歴史好き・キゴウ君のひとりごと

主に日々の暮らしで感じたことなどを歴史的なことを交えてひとりごとりたいと思います。

北欧物語 part1

2007-01-10 23:48:21 | Weblog
みなさん、北欧と聞いて何を連想なさいますか?
やはり「寒い」ですかね。
他には、「ヴァイキング」・「ノルマン人」・「エッダ」・「サウナ」・「高福祉国家」・「男女機会均等」・「ノーベル賞」・「フリーセックス」ets・・・あたりが代表的なところですかね。
取り合えず気になるところから、ひとりがたってみますか・・・。

わたくしは、やはり「高福祉国家」ですね。
世界には北欧の国々以外でも、それなりに福祉に気をつかっている国はありますが、やはりスウェーデンを代表として北欧の国々が福祉にとても大きな比重を措いていることは特徴的です。

でもなぜ、スウェーデンに措いてこれほどまでに福祉や労働環境にこだわった政策がとられるようになったのでしょうね。
かつて、スウェーデンやデンマークに住む人々は「ヴァイキング」と呼ばれ、ヨーロッパ各国に攻め込み、略奪をほしいままにした歴史をもっている、少々鼻息の荒い人々でした。
それが、20世紀に入ったころから、福祉や環境を大切にしだしました。
何があったのでしょうね?

わたくしも気になって色々と調べてみたのですが、はっきりとわかりきりませんでした
しかしながら、調べるうちに感じたことは、とても自然環境が厳しいから、福祉や環境保護に気を使うようになったのではないかと言うことです。
北欧やオランダ、ドイツといった北海・バルト海沿岸の国々はとても高緯度にあって日照量に乏しく、其の上、氷河期には巨大な氷河によって地表が削られてとても土地も痩せています。
そのような厳しい環境に住む人々にとってはやはり安全や安心は努力して作り出さないと有り得ない物なのではないのでしょうか。

かつての北欧の人々も食料や土地を求めて国外に攻め入った歴史をもっています。
スウェーデンやデンマークは、大航海時代にはオランダやイギリスと共に西アフリカやカリブ海に植民地を領有していました。

しかし、一時はヨーロッパの政局に大きな影響力をもっていた、スウェーデンやデンマークなどの北欧の国々もドイツやロシア、イギリスなどの国々との勢力争いに破れ、ほぼ現在の国境線内に押し込められるようになってしまいました。
そして、他のヨーロッパ列強に振り回されるようになっていきました。

このような流れのなかで、国外に勢力を拡大することを断念して、国内の環境の充実に力を注ぎ出したのではないかと推測するのです