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taimuのひとり言

毎日の生活の中で感じた事を 徒然なるままに・・・。

読書日記 13 今月読んだ本 5月

2008-06-01 00:29:07 | 読書

 明日から6月とは思えないほど
 寒い一日でした。

 今月読んだ本です。

 「夜明けの街で」 東野 圭吾著

 「鈍感力」     渡辺 淳一著

 }「夜明けの街で」
  ミステリーともいえないような、不倫をしている
  男女のお話。ごく普通の男性が職場の若い女性と
  不倫関係になってしまいます。もちろん 東野氏の
  小説であるから、その出会いも彼女のある思惑から
  作られたものだったし 過去の事件の真相も明らかに
  なっていきます。
  彼が彼女に会うために、妻に対してアリバイ工作を
  したり、逆に気を使って家庭サービスをしたり
  涙ぐましい努力に苦笑してしまいました。

  私が一番共感をこめて読んだのは 妻の有美子の
  態度です。夫の不倫を知りながら でも気づかない
  ふりをして、淡々と日常生活を送るということは
  普通の精神状態ではなかったでしょう。
  こういう時は 大体夫は「妻には絶対ばれていないはず」
  って思うようですね。
  もし私が有美子だったら やっぱり有美子のように
  したと思います。だけど・・・
  有美子が気づいた時に、夫を責め ののしり 大喧嘩に
  なっていたら・・・ちょっとその展開もみてみたいと
  思いました。

  不倫とは いつも会えなくて だからこそ何としても
  会いたくなり 限られた時間であるから 新鮮な気持ちで
  いられるのでしょう。
  もし妻と離婚して 彼女と結婚したら、その瞬間から
  また 前と変らない結婚生活が始まるのだという 想像力が
  彼にはないのだろうか 等と思いながら
  読み終えました。

 「鈍感力」
  「鈍感」という言葉でイメージするものは、
  「にぶい」「きがつかない」「とろい」
  もっとつきつめれば「馬鹿」「アホ」というマイナスで
  だめないけないことのように 思われています。
  でも見方を変えれば こんなに良いことばかりですよ
  という本です。
 
  つまり「鈍感力」のある人とは どういう人かというと
  叱られても叱られてもへこたれない人、ストレスを
  ためない人、ストレスを感じない人、よく眠れる人。
  こういう人は 血もサラサラと流れ 前向きに物事にも
  取り組める、結果 健康な人です。
 
  そして 夫婦関係においても「忍耐」や「あきらめ」
  の結果「素敵な鈍感力」が芽生え 二人を支え守って
  幸せな老後を迎えられる・・・そうです。

  一つ、一つ、に なるほどと 納得して 頷きながら
  読んでいました。実際こういうふうにできるかというと 
  やっぱり難しい
  一歩間違うと 人の意見を聞かず、わがままで、
  自分の意見だけを押し通し、世間体や他からどう思われるか
  等少しも考えず、周りに気を使うこともなく我が道を行く、
  そんな人になってしまいそうです。
  程よく「鈍感力」を身に着けるのは難しく、
  天性のものが左右してくるように思いました。

  

  
  
  
  
  

 


読書日記 12 今月読んだ本 4月

2008-05-01 00:39:15 | 読書

 今日は 本当によい天気。
 絶好のお出かけ日和でしたが 私は一日中仕事です。

 今月読んだ本です。

 「種を蒔く日々」 九十歳を生きる 秋山 ちえ子著

 「絹の日 土の日」 ハイカラ姫一代記 
    語り 徳川 幹子
    文  森 実与子

 「庭説法」 永 六輔著

 偶然ですが 人生の大先輩といえる方々の本が
 揃ってしまいました。

 「種を蒔く日々」 九十歳を生きる 秋山 ちえ子著
  まず驚いたことは 九十歳にして現役あること。
  背筋がピンと伸びていて 全く老いを感じさせません。
  その記憶力 行動力 交友の広さ は素晴らしい
  秋山氏について 私が知っていることは
  TBSラジオで「秋山ちえ子の談話室」のパーソナリティを
  1957年から2002年まで45年間毎日担当していた、ということぐらい。

  この本の「伝えておきたいこと」の章で
  ☆国民は主権者であり、戦争放棄を決めた憲法は、
   世界の国々に周知させるべきである。 
  ☆国際間の揉め事を戦争で解決しないこと。
  ☆置き去りにされている人々のいない社会をつくること。
  これらのことを 何度も書いておられます。
  秋山氏の一本筋の通った生き方は この信念に基づいて
  いるのだと思いました。

 「絹の日 土の日」 ハイカラ姫一代記 
    語り 徳川 幹子
    文  森 実与子
  水戸で農業をしている徳川家の子孫がいらっしゃる、
  ということは なんとなく知っていました。
  その方が 徳川 幹子氏です。
  元侯爵池田家に生まれ、一橋徳川家に嫁ぎ
  戦前は華族として お姫様の生活でした。
  でも何不自由しない生活でわがままいっぱいのお嬢様育ち、と思ったら
  大間違い
  その頃の上流階級の子供達には奥女中や養育係りがいて
  かなり厳しく育てられたことがよくわかりました。
   「このおうちの使用人は、あなた方のお使い人ではありません。
    お父様とお母様のお使い人で、あなた方が勝手に使う人は
    どこにもいません。」というわけで、
    小さい頃から自分のことは自分でする、
    という習慣をしつけられました。・・・・

  他にもいろいろな習慣やしつけが書かれていて
  一般人には とても興味深かったです。
 
  後半は 戦後 水戸の開拓地に入植しての話ですが、
  それまでの生活とは180度違う生活になるのですから、
  大変なご苦労があったと思いますが 誰かからの命令でもなく
  どうしようもなくてそうなったのでもなく 
  自分から選んで希望しての生活であるということが 
  驚きですが この本を読んでみて なるほどと思えてしまいます。
  とにかく 徳川 幹子氏の聡明さと行動力、実行力には
  脱帽です。

 「庭説法」 永 六輔著
  永 六輔氏の本は 読みやすいので図書館で
  目に付いたら借りてきます。
  やはり 永 六輔氏も一本筋の通った生き方を
  している方だと思います。自分の信念に沿って
  発言をしてしているのは いいんですが、それが過ぎて
  いろいろ批判されたことも・・・・。

  でも私は 好きです。なんと言っても知識が豊富だし
  話しが面白いし、「え、それはちょっとちがうんじゃない?」
  何て思いながら読んでいたりして・・・。
  「優しい物分りの良いご隠居さん」じゃなくて
  「頑固な気難しいかくしゃくとしたお年寄り」(失礼
  になりつつあるように思います。
 
  
  
 

 





 

読書日記 11 今月読んだ本 3月 

2008-04-01 23:10:51 | 読書

 天気は良かったですが、強風でした。
 
 3月に読んだ本です。

 「日暮らし」上下 宮部 みゆき著

 3月は お彼岸があり 花屋の仕事が忙しくて
 ゆっくり 読書とはいきませんでした。

 この「日暮らし」は 1月読んだ「ぼんくら」の
 続編といえる本です。
 主人公が同じで 前作と別な話の展開ではなく
 「ぼんくら」の内容の完結編です。

 とにかく 登場人物のキャラクターが魅力的で
 読み出したら 止まらない感じです。
 最初の4編は短編で、独立した話のようですが
 最後まで 読み進むと 全てがうまくつながっていて
 見事です。

 「弓之助」はますます 大人顔負けの活躍だし、
 「おでこ」は相変わらずの記憶力で、
 私は この2人の場面が大好きで ワクワクしてしまいます。

 「お六」に付きまとう「孫六」のいやらしさ
 虫唾が走る、という感じで ほんとに嫌な男
 「お六」の恐怖が手に取るように わかります。

 宮部氏の本では 殺人事件があっても
 すごいトリックがあるわけではなく、ちょっとした
 心の闇の部分が重要な手がかりに なっていくことが多く
 今回も「過去の出来事」や「香り」が 解決につながって
 どうしようもない極悪人はでてきませんでした。

 読み終えたあとに いろんな余韻を残していて
 しみじみとした心地よい読後感になりました。

 これだけで この愛すべき登場人物達に
 会えなくなってしまうのは 残念です。

 弓之助さん、おでこさん、平四郎さんたちの活躍を
 もう一度 見せてください。
 期待しています。


 


 

読書日記 10 今月読んだ本 2月 その2

2008-03-01 14:24:20 | 読書


 昨日の続きです。
 2月に読んだ本
 
 「靖国への帰還」 内田 康夫著

 久しぶりの内田氏の新刊ということで
 何の予備知識もなく 手にとって読み始めました。
 いつになったら 浅見探偵が登場するのか、期待して・・・。

 しかしこの本は 内田氏の著書のなかで
 異色の1冊ではないでしょうか。
 題名から想像できるように、第二次世界大戦中の話と
 現代とをつないで 靖国神社についての問題を 
 あらためて提起しています。
 ミステリーではありませんが 現代にタイムスリップ
 してしまった「武者中尉」という人物を通して
 62年前に戦争に駆り出されてしまった人々の思いを
 直球で私に投げてきたように感じました。

 これは 現代によみがえった武者中尉の言葉を借りて
 内田氏の思いが語られているのでしょうか。
 しかし 内田氏も戦争中は小学生くらいだったと 
 思われますので、実際に戦った方々の思いとは違うのではないか
 とも思いました。
 
 女性の立場としては、作中の沖有美子の

 「武者さんが一つだけ勘違いしていらっしゃることがあります」…
 「靖国神社のことですけど。軍人さんが『死んだら靖国神社へ還る』って
  おっしゃってらした気持ち、とてもよく分かるんですけど、
  それはやはり男性の考えですわね。女のわたくしは、そうではなく、
  その方のご家族や恋人や愛する人たちの心の中に還って来て
  欲しかったのだと思います。心の中に、いつまでも消えることのない
  蝋燭のように、灯りをともしていていただきたかったわ」
 
 という言葉に同感でした。

 現代の人気作家の内田氏の著書ということで
 若い人たちが 手軽にこの本を読んで
 「靖国問題」の背景にあるものを、少しでも
 考えるきっかけになればと思いました。

 いつもの推理小説と思って 読み始めた私は
 肩すかしをくった感がありますが それなりに面白かったです。

 いとも簡単にタイムスリップして現代に来て
 また元の時代に戻って行くという設定に
 安直な感じはしましたが・・・。

 一緒にタイムスリップして その後死んでしまった
 「柳操縦士」について 亡骸はどうなったのかなど
 語られていないのが 最後まで気になりました。

 
 

読書日記 10 今月読んだ本 2月 その1

2008-02-29 22:27:36 | 読書

 風も穏やかな一日でした。
 春がすぐそこまで来ている感じです。

 2月に読んだ本です。

 「阿川佐和子のワハハのハ」 阿川 佐和子
 「新・御宿かわせみ」    平岩 弓枝
 
 「阿川佐和子のワハハのハ」は「週刊文春」に
 連載中の「あの人に会いたい」をまとめた対談集です。
 阿川氏は 生まれも育ちも 一般人とはやっぱり違うのでしょう。
 誰に会っても物怖じしないで、ホンワカした人柄で
 ゲストと世間話をするように 話していて
 それでいて 結構きついことも口にしています。
 彼女と会ったゲストの皆さんは 初対面の人も
 旧知の友に会ったように ついちょこっと「本音」が
 垣間見えて 面白かったです。

 「新・御宿かわせみ」
 江戸編といえる「御宿かわせみ」は大好きなシリーズで 
 もちろん 全部読んでいます。
 ですから明治編の「新・御宿かわせみ」は待ち待った本です。
 でも 最初からです。
 東吾は行方不明ですし、源三郎は落命し、麻生家の当主や
 七重や跡取りの小太郎は惨殺されていて、主人公は
 その子供達に移っています。
 年代を追って物語りが進んできたので いつかは
 主役が変わっていくことは 想像していましたけれど、
 あまりの激変に 唖然としました。
 この「新・御宿かわせみ」もこれからも続いていくでしょうから、
 これからに期待したいです。

  
 
 

読書日記 9 今月読んだ本 1月

2008-01-31 19:08:34 | 読書

 
 一月も今日で終わりです。
 このままでは 今年も何もしないうちに
 あっという間に 終わってしまいそう

 今月 読んだ本です。
 
 「ぼんくら」    宮部みゆき
 「グダグダの種」  阿川佐和子
 「ずっとやくそく」 黒柳徹子、鎌田實

 の3冊です。

 「ぼんくら」は数年前に読みましたが、
 なんだか 井筒平四郎と甥の美少年・弓之助に会いたくて
 また読んでしまいました。この物語は ストーリーよりも
 登場人物のキャラがとても面白いし 魅力的で やっぱり
 今回も 面白かったです。

 「グダグダの種」はエッセイ集ですが、
 著者の阿川佐和子氏と年が近いせいか、「そうだよね」と
 つい 読みながら頷いてしまったりして 身近に感じてしまいます。
 仕事の合い間に チョコチョコと読むには 良い本でした。

 「ずっとやくそく」は黒柳徹子、鎌田實、両氏の対談とエッセイの
 本です。軽い気持ちで手にした本でしたが、内容はちょっと
 違いました。黒柳氏はユニセフの親善大使として
 鎌田氏は日本イラク医療支援ネットワークを通して
 世界の恵まれない子供達を 支援しています。
 新聞やテレビなどで 少しは知っているつもりだった私は
 改めて 世界の子供達の現状に驚きました。
 あまりに 日本の子供達とは違います。
 
 これ以上 悲惨な状況はないのではないかという子供達が
 世界中に たくさんいるということに 衝撃を受けましたが
 それでも 子供達は必死で「生きたい」と願っています。
 劣悪な難民キャンプでも、エイズに冒されている子供達も、
 ゲリラに手足を切り落とされてしまった子供達も、・・・です。

 そのような 私からみたら 夢も希望も持てない状況でも
 「自殺」ということは 聞いたことがないという話に
 けなげな子供達に 胸がいっぱいになってしまいました。
 「大人になったら 何になりたいの?」という問いに
 「生きていたい」と答えた女の子に 涙が出ました。

 一度 この本を 皆さんも読んでみてください。
 活字もちょっと大きくて 他の話題もあって 読みやすい本です。

 この中で「かぞく」という章で鎌田氏が
 「いい家族を作るためにはお互いがちょっと歩み寄ったり、
  心を配ったり、ときには時間をたっぷりかけながら、
  育てていく必要があるように思います。そう、
  いい家族はあるものではなく、育てるものなのかもしれません。
  いま、いい家族の中にいる人は、その家族のみんなが
  目にみえないところで努力したり、心配りをしているから、
  なのかもしれません。きっとそうだと思います。・・・」

 という一文があります。本当に胸にしみるいい言葉だな~、
 と思い 私もそういうふうに 努力しようと思いました。

 

 
  

「バッテリー」 読書日記8

2007-09-13 19:33:05 | 読書

 「バッテリー」(あさの あつこ著)
 
 友人のOさんが 自分の読んだ本をたくさん
 貸してくれました。その中で 最初に手にとったのが
 この「バッテリー」でした。
 とても 評判の良い本だということは 知っていましたが
 正直なところ 私はこの本を本屋で手にしたり
 図書館で借りようとか それまでは 
 思ったことはありませんでした。 

 でもどうしてもっと早く読もうと
 思わなかったんだろう

 「児童書」ということですが 充分に大人の読み物だと思います。
 もうすぐ 中学生という年齢の巧、と弟の青波、と
 巧とバッテリーを組む豪、のまたその家族との
 係わり合いを 描いています。

 12歳ごろって あんなに大人だったかな~?
 自分のことは もう思い出せないくらい遠い昔のことなので・・・。
 私の子供達も 実はこんなふうだったんだ。
 大人と同じように 考え、悩み、気を使い、プライドを持ち、
 生きていたんだ。
 私は そんなことに気づかずに 彼らは 何もできない、弱い、
 私達が守り、保護しなければ生きていけない、と信じてきました。

 でも 彼らは 未熟、繊細、ということだけでなく 傲慢、自信、
 抵抗、挫折、を 合わせ持つ「子供」だったのだ。

 「あとがき」のなかで あさの氏は

 「わたしは、運動能力に恵まれず、他の資質にも乏しく、
  強靭な意思も屈せざる精神も持たず、ささやかな抵抗と
  挫折と服従の繰り返しの中で、思春期と呼ばれる時を
  生きてしまった。押し付けられた少女の定型から抜け出せず、
  苦しくて堪らなかったのに、抜け出すことが怖くて定型の枠に
  しがみついていたのだ。いつか飛んでやると飛翔の夢を抱きつつ、
  自らの翼の力を信じることができなかったのだ。
  だから、書きたかった。
  自分を信じ、結果のすべてを引き受ける。
  そういう生き方しかできない少年をこの手で、
  書ききってみたかった。」

 と 書いています。このあさの氏の文を読んで 私も あさの氏と
 全く同じ思いであったことを 気づかされました。

 だから 何故こんなにこの少年たちを 身近に感じ、応援し、
 思い入れを強くして物語に入っていけたのか わかったように思いました。

 この少年達の 歩もうとしている道は 平坦ではありません。
 いったいこれから どんなふうに 一歩一歩 歩んでいくのか、
 私も数十年前の気持ちに戻り 一緒に進んで生きたいと
 思いました。

 
 

「容疑者Xの献身」 読書日記7

2007-07-05 16:02:25 | 読書


 「容疑者Xの献身」 東野 圭吾著

 昨年 かなり話題になったので
 (第6回本格ミステリ大賞、第134回直木賞受賞作)
 今頃読んだの?と思われそうですが・・・。

 本当に面白かった
 
 ドラマ、映画、小説でも「ミステリー」というと
 犯人は誰か?ということでストーリーが展開しますが
 この小説は 犯人はわかっています。
 そして その母子を助けようとする「石神」という数学者が
 主人公です。

 これほどまでに 何の見返りもないのに
 そして恋愛関係でもないのに 献身的になれるのか
 
 「純愛」というのとはちょっと違うような気がします。

 「無償の愛」と言うのは簡単ですが 哀しい結末です

 天才数学者といわれた石神の 絶対に見破れないトリックと
 計算しつくした考えと行動、それが成功したかに思いましたが
 彼が 計算外のあるいは計算できなかったことは
 母子の心情でしょう。
 重荷、負い目を一生背負って生きていくことは・・・。
 ましてや 幸せになることなんてできない、という母子の
 心情に 石神が思い至らなかったというのは 哀れです。

 最初から最後まで 一気に読んでしまいました。
 特に最後のほうは 石神がしたことは絶対に許されないことですが
 それでも 石神の必死さに 何か救いがないのか
 と思いました。

 
 

 
 
 

「名もなき毒」 読書日記 6

2007-06-11 07:46:47 | 読書


 せっかくの日曜日なのに 一日中変な天気で
 どこにも出かけずに だらだらしていました。

 「名もなき毒」(宮部みゆき著)

 題名を見ただけではの本ですが、
 宮部みゆき著ということだけで 読みたくなってしまいます。
 この本も図書館にリクエストしてから 何ヶ月か待って
 ようやく順番が回ってきました。

 「誰か」の続編のような本です。
 今田コンツェルンという大企業の令嬢と結婚した
 杉村三郎の周りで起こった事件の話です。

 この本でのもう一人の主役は「原田いずみ」という
 自己中で被害妄想でヒステリックでうそつきで
 もうどうしようもない女性でしょう。
 「こんな嫌な女がいるの」と思いながら読んでいましたが
 でもすぐ近くにいそうで、そしてこんな人が
 増えているのではないかと 恐ろしくなりました。

 「名もなき毒」の「毒」とは土壌汚染、シックハウス症候群や
 青酸カリなどの化学的な「毒」と
 貧困や心の闇から 本人も気がつかないうちに染み出してきた
 「毒」があるということなのでしょうか。
 

 私が宮部みゆきさんの本が好きな理由は
 登場人物の一人一人が それぞれに個性的で
 誰もが心の奥深いところに 悲しみや辛さを秘めて
 生きているところです。
 これでもかというほど辛い惨めな話であっても
 最後は一筋の光が見出せる、そんなエンディングに
 ほっとして 本を閉じることができます。

 次回作は 杉村三郎が「私立探偵」に
 なっているのではないかと 予感させる終わり方で
 期待してしまいます。
 

 

「家事革命」 読書日記 5

2007-05-14 22:26:28 | 読書

 五月晴の一日。
 
 連休前に読んだ本です。

 「家事革命」・手間をかけずにキレイに暮らす・
 (阿部 絢子著、塚本 知子画) 講談社

 こういう本を 図書館の本棚から手に取るときは
 我が家の様子が気になってきた証拠ですね。

 何度かこういう種類の本を 借りたり、本屋で立ち読みしたり、
 あるいは雑誌の付録などで 読んだりしましたが、
 大体書いてあることは 同じです。

  不要なものは持たない、処分する
  一つ買ったら 一つ捨てる
  それぞれの物の定位置を決める
  少しずつ 小さな場所から片付ける
  2~3年着なかった服は処分する 等々

 本を読まずとも これくらいのことは書き出せます。
 でも これらのことを 実行するのが難しいのですよね~。
 
 だからこそ こういう本を時々手にとってみて、
 「さぁ、やるぞ~」と気合を いれるのかも知れません。
 今回も 借りてきてパラパラとページをめくり
 ちょっとはその気になりました。

 連休最後の日は 一日中雨でしたので たまりにたまっていた
 郵便物、領収書などを整理して シュッレッターにかけて
 処分しました。
 
 本当に スッキリ しました。