taimuのひとり言

毎日の生活の中で感じた事を 徒然なるままに・・・。

「おくりびと」

2008-10-28 21:48:36 | 映画

 
 「おくりびと」 今年10本目です。

 本当に 良い映画でした。

 「納棺師」という聞き慣れない言葉でしたが、
 一昨年 義母の葬儀のときに 映画と全く同じ作法で
 納棺していただいたことを 思い出し あの人たちが
 「納棺師」という職業だったとわかりました。

 あの時は泣かなかったのに 画面を見ているうちに
 義母とダブってきて 涙がこぼれました。

 何と 厳粛で美しい所作なのでしょうか。
 最後まで 身ぎれいにして 旅だってほしいとの
 遺族の思いが ひしひしと伝わってきます。

 こうして 最後には 誰もがお世話になるのに 
 世間では「忌み嫌う職業」である矛盾や
 漫然とノーテンキに生きてきた主人公が
 第二の人生で「納棺師」という職業を選んだ
 偶然の不思議さも感じました。

 「普通の仕事をして」と懇願する妻に
 「人間 生まれてきたら 皆死ぬんだ。
  死ということは日常なんだ。普通のことだよ。」
 と反論する場面に はっとしました。
 
 この映画の主人公は 本木雅弘 以外には考えられないほど
 ピッタリだと思います。誠実でありながら その目は
 いつも 他の人と違うものを見ているような表情、
 物静かで そして芯の強い信念のようなものを
 感じさせてくれます。

 この映画では「死」の対極に
 「生・食欲」が象徴的に 描かれています。
 ふぐの白子やフライドチキンを 手づかみで
 むさぼり食う行為は 生への人間の執着心そのものでした。


 誰の命も 限りあるものです。
 私達は その時まで 一生懸命生きなくてはならないと
 しみじみ 思いました。
 

「警察の血」 読書日記 18 今月読んだ本 10月 

2008-10-14 22:32:12 | 読書

 
 もう10月も半ばです。
 朝晩は ストーブが欲しい季節です。

 「警察の血」上・下  佐々木譲 著
 
 友人から借りた本。
 この本は かなり厚い本で上・下巻あり 読み始めるのに
 ちょっと躊躇したほどでした。
 でも読み出したら 面白くて 夢中で読んでしまいました。

 それもそのはずで「このミステリーがすごい!」2007年版で、
 第1位に輝いた本でした。(読み終えてから知ったんですけど

 ≪昭和二十三年、上野署の巡査となった安城清二。
  管内で発生した男娼殺害事件と国鉄職員殺害事件に
  疑念を抱いた清二は、跨線橋から不審な転落死を遂げた。
  父と同じ道を志した息子民雄も、凶弾に倒れ殉職。
  父と祖父をめぐる謎は、本庁遊軍刑事となった三代目和也に
  ゆだねられる……。戦後闇市から現代まで、
  人々の息づかいと時代のうねりを甦らせて描く警察小説の傑作。≫

 ミステリーというほどの謎解きはありませんが
 「警察官」という職業を親子三代にわたって描いています。

 特に私が興味深かったのは、民雄の第二章。
 生活のため 大学進学をあきらめ 警察官になった民雄が
 「命令」によって大学生として 学生運動真っ只中の時代に、
 学生として大学に潜り込み、赤軍過激派の内偵をするあたりは
 本当にあったかのような、リアルな緊張感があり、
 ハラハラドキドキしながら読みました。
 民雄がこの時に経験した ギリギリの恐怖と緊張が
 後に 彼の精神に重大な影響を及ぼし 結果的に「殉職」
 という道をたどっていってしまうのですが、
 大きな「組織」に抗えない 虚しさや憤り
 民雄と一緒に体感できました。

 こういった公安による「潜入捜査」や
 第三章での警察官による警察官の「監視、内偵捜査」
 など 本当にあることなのでしょうか。

 「組織」の内幕を描いた小説を「組織」の中にいる
 現職の「警察官」の方はどのような感想をお持ちになるのでしょうか。
 
 単純な私などは 全てが本当にあることと思ってしまうのですが・・・。

 


ランチ25「テラスレストランローズ」(水戸プラザホテル)

2008-10-02 22:24:26 | 外食

 さわやかな秋晴れの一日でした。

 9月の末日 久しぶりに会った友人とランチです。

 「テラスレストランローズ」(水戸プラザホテル)です。
 創業25周年記念ランチ 2,500円。

 

   季節のオードブル盛り合わせ
    生ハム、きのこのマリネ、スモークサーモン

 

   本日のスープ
    ミネストローネ

 

   天然目鯛と有頭えびのポワレ ピカントソース
    ピカントソースとはドミグラスソースにお酢と胡椒を加え、
    香草を 入れたスパイシーなソースです。

    つくば鶏もも肉のオーブン焼き も選べます。

 
  
  ローズ特製季節のパフェ
   パフェの上にのっているクリーム色のものは
   サツマイモのチップスです。

 

  ランチにはデザートワゴンでケーキのサービスがあります。
  もう食べられない~なんて言いながら
  やっぱり いただいてしまいました。
  他に エコロジーブレッドかライス。
  
  コーヒーは何杯でもお替りのサービスがあり
  コーヒー党の私は 嬉しかったです。

  
 特別変った食材はありませんが 量もたっぷりで  
 食べ応えがありました。
 テラスの席でおしゃべりをしながらのランチ、
 なかなか いいですね~。

 このメニューは10日ごとに変るとか、
 また行きたいです。