「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」の第五章を横浜ブルク13にて観て来ました
いやもう、なんて言うか、
詰め込みスギィ!!
という一言に尽きてしまうんですが(^0^;)、大きな謎から小さな謎までが矢継ぎ早に解明されていったと思ったら、あれよあれよという間に彗星帝国が太陽系に攻め込んでくるという怒濤の展開に唖然としてしまいました…
しかも ”ラスト五分で~” 云々の宣伝コピーに偽りはなく(←個人的にはラストに含みをもたせる宣伝はそれ自体がネタバレなので大嫌いですが)、
えええええ、これ次どうすんねん!???
と呆然としながらエンディングを見つめてしまいましたねえw
以下ネタバレ感想:
■第15話……遂にテレサと対面した古代たちの前に現れたのはデスラーだった
ぶっちゃけると、「宇宙戦艦ヤマト THE ORIGIN」がやりたかったのだろうなとw
「2199第七章」の感想で妄想したデスラーの動機とそう遠からずといったカンジでしたが、ガミラス本星が星としての ”寿命” を迎えつつあるという設定を復活させて来ましたな……「2199」でも裏設定的には存在していたのかもしれませんが、粛正ひとつで植民惑星を一瞬で破壊するのも容易だったガミラスが、何故地球を7年とかかけて遊星爆弾でいたぶり続け、木星でテラフォーミングの実験を続けていたのかの謎がようやく解明されました(広大な宇宙で移民に適していたのが地球だけだったとはとても思えないのであくまで候補先の一つですかね)
旧作ではイスカンダル人(おそらくガミラス人も?)は成人するまでの成長がやたら早く、成人後の成長はゆっくりになるという謎の設定があって、これは「ヤマトよ永遠に」にてスターシャと古代守の娘をヤマト乗組員として登場させたいが為の(そして古代に対して ”おじさま!” と呼ばせたいが為のw)無茶な設定でしたが、まあ宇宙人だしそういうこともあるかなと納得するしかありませんでした
更に惑星イスカンダルにはスターシャとサーシャの姉妹(「2199」ではここにユリーシャも)しか生き残りがいないという極めて不自然な状況を成立させる為に、ひょっとしたら寿命が数百年とかあるんじゃないか?とかファンの間では語られつつも、イスカンダル人の設定は「2199」でもほとんど明かされることはありませんでした
今回の第五章でまあ普通に地球人と同様の感覚で(人間として)成長しているのが示されましたが、スターシャにしてもデスラーにしても、僅かアラサーにして全宇宙やら母なる星の運命を背負わされてるのがホント異常ですねえ……優秀な兄に負い目を持ち、母(とスターシャ)の愛を求め、藁にもテレサにもすがるデスラーの姿がとても人間くさくて(山ちゃんの名演と相まって)非常にグッと来たんですが、スターシャの立場から見たテレサっていうのも凄く気になるので、是非とも次章以降の再登場に期待したいものです
あ、ちょっと気になったのは第11番惑星でガミラス少女が普通に暮らしてた気がするんですが、純血ガミラス人ではなかったのか、それとも地球人も一緒に生きられるレベルでのテラフォーミングみたいな事も可能ってことなのかな…?
■第16話……デスラーの血族であることを明かし、古代たちを裏切る行動に出たキーマン
個人的にはキーマンについて、イスカンダル(の意向を受けたガミラスの最高指導者であるユリーシャ)からの波動砲禁止にまつわるお目付役みたいな立場で、ヤマトの波動砲だけではなくて、いずれは波動砲艦隊構想そのものを妨害したりするのかなとか想像していたんですが、さすがにそこまでお花畑な動機でヤマトに潜入していたワケではありませんでした(^_^;)
反ユリーシャ体制、デスラー復権派の影の黒幕としてギムレーが登場した時はちょっと笑ってしまいそうになりましたが(←なんでしょう、あのねっとり感がw)、「2199」におけるゼーリックの若本節にも匹敵する説得力と面白さwを醸し出すのに成功していたと思います
キーマンが挙手式の敬礼からヤマト式に胸の前に手を当てる敬礼に変えるシーンで、
ああ、この演出の為に「2199」から(敬礼方式を)変更したんだな
と、イケメンがイケメンらしい背景事情を抱えてイケメンらしい行動に終始したいけ好かないエピソードという見方も出来るんですがw、山本とのフラグといい、篠原の血の涙が見えるようです(^0^;)
…その辺りの観客ヘイト値をミル君による狙撃というイベントで緩和する羽原監督の手腕にも唸らされました(←何だその感想w)
ちなみにここでのミル君の挙動がちょっと興味深かったですが、テレサの元祖サイコウェーブにあてられてミル君もひょっとしたら未来を垣間見たりした…?
それと雪がついにテレサからのサイコウェーブの受信に成功していたみたいですが、あれほど思い悩んだ割にはそのことについて何のフォローも無いのは流石にどうかと…
■第17話……テレザートから帰還しようとするヤマトの一方で地球にバルゼー艦隊が迫る
■第18話……地球防衛軍艦隊と白色彗星との直接対決
いよいよ艦隊決戦!
「さらば」や「ヤマト2」をリメイクする意義の全てはここにあり!!といった気構えでオレは今回の第五章に臨んだんですが、実はまだまだ前哨戦に過ぎなくて、どうやら第六章では地ガ連合艦隊による大決戦が控えているみたいですな
でもたとえ前哨戦だとしても現段階での地球防衛軍による総力戦である事には変わりなくて、バルゼー艦隊も防衛軍艦隊もお互いに次々と大艦隊がワープアウトしてくる演出はシビれまくりでしたねえ( ゚∀゚)o彡゚
”波動防壁” というある意味このヤマト世界で一番のチート兵装wに対策を講じてたり、果たして今回のエピソードだけで何本の波動砲が発射されたのか、宇宙空間ならではの上方からも下方からも縦横無尽に無数の光条が飛び交う戦闘は迫力満点で十分にお腹一杯ではあったんですが、欲を言えばもうちょっと戦術的な作戦描写やせっかくの5隻もあるアンドロメダ級のそれぞれの見せ場なんかも欲しかった所ですねえ(←尺的にとても余裕がないのは解りきった上での無い物ねだりです)
ヤマトに乗れなかった組の新見さんや桐生や山崎が乗っていた謎の実験艦も気になりましたし、どうやらパンフによると時間断層の中で無理矢理作業をしているみたいですが、一体何を開発しているのやら…?
果たして新見さんには真田さん直系のトンデモ開発力は備わっているのでしょうか?w
「さらば」において地球防衛軍艦隊は、拡散波動砲の一斉射でも彗星のガス雲にはノーダメージであっさり呑み込まれて壊滅していました
「ヤマト2」においては拡散波動砲の一斉射によってガス雲を吹き飛ばすことには成功するも、都市帝国にほぼ手も足も出ずにあっさり壊滅してしまいました
今回の「2202」では基本的に「ヤマト2」の展開を踏襲してはいましたが、遂に姿を現した都市帝国の全貌は凄まじいにも程がありましたな(゚д゚;)
ヤマトが12話で垣間見た彗星帝国の本体なんてごくごく一部でしかなくて、実体は複数の天体から構成された土星(約12万km)をも呑み込むサイズの超巨大天体でした……果たして今回も ”都市帝国” と呼んで差し支えないのかと躊躇してしまう程の巨大さでしたが、一応、最上部が都市構造っぽく見えてはいますし(果たしてあのビルの高さは何千kmあるんだ?)、超巨大戦艦の意匠がちゃんと残されてるのにもニヤリとさせられました
正体を現した都市帝国に対して為す術もなく壊滅していく防衛軍艦隊でしたが、ズタボロのアンドロメダの姿にはゾクゾクしたなあ…
たとえ大破してても残存してくれただけで嬉しいですし、美しい!ヽ( ̄▽ ̄)ノ
旧シリーズでは、ヤマト一隻だけしか残らない(唯一の希望)というシチュエーションが最大の燃えポイントであると同時に、萎えポイントでもあったので、今回は山南司令や艦隊がまた再起してくれそうなのが実に頼もしい!……とか思ってたら、まさかのヤマトの方が沈没?してしまうという凄まじいオチが待ち受けていました:(;゙゚'ω゚'):
「ヤマト2」でも味方艦と衝突して戦線離脱からの総員退艦までが発令されてはいましたが……都市帝国の方に沈んじゃってどうすんのコレ…
加藤の苦悩はアタマでは理解出来るんですが、どうしても唐突感が拭えなくて、ええええ流石にちょっと…というのがオレが劇場で感じた衝撃の正直な感想ですが、劇場からの帰り道、ズォーダーがやろうとしてたゲームと、桂木サーベラーがやろうとしたゲームは本質的に違うのでは無いかなとか考えたりしました
要するに(愛なんて)”存在しない” ことを証明しようとしてるのがズォーダーで、”存在する” ことを証明しようとしてるのがサーベラーなんだと思うんですが一見、真逆の様に思える二人の思惑がおそらくは最終的に同じ結果に帰結しそうな気配が濃厚なのが、福井晴敏がどうシナリオ的にまとめ上げるかの手腕に期待ですね
次回第六章の公開は11月2日と、なんと6ヶ月近くも間が開いてしまうとのことですが、これは今秋からのテレビ放送が決定したので放送開始に合わせてって事なんでしょうな
序盤のテレビ放送中に、ヤマトが消息不明になったやら謎のヤマト同型艦(銀河というのが艦名?)の登場やらが明かされる六章CMがバンバン放映されそうで今からお茶の間が微妙な空気に陥ることが不安でなりませんσ(^◇^;)
追記:
第六章のビジュアルがニュース記事にアップされてますが、なんじゃこりゃあ!Σ(゚д゚;)
ガンダムでは(物語の途中で)新型機に乗り換えるのは別に普通に当たり前の風潮だったりしますが、まさかヤマトでそれをやっちゃうのか…?????
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