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[マンガ] 今年のマンガ2019年

2019-12-31 | マンガ

もう一年……また一年が終わってしまう…(呆然)

いや一年どころか、今年で ”平成の30年が終わった”ってのがもう実感的に体感的に衝撃的やらなんやらで…

来年、っていうか明日から ”2020年” ですよ!?

311から9年、911から18年が経っていて、「ブレードランナー」も「AKIRA」の時代も超えてしまって…(゚д゚;)
(ルトガー・ハウアーさん、シド・ミードさん追悼……まさか共に2019年に亡くなられるとは…)


ついこないだ、東京オリンピック決定!的なエントリを書いたばかりだったのになあ…
いだてん、最後の最後まで最の高でした!)



…(遠い目)

……

………

キリがないので本題に入ります

一応、”今年、第一巻が発売されたマンガ” の感想を書く趣旨のエントリですが、”オレが今年、一巻から買い始めたマンガ” という風に変更します…って、そんなのどうでもいいですな






■「数字であそぼ。」絹田村子(既刊3巻)
最近モーニングで完結した「はじめアルゴリズム」(全10巻)にしてもそうでしたが、オレは ”数学的なモノの考え方”ってのがかなり好きなんだなと改めて感じます(…かと言って ”数学” が得意だなんて事は口が裂けても言えませんが)

この作品は数学の基礎の基礎から丁寧に教えてくれるカンジがとても有り難いですし、ギャグもキャラも非常にハイレベルで楽しいヽ( ̄▽ ̄)ノ 


■「連載を打ち切られた実家暮らしのアラサー漫画家の親が病で倒れるとこうなる」キダニエル(全2巻)
(主に)ラノベの最近の風潮として、”ひたすら長いタイトルで内容を全部説明してる” 的なのがウケてるとは何となく知ってはいたんですが、長文タイトルとしては本作も最長の部類じゃないでしょうかw

元々はツイッターに掲載されていたものを、DAYSにて連載された事をきっかけに読み始めたんですが、基本的には遅かれ早かれ誰にでも平等に訪れる ”親の死” という境遇についてユーモアも交えつつ綴られたエッセイマンガで、それなりの年齢層には確実に胸に来る描写が多かったです……そしてとても大事なことを学ばせて貰いました


■「ゆこさえ戦えば」福井セイ(既刊2巻)
サンデーで連載が始まった当初は、”「ガッシュ」の亜流?” くらいの印象しかなかったんですが、凶悪な悪魔と最強の能力を持つ少女がタッグを組むド定番のバトル物の設定であるにも関わらず、(タイトルにもある通り)主人公のゆこが ”戦いさえすれば(凄いことになるのに)” とひたすら寸止めな展開で押し通す力業から目が離せないんですよw

個人的にはこのマンガの到達地点はガチで ”世界平和” だと思ってるので是非とも描ききって欲しいものです(*゚▽゚)ノ


■「パトラと鉄十字」真鍋讓治(既刊1巻)
近年はお色気モノの方に比重が偏っていた感のある作者ですが、”第二次大戦の時代にSF要素を混ぜた戦艦バトル物”(お色気もあるよ)という実に燃える要素満載の期待作です

懐かしの「エリア88」の ”地上空母” を彷彿とさせる、”砂漠艦隊” のケレン味あふれる設定とビジュアルが必見です(性に奔放なヒロインもw)


■「愚者の星」遠藤浩輝(既刊1巻)
アフタやイブニングで描いてきた作者の月マガでの初連載作です

サンデーの「蒼穹のアリアドネ」でも感じたんですが、(先ごろ9部作が完結した某)新シリーズによほど引っかかりを覚えたのか ”オレのSWを見せてやる!” 的な気概が誌面を通して伝わって来ますな……前作が不本意っぽく終わってしまったので、今度のは長く続いてくれるといいなあ


■「水は海に向かって流れる」田島列島(既刊2巻)
” このマンガがすごい” の今年度5位にランクインと、「子供はわかってあげない」の実写映画化おめでとうございます

田島列島は短編集も発売されてますが、デビューから一貫して独特の視点と空気感を大事に感情の機微を描写し続けてるのが凄い


■「終末のワルキューレ」作画:アジチカ 原作:梅村真也 構成:フクイタクミ(既刊5巻)
天界を代表する ”13神” と人類の歴史上から選ばれた ”13人” の人間による互いの存亡を賭けた ”ラグナロク(最終戦争)=タイマン勝負” が描写されるんですが、まさに ”荒唐無稽” を絵に描いたようなバトル物です

古今東西、ありとあらゆる ”有名人” が出まくるオールスターバトルは「ドリフターズ」やらの異世界転生モノでは使い古されたネタとも言えるかもしれませんが、何せこっちはトールやらゼウスやらまさに至高神から軍神、戦神もろもろが相手なのでどうやったって1対1の戦いで人類側に勝ち目なんか無いとしか思えないんですが、まあその辺りの仕掛けは是非とも実際に読んで自らの目で確認してくださいとしか言えませんw


■「私はカレン、日本に恋したフランス人」じゃんぽ~る西(全1巻)
ツイッターで作者自身が第一話を丸ごと公開して宣伝する手法もすっかり一般化されてるカンジですが、今作もTLに流れてきたのを見て購入しました

自国文化について自分よりも遙かに造詣の深い他国の人を見ると非常に申し訳ないというか情けない気持ちになってしまいますが、大いに勉強させて頂きました

自分もこれから、より日本を好きになりたいと思います


■「バトルグラウンドワーカーズ」竹良実(既刊2巻)
近未来の日本人が ”職場” としての戦場で奮闘するという設定は過去作「辺獄のシュヴェスタ」「不朽のフェーネチカ」とは大きく違ってるようで、人としての ”強さ” を見いだしていく部分は根底で繋がってると感じました

(ロボット物としては)社会人として地に足の付いた描写が珍しかった「パトレイバー」的な要素も多分に含みつつ、より視野の広がったといいますか、理不尽な業務や上司との軋轢を様々な人生を生きてきた仲間達がそれぞれの経験によって ”戦う” ワクワク感が最高です


■「可愛そうにね元気くん」古宮海(既刊2巻)
いやもうなんていうか恋愛マンガの一種だとは思うんですが、心が鷲づかみにされて無遠慮でブン回されて抉り回される恐ろしいマンガですσ(^◇^;)

まともな人間がほとんど誰も出てこない救われなさが、ここまで来ると逆に ”隙間の無い” 安心感みたいなのにも繋がってる気がしてしまうの実に心乱されますわ…


■「ノケモノたちの夜」星野真(既刊1巻)
”10年に一人の逸材” と個人的には思ってますが、作者はサラリーマン経験を経ていることでデビューが遅かったとはいえ、連載二作目とはとても思えない完成度にサンデーだけでなくマンガ界全体で一番今後を応援したい作品です

最底辺にいた主人公の少女が更なる ”喪失” を経て ”最弱” の存在になるも、傍らには ”最強” がつく~という第一話から劇的な展開なんですが、主要キャラ立てから世界観に必要な情報を過不足無く描写し、しかも物語が出し惜しみ一切無し!という気概でやたらとテンポ良く進む構成なのもホント素晴らしい


■「プラネットガール」大石日々(既刊1巻)
令和の時代の「E.T.」(美少女ver)といった趣で、「ふたつのスピカ」や「うどんの国の金色毛鞠」なんかが好きな人は絶対にハマる日常系SFです

宇宙に出ること自体はそんなに難しいわけではなさそうな世界観なので、いずれ舞台は壮大な宇宙へと移るんでしょうか


■「ヤオチノ乱」泉仁優一(全3巻)
去年のエントリでも一巻のみが発売されてる段階で挙げましたが、無念の三巻打ち切り…orz

完全な打ち切りでしたが、それでも!作者の意地を感じさせる激アツで激燃えな最終巻でした!必読です


■「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」原作:麻生羽呂 作画:高田康太郎(既刊3巻)
タイトルからだけでも既視感のある設定や要素が満載ですがw、”ブラック企業” から解放された主人公っていう視点が(痛快な娯楽活劇の背後で)日本人ならではの叙情性に繋がってる感があって独特の面白さがあります


■「天牢のアヴァロン」原作:浜村俊基 作画:藤澤紀幸(既刊3巻)
今までありそうでなかった ”ロシア文化” を基底にしたSFファンタジーが特徴的で、パワードスーツのデザインや機構もカッコいいです


■「事情を知らない転校生がグイグイくる。」川村拓(既刊4巻)
こちらもツイッター発で人気が爆発してる作品で、こういうストレートな物言いで躊躇も遠慮もせずに恋心をぶつけるスタイルの恋愛モノは「ラブロマ」辺りが起源になるんですかね


■「ヴァンピアーズ」アキリ(既刊1巻)
今作を含めて、「よふかしのうた」やら「リサの食べられない食卓」やら「嘘月」やら最近のサンデー編集部の ”吸血鬼押し” は一体何なんだろうなとちょっと不思議な気持ちに……ってそれは別にいいとして、ゆうきまさみの「白暮のクロニクル」の世界観を共有してるっぽいなと思ったのと、あと島本和彦の言うところの ”カッコいい絵でギャグを!” 理論から派生した、”美しい絵でギャグを!” といった所でしょうかw


■「SHIORI EXPERIENCE シオリエクスペリエンス ジミなわたしとヘンなおじさん」長田悠幸×町田一八(既刊13巻)
こちらもツイッターの一話目を丸ごと載せる宣伝手法から

オレとしては音楽的素養は皆無に近くて、でもジャンルとしての ”音楽マンガ” は結構好きで読んで来た気がします……現在も「ましろのおと」「BLUE GIANT」「はしっこアンサンブル」「空電の姫君」辺りを読んでますが、声も音も出ない(出せない)媒体だからこそ、”こう来るか!”~みたいな作家独自の視点や表現のアイディアがイロイロと練られてる作品が多い気がするからかもしれません

今作における、毎度毎度のライブシーンでの ”マンガ表現の限界” を探求するかのような描写に、”もうこれ以上の表現(感動)は無理なのでは?” と思わされつつ、次の巻ではそれを確実に越えてくるのが見事という他ありません

余談ですが、最近ニルヴァーナの Smells like teen spirit のMV動画がyoutubeにて10億回再生を突破したとニュースになってましたが、その内の5~6回は(洋楽なんて全くと言っていいほど聴かない)オレの視聴数ですw


■「拳児2」原案:松田隆智 作画:藤原芳秀 シナリオ協力:佐藤敏章(既刊1巻)
続きについては一巻の評判次第…的なカンジだったみたいですが、藤原芳秀のツイートによると新作エピソードを既に描き上げてるようで、続刊が決定したとみて良さそうです

それとシナリオ協力の佐藤という方は、「拳児」の担当編集だったのだそうでだからこそ当時の空気感みたいなのを出せてるのかもしれませんな


■「百万畳ラビリンス」たかみち(全2巻)
初出は2015年と少し前の作品なんですが今作を知ったのはツイッターの宣伝とかではなくて、「CUBE」みたいな密室系の映画が話題になってた掲示板とかだったかな……ハリウッド映画的なスケール感と、”畳” という単位で表現されてる純和風なイメージのミスマッチなタイトルに魅かれて読んでみたら一気にハマってしまいました

アニメでも実写でもいいんですが、”映像” として是非とも見てみたくなる世界観でしたねえ


■「あーとかうーしか言えない」近藤笑真(既刊2巻)
エロ漫画誌の編集者が主人公というちょっと珍しいタイプの ”漫画業界モノ” ですが、タイトル通りのコミュ障気味の主人公がもう一人漫画家側にいて、エロ漫画というカテゴリには収まり切らない ”マンガ論” が実にアツい作品です

マンガ家と彼ら彼女らをサポートする編集者を含めたクリエイターたちの持つ感性を、”面白い” と感じる感情の根底にある ”言葉にできない” 部分を、敢えて言葉にしていく様が読み応えあります


■「狭い世界のアイデンティティー」押切蓮介(既刊4巻)
こちらも ”漫画業界モノ” で……って、いや、えっとちょっと別モノというか、島本和彦の一連の業界シリーズから ”狂気(凶器)” の要素だけを分離して純粋培養したかのような恐ろしいシロモノです(爆笑)

しかもこちらは ”富士鷹ジュビロ” なんて忖度した名前では無く、普通に藤田和日郎、浅野いにおらが実名で登場させられてるという…w


■「こいいじ」志村貴子(全10巻)
一巻を買ったのは去年になるんですが、DAYSの連載を何となく読んでたらいつの間にか引き込まれてしまっていた作品です……何だろうどこか「めぞん一刻」を彷彿とさせる内容だったからかなあ

ちなみに「カカフカカ」「パーフェクトワールド」「私たちはどうかしてる」等、おっさんとしては女性マンガへのアンテナがどうしても低くなってしまうのを補完出来るきっかけにDAYSはなってくれてるのがホント有り難いです


■「サガラ~Sの同素体~」原作:真刈信二 漫画:かわぐちかいじ (既刊3巻)
一巻が発売されたのは去年だったんですが、正直一巻の時点では内容がサッパリ理解できなくて(^0^;)、せっかくの大御所コンビなのに残念だなあとか思ってました
それが、”現代の日本でクーデターが画策されてる”~という設定が判明した事で一気に面白くなって単行本も買い始めた作品だったんですが、唐突に連載が半年も中断されるというトラブルがありまして…

最終回を目前にしていた「空母いぶき」の方も何の情報もなく中断していたものですから、ネットでもイロイロと憶測が飛び交っていたんですが、どうやら食道がんの治療をされていたのだそうです(現在では両作品とも連載を再開してます)

かわぐち御大ももう70過ぎですし、一読者としてはくれぐれもご自愛くださいとしか言えません……今年は小池一夫、吾妻ひでお、荻野真といったビッグネームの方々の訃報が相次いだりもしてましたからねえ…



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感想を書く作品の範囲が広がったのでえらい時間がかかってしまいました(^0^;)……それでもまだまだ感想書けてない気がしてしまうなあ
「進撃の巨人」とかまさにクライマックスでとんでもない展開だったり、去年のエントリでも取り上げた「ハコヅメ」の普段のおちゃらけコメディとの凄まじいギャップの過去描写だったり、とても片手間で感想を書けそうに無い(^_^;)


2020年……と、こうして書いていても未だにどこか ”遠い未来” というイメージが未だにありますが、年々、重くなる腰と鈍くなる足腰をなんとか奮い立たせて ”新しいマンガ” にも果敢にチャレンジしていきたいものです




あ、年越しそばですが恒例の天一は今年は 平成の大晦日 にて食べたので、今日は行きません(別に年に一回しか食べないと決めてるワケでもないんですがw)


では、よいお年を!


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