示に沿ったものとみられるが、反日デモを擁護し、日本大使館などへの「破壊行為」についても、「責任は中国側にはない」として日本側の謝罪、賠償要求を拒否してきた当局のデモへの甘い姿勢がのぞける。

 こうした姿勢は日中の経済関係や民間交流に影響し始め、国際的にも無法国家とのイメージが広がった。15日には北京の米大使館が在留米国民に向け、ネット上の反日デモ計画を列挙、デモには近づかないよう注意喚起したのは一例だ。

 日中外相会談への対策でもあるようだ。町村信孝外相は、中国側に謝罪と賠償を求める予定だが、これまでの経緯や国内反日世論への配慮から、中国側が要求に応じるのは難しい。無許可デモや違法行為は許容しない姿勢を強調し、日本側の理解を得る戦術ではないかと外交筋はみている。

 一連の反日デモ拡大は、「日本側もこれで反省するだろう」との温家宝首相の発言に象徴される中国政府の反日擁護姿勢が鼓舞した面がある。デモは規制しても、反日ムードは沈静化せず、ゲリラ的な反日行動が多発するとの懸念も在留邦人の間に少なくない。


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