Takahiko Shirai Blog

記録「白井喬彦」

中国の農民たち、北京で陳情活動

2005-06-24 09:09:28 | 国際
産経新聞(共同配信)
農民1000人、外国公館へ陳情 腐敗に不満、当局が拘束
2005年6月23日 20:58

 中国共産党や官僚の腐敗反対などを訴える農民や労働者が18日から23日にかけ、北京市内の国連機関の施設や米国大使館、フランス大使館へ「陳情」のため相次いで押しかけ、約1000人が公安当局に拘束されたことが分かった。消息筋が明らかにした。

 押しかけたのは、腐敗や農地の強制収用への不満、救済措置を中央政府に直訴するため、北京に滞在している地方農民ら。外国機関を対象としたのは、対策を講じない「中国指導部へのいら立ちの表れ」(消息筋)とみられ、胡錦濤指導部への失望感の高まりを示した形だ。

 米大使館は「示威行為があったことを認識している」と一部事実関係を認めた。陳情者らは数十人の集団に分かれて両大使館などを訪れたが、待ち構えていた北京と地方の公安当局に次々と拘束され、警察車両で連れ去られたという。

 消息筋によると、農民らは、それぞれ陳情内容を記した文書を持参したが、スローガンや垂れ幕などは掲げずデモの形態は取らなかった。

 中国政府は5月1日に改正「陳情条例」を施行。陳情は代表者5人以下で行うことや、国家機関の建物を取り囲む行為などを禁止事項に規定、陳情活動に対する規制を強めている。陳情活動のため北京に滞在する吉林省出身の男性は「反日デモを黙認しておきながら、当局がわれわれを拘束するのは理屈に合わない」と不満を述べた。(共同)

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