甲子園きっぷ  yama’s stadium☆彡

~球児たちの あしあと~

阪神タイガース 島本浩也投手 ~一生懸命 ~

2010-12-14 | プロ野球
今年のドラフト。
阪神タイガース育成枠で指名を受け、プロの道を進む事になった福知山成美高校の島本 浩也投手。

今朝の番組で島本投手がプロを目指し夢叶えるまでの事を特集する番組があり、
一生懸命諦めずに目標に向かえば、夢を叶える事が出来るということを
島本投手が歩んで来られた野球を通して改めて感じました。

どの野球選手も一生懸命に練習し、目標を持ってがんばっていることだと思います。
全ての選手が目標とする夢が叶うか・・・は、分かりません。
ただ、一生懸命努力する選手には、夢を叶える”道”を野球の神様は開いてくれるのかなと思いました。

島本投手が通う福知山成美高校は野球部員の不祥事で対外試合禁止、最後の夏 甲子園への道を絶たれてしまう。

『もう野球を止めたくなった。 人生終わった…』とまで思った島本投手は、1ヵ月野球から離れてしまったそうです。

そんな時、立ち直るきっかけを作ってくれたのが、中学野球時代親友のバッテリーで主将であった吉川 将聖選手だった。
吉川選手は大分の柳ヶ浦高校で、島本選手は京都の福知山成美高校で、それぞれ違う道で甲子園を目指し、プロ野球選手になる事を誓いあった仲。
吉川選手は2年生の夏、大分大会の開会式に向かう途中、事故で亡くなられた選手です。
中学時代、内気な性格だったという島本投手をバッテリーでもあり、主将でもあった吉川選手は引っ張ってくれた仲間でした。

立ち直るきっかけを作ってくれた母の言葉。

『将聖のように野球を続けたくても続けられなかった、そんな選手の事を思ったら、試合は出来ないけど野球は続けられる』

『野球を取り上げられたわけじゃないからがんばれるやろ』・・・と。

『将聖の事を思い出したら、このままでは終われない』
島本投手は再びグラウンドへ戻った。

甲子園に行けなくても野球はできる・・・。
亡くなった親友が気付かせてくれた。


吉川選手との約束。
プロ野球選手を目指す。
吉川選手は夢叶えることは出来ませんでしたが、 島本選手を野球へ戻してくれた大事な存在、
その想いを胸に一生懸命野球に取り組んだ島本投手。

3年の夏の大会後も後輩に混じり練習を続ける島本投手がいた。

そんな島本投手の野球への熱意が阪神タイガースのスカウト、池之上 氏の目に止まり夢叶った今年のドラフト。

『彼も苦労はしている。悔しい思いもしている。
 そういう思いをプロで晴らして欲しい。 これが彼に一番期待するところ』


目指していた甲子園への道は絶たれてしまい、一度は挫折してしまいそうになったが、野球へと戻してくれた仲間がいた。
目標に向かい一生懸命に取り組めば、こうして夢叶うことを島本投手の野球を通して教えてもらいました。

現在島本投手は、後輩と共に一人合宿所に残り練習をする日々だそうです。

目指すは甲子園、タイガース1軍のマウンド。

吉川選手の夢、想いも乗せて、島本投手の一生懸命は続く。

『将聖が居たから今、野球ができている。
 これからも将聖の分まで野球をがんばりたい』・・・。

高校最後の夏、甲子園のマウンドには立てなかったけれど、プロとして甲子園のマウンドに立つ姿をぜひ見てみたいと思います。

そして、亡くなられた吉川選手、ご家族の皆様に心から哀悼の意を表します。


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