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[映画] カメラを止めるな!

2018-07-30 | 映画

「カメラを止めるな!」を川崎チネチッタにて観てきました

一ヶ月ほど前の公開時から、オレがフォローしてる漫画家さんたちを中心にザワザワとツイートされてるのが目に入っていて、そんなに面白いんならビデオ化された時にでも見てみるかな~くらいの気持ちでいたんですが…

そこから日にちが経つに連れてどんどん評判が上がっていって、当初は単館系での細々とした公開だったのが遂に8月からは100館以上の全国拡大公開されることが決定する程に盛り上がっているようです(゚д゚;)


二週間ほど前に近所のチネチッタで追加で公開される事が決まってじゃあ折角だから見てみようとしたら、もう週末はほぼずっと満席状態になっていて、正直混んでる映画館が苦手なオレは平日に時間を取って見るしか無いかと思ったら、平日の昼間でも常時6~7割が埋まってるって言う異常事態になっていて…

いつまで経っても観客が減っていく様子が見られないので意を決して今日の月曜の昼間の回を見に行ったんですが、やはり6~7割の観客で埋まっていて、若いカップルさんの多い客層に、ああそうか学生さんたちの夏休み映画としても機能してるんだなと思い至った次第です


基本的にこの作品は内容についての事前知識が少なければ少ないほど楽しめて、ツイッターなんかでもそれを理解してる人たちが内容については一切触れずにとにかく見ろ的にオススメされていたのでオレもほとんど事前知識が無い(予告編すら見てない)状態で見られたのでとても良かったですヽ( ̄▽ ̄)ノ 


なのでオレも内容については一切触れません(一体どういうジャンルの映画なのかすらも)


最初に評判を知った時には別に劇場スルーでもいいかなとか思ってたオレにあんまり偉そうなことは言えませんがw、周りの観客の反応込みで非常に楽しめる映画なので、(人混みが苦で無ければ)なるべく観客の多い状態の劇場でみることをオススメします












以下ネタバレ感想:





オレが得ていた事前知識としては、”ゾンビ映画を自主製作する映画” っていうただそれだけのキーワードのみでした

ツイッターで流れてくる感想を見る限り(タイトル検索なんかはしてません)、”内容について少しでもネタバレすると(新規の人の)楽しみが減る” 的な態度で語られてるのが常で、オレもそのおかげでほぼ内容を知らない状態で見られたのは大変有り難かったです(-人-)


この限定空間での ”生放送” を題材にした舞台劇の様なドタバタ感は三谷幸喜の「ラヂオの時間」を思い出した人も多いと思うんですが(…って、アレからもう20年以上経つのか(゚д゚;))、序盤というか、撮影され続ける ”本編” の内容が典型的な ”Z級” 映画でしょーもな!とか思いつつw、”どこかおかしい”、”何かがおかしい” という細かい違和感を抱え続けたままエンディングを迎え、そこからこの作品の裏側が少しずつ ”ドキュメンタリー” かの如く明かされていくワケですが(←余談ですが結構カメラ酔いしてしまって、”37分” の作品であるということも全く知らなかったのでちょっといつまで続くの?とかなりツラかったですσ(^_^;))、”ゾンビ映画” ならではの苦労や ”舞台裏” がホント楽しくて仕方なかったですねw


延々と30分以上もカメラを止めずにワンカットで撮影を続けるということが如何に無茶苦茶で難易度が高い芸当なのか(しかもゾンビ映画なのでカメラも役者も縦横無尽に動きまくりで血しぶき等の特殊効果もたっぷり)、どれほど役者やスタッフの動き一つ一つに対して緻密にアイディアを練ったことか想像するだけで目眩がする程ですが、更にそこから現場のチームワークで全員が息を合わせないと(どれだけアイディアが秀逸でも)意味がないとか、まさにトム・クルーズもビックリの ”ミッション・インポッシブル” です

当たり前ですが映画というのは ”映しちゃいけないモノ(スタッフやら撮影器具やら世界観にそぐわないシロモノやら)は映しちゃいけない” 表現媒体で、でも単に映さなきゃいいってワケではなくて画角だったり構図だったりでカッコ良かったり不安を煽ったりといった ”意味” をカメラワークに持たせないといけません……それを、”本編” の撮影隊の後ろには ”ドキュメンタリー” として裏側を撮影している撮影隊がいてっていう ”体裁” を保ったままで撮影を進めるとか、よくもまあこの映画のスタッフはやり遂げたものだと思います…:(;゙゚'ω゚'):

(余談ですが、本編が手持ちカメラの荒々しいカメラワークで、ドキュメンタリーな舞台裏の方がカッチリとした手法で撮影されてる逆転的な演出だったのも面白かったですな)

あー、あそこでアイツがああいう風になっていたのはそういう事か!、あのセリフはそういう意味か!と、まるでミステリーの謎解きみたいな構造になってるのは単純に楽しかったですし、”Z級” の本編の内容よりも更にしょうもなくてくだらないw事情でドタバタが進行していく様は見事に引き込まれましたが、あの異様な疾走感で本編を全く違う視点から ”追体験” させる演出手腕はとても新人監督とは思えないクオリティで、後から思い返すごとに驚愕の度合いが深まるばかりです

人形の死体とすり替えたり、血しぶきが舞ったりする様を裏側から見せられちゃうのはミステリーと言うよりも手品の種明かしの方が近かったかもしれませんがw、映画制作の大変さ、面白さみたいなのをあそこまで凝縮して見せてくれたのには感心したどころか、大いに ”感動” をも味わわせて貰いました



そして何より(後半の)劇場が終始笑いに包まれてる状態が楽しかったなあヽ( ̄▽ ̄)ノ 




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