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映画とかマンガとかドラマとか

[マンガ] 蛇蔵「決してマネしないでください。」

2014-12-26 | マンガ
”マンガばかり読んでると馬鹿になる~” なんて言葉は昭和の時代から使い古されてる表現で、オレ自身も親から散々言われて育って来ましたし、社会に出てからは ”いい年してマンガなんて~” という態度を(露骨では無くとも)周囲から示されてきたモノですが(^0^;)、世の中には ”ためになる” マンガがあると常々オレは思ってます

何がその人の ”ためになる=役に立つ” と捉えるのかは人それぞれの趣味・志向、果ては ”人生” の根本に関わっている事柄ですが、オレみたいに雑学大好きな人間にとっては、教養講座みたいな側面が強いマンガが非常に ”ためになる” んですw

モーニングにて連載されている蛇蔵(へびぞう)「決してマネしないでください。」の第一巻が発売されたので早速電子版を購入しました

最近、一部で盛り上がりを見せている ”理系モノ” の一作で、難解な題材から学習マンガの一種だとも思うんですが、内容がかなりギャグ寄り(更に若干ラブコメ)なので独特の読み応えがあって非常に面白いです(o^∀^o)

あさりよしとおの「まんがサイエンス」や、佐々木倫子の「動物のお医者さん」辺りが好きな人にはストライクど真ん中な内容ですが、学習(効果のある)マンガって、ただ教科書的にウンチクを並べるだけでは成立しなくて、”知識を平易化” して他人に伝えるという高難度のテクニックと、”マンガとして面白い” ことを合わせて実現しなければならないので、このジャンルで ”当たり” の作品に出会える事はホントに稀少で嬉しくてなりません(現在モーニングでは「ハルロック」という電子工作をテーマにした作品も連載されていてそちらも大変オススメです)

「決してマネしないでください。」で特筆すべきなのは毎回挿入される ”偉人伝” の軽妙な語り口でして、有名・高名な偉人から歴史に埋もれてしまった(けれど実績は物凄い)無名な偉人に至るまで、残された実績からは想像もつかないような ”人間くさい” エピソードが次々と明かされるのがとにかく素晴らしい( ゜∀゜)o彡゜

”理系あるある” な要素については残念ながら想像で補うしかない部分もありますが(専門用語を使ったシャレ等w)、キャラクターやセリフの面白さでオレみたいな一般人でも楽しめるような工夫が凝らされていますし、単行本で追加されているコラムも読み応えあります

この年末、STAP細胞で世間を騒がせた捏造疑惑がまたクローズアップされていますが、科学の歴史の ”闇” の部分にサラリと触れてたりもして、イロイロと考えさせられる第一巻でもありました
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[マンガ] 田島列島「子供はわかってあげない 上・下」

2014-09-25 | マンガ
ひと夏の冒険、なんていう言葉はもはや使い古されてると言える表現ですが、”夏”という季節が、ある種独特な郷愁を誘う季節だという感覚は結構一般的だと思います

そして洋の東西を問わず、ジュブナイルと呼ばれるジャンルは10代の少年少女ならではの純真性と、(見え隠れする)大人の世界への戸惑いをテーマとしている作品群ですが、このテーマと夏という季節の親和性といったら尋常ではありません!

夏休みという長期休暇は(子供にとっては)無限とも言える時間や非日常を生み出して、強烈な日差しに気温といった皮膚感覚に残りやすい環境が夏ならではの記憶を特別にしているんだと思われますが、言葉通り ”成長期” にある少年少女たちにとって夏はまさに宝物のようにキラキラして眩しくて……と、すっかりおっさんになって久しいオレみたいな読者としては、上質なジュブナイル作品を見つけてしまっては(たっぷりの思い出補正込みで)応援したくてたまらなくなるワケでして(^0^;)

そんなワケで田島列島「子供はわかってあげない 上・下」についてのレビューです

この作品はタイトルからしてクラシック映画の「大人は判ってくれない」のパロディですが、各サブタイトルも「書道男と競泳女」「探偵は商店街にいる」「セメント・モリ」等々の映画タイトルのもじりようでして、作者さんの相当な映画好きが窺い知れるのもいち映画ファンとしては読んでて楽しくて仕方がありませんでしたヽ( ̄▽ ̄)ノ 

マンガとしての演出も映画的にこだわっているというか、セリフの無いちょっと引いたカメラで静かな間があったり、何気ない日常の仕草を細かく描写したり、暗転の為だけの真っ黒なコマがあったりと、この作品をまんま、実写映画の絵コンテとして一切手を加えずに流用出来るんじゃないかって思えるくらいのこだわりです

内容としてはジュブナイルに少々のミステリー要素も加味したボーイミーツガールの王道であり、ほんわかしたタッチの絵に、遊びの多いようでムダのないセリフ運びがとても(初の長編作品だという)新人作家とは思えないクオリティになっています

主人公は水泳が得意な女子高生サクタさん、出会うは書道が得意なもじくん、そこに不良だけど優しい同級生や、お姉さんにしか見えないお兄さんなんかが絡んで来ますが、本題は ”行方不明の父親探し” という結構ヘビーな展開です……ですが描写は(絵柄どおりに)ひたすらゆるく、ふわふわで小ネタのギャグの嵐が吹きっぱなしですw

下巻に入ると怒濤の展開になって、様々な細かい伏線が回収されたりもしますが、テンポは終始一貫してゆったりしたままで、最後の一ページを読み終えるその瞬間まで心地良い空気が流れ続けた作者さんの演出手腕には思わずため息が出る程でした

最初にモーニングで連載が始まった時は、(面白いけど)なんでおっさん読者ばかりのモーニングで?と思ったんですが、あとがきによれば、敢えてモーニング読者を意識しないで描こうとして、しかも連載するアテも一切無いままにネームだけをずっと書きためていたのだそうで、そんな状態からでもネームを読んで連載をプッシュしたモーニング編集者は大英断だったですな( ゜∀゜)o彡゜

でも確かにおっさんといえども誰もがかつては少年だった時代があるのは当然で、むしろおっさんだからこそ(断言)過ぎ去りし時代への憧憬はより強くなるのも道理だと言えるのではないでしょうか

こちらで第一話が読めますので、興味が湧いた方は是非!
http://morning.moae.jp/lineup/354

…ただ、ネットでもこの作品の評価とか感想とかがほとんど見当たらないんですが、みんな読んでないのか?こんなに面白いマンガなのに!(ノД`)


150325追記:
「マンガ大賞2015」で第二位おめでとうございますヽ( ̄▽ ̄)ノ !!

↓アンコール連載ということで、これから最終話まで毎週木曜日に更新されるそうなので未読の方は是非!!!

http://www.moae.jp/comic/kodomohawakatteagenai/1

”雑誌掲載バージョン” との事で、オレもまた改めて読み返そうと思いますw
…また「ラーメン食いてぇ!」みたいにブレイクするといいなあ


…ところで、”子供はわかってあげない RAR” とか ”子供はわかってあげない zip” とかの検索ワードでこのページにガンガン飛んで来てるおまえら!(・ω・)m9
悪いこと言わないから公式で読みなさい!w
あと出来れば上下巻合わせても千円くらいなんだから買って作者さんを応援してやってくれ…
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[動画] 漫画版「パトレイバー」

2014-04-13 | マンガ

実写版の公開によって久しぶりにパトレイバー気分が盛り上がってるので、ネットでイロイロと昔の記事とか感想とかを見て回ったりしてるんですが、ニコ動で漫画版のパトレイバーに有志がアテレコをしてるシリーズを見つけて真夜中に一人興奮してました(^_^;)

【ニコニコ動画】【マンガ】機動警察パトレイバー「廃棄物13号」【アテレコ】第5話

2012年の3月から昨年の8月に一年半の期間をかけて7~8本の動画にシリーズ化されてるんですが、漫画版の「廃棄物13号」のエピソードの序盤の展開が見事にフルボイスで動画化されています

動画のキャプションにもありますが、「廃棄物13号」のエピソードはTVアニメ版ではスルーされて、劇場版「XIII」にて映像化は実現してるんですが、こっちは今度はグリフォンとの絡みがスルーされてる~という事情があって、漫画版にしか存在していない展開が沢山あるんですね……なので、この動画を作った人たちがここに着目した発想は大いに賞賛したい所です( ゜∀゜)o彡゜

アニメ版はアニメ版で勿論好きなんですが、流石に今見ると80年代アニメの気恥ずかしさみたいなのが如何ともしがたい印象が拭えなくて(劇場版はこの限りにあらず)、表現としての完成度では漫画版のパトレイバーが現代でも全く古びて無くて一番好きなオレとしては(政治的な要素や外国人労働者問題等をサラリと絡めてくるなど、少年漫画とはとても思えない社会派な展開が大好きでw)、なんていうか凄く嬉しい動画でした(*^_^*)……アマチュアとはいえ、声をアテてる人たち(特に後半の野明や遊馬)の芸達者っぷりも一見の価値ありです

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[マンガ] 「さよならタマちゃん」と「敗走記」

2014-01-31 | マンガ
待ちに待ったマンガ作品のkindle版の配信が開始されたので早速購入しました……以前、数千冊の処分にイロイロと苦慮した経験からオレはもう紙の単行本を買わないようにしているので、電子書籍化してくれる時点で大変有り難いんですが、紙の単行本との発売タイミングが半年もズレるというのは、ちょっと何とかして欲しい所ですヾ(`Д´)ノ"

まあそんな愚痴はともかくとして、まずは武田一義「さよならタマちゃん」から

Sayonara

作者さんのデビュー作にしていきなり今年のマンガ大賞2014の最終候補作にも選ばれていて(公式サイト→http://www.mangataisho.com/)、単行本が発売された昨年8月以降は新聞や雑誌なんかでも紹介されまくってるそうなのでそんなにマンガ好きでなくてもご存じの方も多いかもしれません

「さよならタマちゃん」は、35歳のアシスタントで生計を立てている漫画家志望の主人公のガン闘病記なんですが、こうしてマンガ単行本となって世に出ている以上、作者さんはガンから生還されているワケで、そういう意味では安心して読み進められるエッセイ作品ではあります……が、ほのぼのとした可愛らしい絵柄で描写されるのは壮絶としか言いようのない治療と、入院中の様々な体験が作者の目を通して実に生々しく迫ってくる読み応えたっぷりの名作です

30代半ばというと誰もが体力の衰え等の、自分の身体なのに明らかに若い頃とは確実に違って来ているのを自覚せざるを得ない年頃なワケですが(;´Д`)、作者さんはその究極版というか、人生の行き着く先である ”死” を強烈に意識せざるを得ない状況に否応なく放り込まれる事で、自分自身や家族や周りの人間について改めて顧みる事になります……マンガ家志望という立場であれ何であれ、健康のこと、仕事のこと、生活のこと、おそらく読者としても30代を超えてるならば誰しもがハンパなく感情移入してしまうのではないでしょうか

日本人の3人に一人がガンで亡くなる~とは作中でも言及されてますが、病だけではなくて事故だろうと天災だろうと、誰にとっても ”死” が他人事ではない事実は変わりませんからねえ……あの震災からも早三年が経過しようとしていて、あれからオレ自身も明確に ”人生の指針” みたいなのを意識するようになりましたが、かと言って四六時中、”人生の意味” みたいなのに束縛されて生きていく事も出来ないので(実際に囚われてしまったらそれはもう心の病気なので(;´Д`))、こうして偉大な表現者による作品によって、折に触れて自覚を新たにする貴重な機会というモノをこれからも大事にして行きたいと思う所存であります

…って、今回の記事はこれで終わりではなくてもう一つ語りたい作品がありまして、それは、しまたけひと「敗走記」です

Haisou

このブログでの一言感想こそ辞めてしまいましたが、「さよなら~」や「敗走記」の掲載誌であるイブニングの購読はずっと続けていまして、個人的には少年向け、青年向け、大人向けの硬軟取り混ぜた連載ラインナップが今一番充実してるマンガ誌なんじゃないかと感じています(最近のオレはすっかり守備範囲が狭くなってしまってますので偉そうな事は言えませんが(;´Д`))……並み居るベテラン勢や中堅作家の中に時々、全く無名なのにやたらと面白い連載が突然始まったりする(例:「とろける鉄工所」「山賊ダイアリー」)のがイブニングという雑誌なので、マンガ好きの方々は要注目の雑誌ですよ、と何だかよくわからないヨイショをw

で、「敗走記」ですが、38歳にして全く売れてない崖っぷちマンガ家が、「島津の退き口」として知られる関ヶ原の戦いの直後の撤退戦ルートを実際に辿ってみる~というよく解らないコンセプトのレポート漫画です……このコンセプトだけではオレ自身も果たしてどうやって他人にオススメしたらいいのやら困ってしまうんですがw、これがもう感情移入の度合いで言ったら、上記の「さよならタマちゃん」に匹敵するか、部分的にはそれ以上のレベルだったんですよ、個人的に(^0^;)

このレポート漫画には主人公が二人いて、一人は現代の撤退ルート跡地を辿る作者自身、そして関ヶ原の戦いに敗れて落ち延びる島津家の家臣の一人としてもまた作者の分身がいて、この両者の視点を交互に描写する事で旅行エピソードと、凄絶な戦国撤退エピソードが並行して進行する形式なんですが、語り口が基本的に ”愚痴” で構成されているのが大きな特徴ですw

歴史的に有名なエピソードとは言っても、僅か六日間の間に特に派手で有名な史跡を巡ったりするワケでもないのでひたすら地味な旅程なんですが、作者キャラと落ち武者キャラの ”愚痴” を通して描写される臨場感がとてもリアルで引き込まれるんです……現代の作者キャラがその38歳という年齢にも関わらずにマンガ家としての未来が全く見えない苦悩や恐怖、それに非モテ中年としての鬱屈した想いwを吐露すれば、1500人→80人という絶望的な損耗率の撤退戦の中で維持出来るハズもないモチベーションを落ち武者キャラがどうにかしてやりくりするという具合に、ホント心を揺さぶられまくるんですよ(ノД`)

「島津の退き口」という、日本史に興味のある人でもなければ教科書の一行をサラッと読み流したくらいの記憶があればいいくらいのエピソードですが、果たしてどういう意味があったのかという解釈が、現代の作者の境遇と絶妙に対照させる演出と相まって、もう終盤の展開は泣けて泣けて仕方なかったです(T_T)

旅行好きの人ならば、史跡巡りみたいなルートを辿ることが好きな人もいるでしょうけど、現代に残されている美観景観を楽しむという事だけでなく、悠久の時を越えて当時を生きていた人々に対して思いを馳せたりするタイプの人なら、この「敗走記」という作品こそ、その究極の楽しみ方を見事に表現していると言えるので是非ともオススメしたいです

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[映画ネタ] 実写版「進撃の巨人」の新監督は樋口真嗣!

2013-12-04 | マンガ
中島哲也監督が降板したことで2014年公開予定という「進撃の巨人」実写映画化の企画もポシャったかに思われてましたが、新たに樋口真嗣(「ガメラ」シリーズ、「日本沈没」、「ローレライ」)を監督に迎えて2015年に公開される事が発表されました!

実写映画がついに始動
http://shingeki.net/#!/page/special_film

「寄生獣」の実写化に続いてこれまた期待度MAXな発表です( ゜∀゜)o彡゜

2015年公開ということは原作の方の連載も終盤という頃でしょうから(全20巻ほどでの完結を予定してるそうです)、アニメの第二期シリーズも一緒に放映してたりして、物凄いお祭り騒ぎになってくれてるといいですねえ(*´∀`*)

樋口監督ということでビジュアル的な演出や迫力については何の心配も無いことが既に確定してるくらいの信頼感ですが、原作マンガの設定をそのまま実写で再現するのって、日本映画では不可能なのでは…?

ミカサ一人だけが日本人女優で、他は全員欧米人キャストで構成するなんて果たして可能なんでしょうか…?

「のだめ」や「テルマエ」はコメディ映画だったのでインチキ外人ばかりでも別に気になりませんでしたが(^_^;)

そもそもあの世界では何語で会話とかがされてるのかといった部分も気になるんですが(この地球の未来の世界っぽいのは示唆されてますが)、ストーリーともども、一本の劇場映画へどのようにアレンジするかに期待するしかありませんな

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[映画ネタ] 「寄生獣」実写映画化&アニメ化!

2013-11-20 | マンガ
伝説の漫画「寄生獣」を山崎貴監督が2部作で映画化!
http://eiga.com/news/20131120/1/

> 累計発行部数1100万部を突破する岩明均氏の人気漫画「寄生獣」が、山崎貴監督
> (「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」)のメガホンにより、2部作で実写映画化
> されることがわかった


監督:山崎貴、脚本:古沢良太って、今の日本映画で(オレが)望みうる最高の布陣じゃないですかー、やったー!!ヽ( ̄▽ ̄)ノ

オレにとって岩明均の「寄生獣」は本当に大好きなマンガで、単行本の1~2巻が売っていたのを神保町の某書店で表紙買いをして読んでみたら、そのあまりの面白さに続きが読みたくて読みたくてたまらなくなって、掲載誌の月刊アフタヌーンをその後20年に渡って買い続ける原動力となった思い出の作品です……人生ベスト10のマンガ作品を挙げろ、と言われれば、時代によってそれなりに順位の変動はあれども、おそらくオレが死ぬまで上位にい続けるであろう筆頭がこの「寄生獣」です

…あまり大きな声では言えませんが、全十巻というお手頃な長さというのもあって、職場を変わるごとに同僚たちに貸しまくって布教して来たという傍迷惑なイタい過去もオレの中ではいい思い出ですw

シンイチ役の染谷将太というのは名前くらいしか知りませんが、相当な実力派らしいのと、見た目はすごく普通っぽいwのが逆に期待しちゃいますねえ……途中でガラッと豹変するシーンが楽しみです(・∀・)

里美役は北鉄のユイちゃんこと橋本愛とのことですが、里美よりもカナ(ヤンキー系)の方が適役じゃね?…というのは言わない約束でしょうかw

田宮良子役が深津絵里というのもまた楽しみです(*´∀`*)……理知的な異生物としての側面と、近づくだけでぶった斬られそうな凶悪殺人鬼みたいな迫力をどのように演じるのか期待です

そしてもう一人の主役であるミギーの声は未発表のようですが……こればかりは想像もつかんです
主人公である泉新一のことを「シンイチ」と呼ぶ演技が果たしてどういうイメージなのか、男声なのか女声なのか、とにかくミギーはひたすら丁寧で声を荒らげたりしないタイプなので、是非とも実力派の役者や声優さんをお願いしたい所です(-人-)

> 2005年に米ニューライン・シネマが原作権を獲得したため、日本では
> “手が出せない”企画として伝説化していた。しかし今年に入って
> 契約期間が終了したため、日本で数十社による争奪戦が繰り広げられ、
> 東宝が映画化権を取得した


「ターミネーター2」を製作中だったジェームス・キャメロンが最初に映画化権を取ってからずっと企画は二転三転してて、ここ何年かは「呪怨」の清水崇が監督する企画で粘ってたみたいですけど、まあハリウッドで頭の悪い娯楽アクション大作みたいに作られるよりは、スケールは小さくとも、哲学的にじっくりと人間の尊厳とかを考えさせてくれるような作品になるのを願ってやみません(「寄生獣」は哲学的な要素とアクションやサスペンス等のエンタメ性がとんでもなく高いレベルで融合してこその作品ですが)

理想としては、浦沢直樹の「MONSTER」みたいにアメリカの連続ドラマシリーズみたいな企画になってくれる事だったんですが(原作十巻の、どんな些細なエピソードもセリフも一切カットしちゃいけないってくらい重要なのばかりだからです)、それはそれで打ち切りのリスクとかもありますし、かといって日本でこういうSFや特撮系のテレビシリーズだとひたすら残念な内容でしか作れないでしょうし……今回の二部作として製作されるのが最良の選択だったと思います

> 東宝によれば、映画と同時にテレビアニメプロジェクトも始動するという

これが果たして「デスノート」みたいに原作に忠実にアニメ化するのを並行させる企画なのか、「テルマエ・ロマエ」みたいに適当に蛙男商会に宣伝アニメを作らせるくらいの企画なのかで大きくイメージが違いますが(←違いすぎるわw)、続報を期待して待ちたいと思います!


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[ニュース] モーニングが月額500円で電子書籍化

2013-05-16 | マンガ

震災以降、このカテゴリで感想を書くのをやめてますが購読は続けてます>週刊モーニング

週刊コミック誌史上初で「モーニング」が電子書籍化--月額500円で定期購読
http://japan.cnet.com/news/service/35032104/

~毎週木曜日に発売している紙の週刊コミック「モーニング」(330円)と同じ日に更新され、月平均4回の配信を月額500円で提供する

以前にこのブログでも書いたように(参照エントリ1参照エントリ2)、かつては紙の本へのこだわりというか、結構な愛着があったと自認していたオレも最近は電子書籍を読むことにほとんど抵抗がありませんので、雑誌の(しかもメジャー誌の)電子書籍化についてはついに来たか!と大歓迎の意向ですヽ( ̄▽ ̄)ノ

本来は ”読み捨てられる” ことを前提に発行されているマンガ雑誌を可能な限り所蔵しようとする趣味の方々もいるようですが(オレも何年分ものサンデーを溜め続けた過去があるので偉そうなことは言えませんがw)、雑誌を購読している人の9割以上が一度読んだ後では特に読み返すこともなく、雑誌の処分にも面倒くさい思いをしているのが実状なのではないかと思われます

それが電子書籍化によって捨てる手間も置き場所に困る事もないばかりか、月額500円の定額制ということで一冊あたり125円と破格で読めてしまうわけです!(現在のモーニングの価格帯は300円を優に越えてます)

電子書籍なのであっと言う間にボロボロになってしまう事もありませんし、友達と回し読みするのにも安心です(〃 ̄∇ ̄)

そしてオレが今回一番凄いと思ったのが、一度登録すればバックナンバーを読むのも自由っていう部分なんですよ……週刊ペースだと、つい忙しくて買い逃してしまう事態も十分に起こりえますがそんな心配も無用となるわけです

また新規の読者が面白いマンガに出会って、過去の号に遡って読み返すこともこれで可能になりますが……あれ?そうすると単行本の売上は大丈夫なんかな(汗)

あとこれは電子書籍を読むようになってから何となく考えてた事なんですが、漫画喫茶ってあるじゃないですか

時々オレも利用させて貰ってますけど、インターネット上での漫画喫茶というか、定額制でマンガや本が読み放題になるサービスをどこかが始めるのは時間の問題ではないかと思ってます……既に映画やドラマなどの動画ではhuluみたいな定額制の見放題サイトが当たり前になりつつあって(オレも番組表のスケジュールに縛られるスカパーに嫌気が差して解約してしまいました)、これを書籍に転用する流れはとても自然だと思うんですね

ただ日本の電子書籍の市場がこれまでナカナカ成長しないことの背景には、出版に関連する印刷や流通や小売といった業者への配慮をしなければならない事情が大きかったようですが、モーニングというメジャー誌の一角が(モーニング・ツーという兄弟誌での実験的な試みはこれまでもやってましたが)いよいよ本格的に電子書籍化に乗り出したということで時代が大きく変わろうとしているようです

少なくとも、モーニングという雑誌にとっては ”読み放題サービス” がこれで開始されるという事になりますのでここからの大手出版社の動向から目が離せませんな( ゜∀゜)o彡゜

p.s.
これ現状だとiOS専用なんですよね…orz

半年近く使ってきて、オレの安物androidタブレットの非力さには辟易して来てるのも事実なので(^_^;)、iPadかminiを買っちゃおうかなあ…

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[マンガ] 「ゼクレアトル」第2巻発売

2013-03-18 | マンガ

原作:戸塚たくす・作画:阿久井真による「ゼクレアトル~神マンガ戦記」の最新第2巻が発売になりました

*掲載されている 裏サンデー については以前の記事にて

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フィクションの作中において、我々読者や作者のいる現実世界の意識や感覚をわざと認識させる展開をメタ要素と呼びますが、この「ゼクレアトル」は内容の根幹からメタ要素なくしては成立し得ないという異色作です

いきなり ”自分がマンガの主人公である” 事実を知らされた主人公が、序盤のお気楽な学園コメディ展開から、自分だけでなく社会や世界の存在意義までをも考えさせられるスケール感のギャップが途轍も無く魅力的なマンガです

一般的に、作中にメタ要素を登場させる場合は楽屋オチ的な一発ギャグ扱いである事が多いんですが、それというのもどのような作品でも ”作品世界” という、読者を楽しませる為に構築した世界を作者が壊したくないからです

”お約束” と言い換えてもいいかもしれませんが、作者の想像の産物でしかない ”嘘” をエンターテインメントとして成立させるにはマンガならマンガの、映画なら映画の作法や文法みたいなモノがあって、読者や観客に作品世界を楽しんで貰うためにはなるべく余計な事は考えさせずに ”没頭させる” 事に主眼が置かれます……演出によって興味を引く展開を連続させて、読者や観客にラストまで ”時の経つのを忘れさせる”事に成功すれば、それが作品にとっての成功とほぼ同義と見做す事が出来るでしょう

なので読者や観客の ”作品世界への集中力を削ぐ” 事に直結するメタ要素は、ギャグやコメディでなければなるべく忌避したい(もしくは隠喩や暗喩にして隠す)と考えるのが常識的な考えです

が、そうした一般的なエンターテインメント作品とは一線を画し、作品として成立させる一方で、鑑賞中に常に現実世界との対比や思考を求めるタイプの作品も一部には存在します

ドキュメンタリーなんかに近いカンジですが、作中でずっと読者や観客に問いを投げかけ続ける事で別の意味での ”集中力”(受動的ではなくて能動的な没頭)を要求するパターンですね……物語には付き物のご都合主義なんかを許さないタイプの作品になりがちなので、エンターテインメント作品として成立させるのが見る側にも作る側にも非常に難易度が高いと思われます

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「ゼクレアトル」もそんな難易度の高い展開に敢えて挑み続けてるが故に、”挑戦を応援したい” という記事をオレも書いたわけですが、あれから4ヶ月が経過して裏サンでの連載は第4巻の序盤辺りまでが掲載されています

イロイロと大人の都合(汗)で ”全話無料掲載” は終了してしまっているんですが、これを機に現在公開されてる第5話までを読んだ方は、是非とも(未公開分収録の)第2巻を購入して、最新話(第13話)まで追いついて欲しいんですよねえ……4ヶ月前も書きましたが、メタ要素を最大限活かしてる構成上、リアルタイムで連載を読む行為そのものにこのマンガの面白さの核心が詰まってると思うんです

未読の人にはちょっと伝わりにくいんですが、何が凄いかって ”読者” をも作品の一部に取り込んじゃってるんですよこのマンガ(゜д゜;)

裏サンにはリアルタイムで読者コメントやランキングが反映されるシステムがあるんですが、ここでその回の反響を読者間で共有させる事で感じさせる ”一体感” がまずあって、
”作中作の「主人公カン太」の打ち切り=「ゼクレアトル」の打ち切り”
という図式を暗に示す事で、裏サンの他作品とはまるで違う意味合いをシステムに持たせてるんですね

そして多分に哲学的な考え方になって来ますが、「ゼクレアトル」は作中の ”主人公のいる世界” と ”もう一人の主人公であるゼクレアトルのいる仙界” の両方を見せる事で、我々読者に対しても現実世界よりも更に高位の次元の存在を意識させるように誘導する構造になっています……つまり、作中のメタ要素の描写によって集中力が途切れたと思わされても、実はそう思ってること自体が作品世界への集中をより補完してる事実に他ならない~という仕組みに読者が気づいた時からが、このマンガの面白さの本当の始まりです(マンガを読み慣れてる人ならばほとんど無意識でしょうが)

作品と読者の距離感を限りなくゼロに近づけようとしてるんじゃないかというのはオレの私見ですが、WEBマンガというメディアだけでなくて、ツイッターやらニコ生やらブロマガやらで情報を過度に発信し続けてる原作者の姿を見るにつけても確信は深まる一方です

マンガの最終的な生殺与奪の権利は果たして作者にあるのか、出版社(出資者)にあるのか、読者(消費者)にあるのか、それとも……人によって答えは違うでしょうが、この作品のまだ見ぬ着地点でおそらくは見せられるその答えを見届ける為にもオレは応援し続けるつもりです

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[マンガ] 一つの挑戦を応援したい「ゼクレアトル 神マンガ戦記」

2012-11-17 | マンガ

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小学館から新たな単行本ブランドとして”裏サンコミックス”の第一弾が発売されましたが、画像はその内の「ゼクレアトル 神マンガ戦記」という作品です

原作:戸塚たくす、作画:阿久井真と一般的な知名度がほぼゼロの新人作家による作品ですが、このマンガが連載されているのも紙媒体の雑誌ではなくて、「裏サンデー」というウェブサイトです

「裏サンデー」公式サイト

今年の4月にサイトがオープンして以来、「裏サンデー」ではすべての漫画を無料で(最新話だけとかではなく一話目から)全話公開しているんですが、これが専用ビューアのインストールなんかも一切不要で、ファイルもただのjpeg画像なので、ダウンロードしたい人はいとも簡単に”右クリック→画像の保存”で手元に落とすことが出来ちゃうくらいシンプルなサイトなんですよ

「裏サンデー」という名の如く、小学館の内部でもゲリラ的に発足されたサイトなのだそうですが(詳しくはこちらのスタッフインタビュー記事にて)、作品内容が既存の少年誌ではタブー視されるような題材でも積極的に取り入れたり、読者からの人気投票数を赤裸々にランキングに反映させたり(投票は一日に一票のみ可能)、感想コメントもそのまま何の修正もなく公式に掲載されたりといった大胆な編集方針が奏功して、僅か半年余りでウェブマンガ界のトップにまでアクセス数が伸びているのだそうです

そんな大人気サイトに成長したらしい「裏サンデー」ですが、現在「SAVE THE てりぶる…じゃなくてw、「SAVE THE 裏サンデー」というキャンペーンを張っていまして、要するに”単行本が売れてくれないと「裏サンデー」廃止の危機!”という訴えなんですが、広告なんかも一切入れずにやってるみたいなのでそりゃそうなりますわな(;´∀`)

元々、マンガというのは紙の雑誌の方も(少年ジャンプを例外として)実は赤字商売なのが当たり前で、”雑誌は単行本を売る為の宣伝媒体”としての存在意義でしかなくて、利益を出すには単行本に頼るしか無い~というのが昔からのビジネスモデルだと言われてます……なので、その”宣伝”にはなるべくコストをかけずに(印刷や流通や販売の手間、サイトの意匠やセキュリティなどの手間にお金をかけずに)、純粋に作品のクオリティと単行本の利益のみを追及した方が話が早いのではないかというのが「裏サンデー」の設立趣旨なのだと思われますが、オレ個人としては、一番肝心のマンガとしてのクオリティについては一定の水準の作品を取り揃えていると感じています(絵の上手い下手はあります勿論)

実際にアクセス数で日本一になってるっていう事はそれぞれの作品に着実にファンがついている事が数字で実証されているとも言えるでしょう……ただ「裏サンデー」は無料といえども、そこに掲載されている作品はプロの編集者が正規の仕事として作家たちと作り上げているので当たり前ですが、どこかで彼らに”報酬”が支払われないといけません

果たして、ウェブで全話が無料公開されているモノを、わざわざ単行本で買ってくれる人がどれだけいるのか?……単行本を手元に持っておきたいファン心理についてはオレ自身、かつては数千冊のマンガに埋もれて生活していたくらいなので(苦笑)よく理解出来るつもりですが、もう時代が変わったのかなあという想いも現実としてあるんですよ(-_-;)

オレとしては「ゼクレアトル」「ケンガンアシュラ」「ヒト喰イ」「世界鬼」辺りがお気に入りなので応援して行きたいし、作家さん達には存分に完結まで描ききって貰いたいと思ってますが、嗜好が細分化されて売れる作品と売れない作品の両極化が進みまくってる今、世のマンガ好きの方々の審判はどうなりますかねえ(´・ω・`)

そんな中で今回オレも購入した「ゼクレアトル」は、とにかくマンガ読者の常識を上手く逆手に取ってるというか、一番見事に「裏サンデー」という媒体を利用して作品世界を構築しているように感じられます……ネタバレは避けたいのでとにかく読んでみてくれとしか言えませんが、この半年余り、ずっと「裏サンデー」で読んできた行為そのものが面白さに繋がっている感覚はちょっと他のマンガでは味わったことのない斬新さだと思いますので、最新話(単行本2冊分が丁度終わったくらい)に今から是非とも追いついて、これからも同様の面白さを一緒に味わいましょう

そしてこの楽しみをこれからも存続させる為には単行本が一定以上売れてくれないと困るわけですが、なんか一昔前にテレビで、アイドルとかがCDの売上枚数で解散だの引退だのを言い渡されていたのを思い出しますな(;´∀`)……作者でも関係者でもないオレが言うのもなんですが、”読者”としてこれからも楽しむ為にもよければ是非ご協力下さい(とりあえず「ゼクレアトル」の単行本では販促として特典マンガが20ページ描き下ろされてますが、結構衝撃的な設定がw)

マンガ好きのあなたが何かお気に入りの作品に出会えることを祈って

「裏サンデー」公式サイト

130318追記:
「ゼクレアトル」について

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[マンガ] 「究極超人あ~る」新作読み切り

2012-11-05 | マンガ

121105spirits
とても久しぶりにスピリッツのネタを書きます……昨年の震災があってからイロイロと思うところがあって今に至るも感想を再開していませんが、購読はずっと続けてます(他のサンデーやらモーニングやらも)

感想を毎週ここに書くモチベーションはおそらくもう戻って来ませんが(^_^;)、オレの生活からマンガが排除されることはこれからもあり得ない事も改めて認識させられたこの一年半でした……マンガが無いと生きていけないです\(^o^)/

121105spirits2
ゆうきまさみ「究極超人あ~る」……サンデーで連載開始されたのは1985年からとのことでオイオイ、もうすぐ30年ですか(滝汗)

学園ギャグマンガ~とカテゴライズしてしまうにはあまりにも異質の、スチャラカSF日常系文化部オタク賛歌モノ~とでも表現すればいいのかw、とにかく既存のどのジャンルとも一線を画した学園マンガだったのは間違いありません

ネットでは、アラフォーから上の世代を中心にこの作品が好きだったという発言が大量に見受けられますが、今年の春に長野県伊那市で行われた自転車イベントのニュース記事で、某2ちゃんのニュース板ではあっという間に3スレも「あ~る」ネタで埋まった(1スレで1000レス分)という現象にオレとしても大層ビックリしたものですw

オレ自身はリアルタイムでこのマンガの連載を読んでいたわけではありません……この頃は丁度、オレがマンガという文化にハマるようになって単行本で面白いマンガを読み漁り始めた時期で、サンデーと言われてもオレにとっては週刊少年サンデーではなく、増刊少年サンデーの方だったという変わりダネです(この頃の増刊サンデーは凄かったんです……新谷かおる、みず谷なおき、安永航一郎、中津賢治、鈴宮和由、楠桂あたりがオレがお小遣いでマンガ単行本を買い始めた方々です)

で、連載の終盤の頃になって同級生から単行本で薦められて初めて読んだのが「あ~る」だったんですが、正直、当時は何が面白かったのかよく記憶してません(苦笑)……まだ自分は高校生でも無かったですし、部活モノという時点で何だかピンと来てなかった記憶が微かにあるんですが、意味不明な特撮ネタとか奇天烈なキャラとかをシュールな空気感として楽しんでた気がします

「あ~る」連載終了後から約一年後の1988年、同作者の「パトレイバー」の新連載を契機に週刊少年サンデー本誌を買い始めた(…今に至るも欠かさず買い続けてます^^;)りしていたので、おそらく「あ~る」にも早々にハマってたのは間違いないんですが、オレが「あ~る」を本当に楽しめるようになったのは90年代に入ってから、厳密に言えば「ふしぎの海のナディア」というTVアニメをきっかけに”オタク”へと引きずり込まれてから、改めて単行本を読み返してからだったと思われます(;´∀`)

高校時代は結局バリバリの体育会系に所属していましたし、オタク要素としてはマンガが人よりちょっと好きなくらいのレベルだった人間の目と、ずぶずぶのオタクとなってしまってからの人間の目では、そりゃもう受け取り方がまるで違うのも当然の事でしてw……「あ~る」を読んだことで隠された本性が目覚めたwというか、おそらく”本当の自分”みたいなのが認められたような気がしたんでしょうねえ(^_^;)

ただ、ゆうきまさみ作品をずっと追いかけてきて、「あ~る」で”モラトリアムど真ん中”、「パトレイバー」で”モラトリアムの終わり”、「じゃじゃ馬」で”モラトリアムからの脱却”というテーマの変遷を見せられてきたハズなんですが、読者としてのオレ自身は10年経とうが20年経とうが、未だにモラトリアム真っ最中の気分でい続けてる事に改めて驚愕したりしてます…(-_-;)

…とまあ、今回の「あ~る」の新作読み切りでは2ページ目でいきなり吹き出してw、春風高校と光画部の面々の相変わらずっぷりを懐かしんでたら、オレ自身の事もつらつらと思い出させられたのでこんな長文となってしまいました……長々と付きあわせてしまってすみませんm(_ _)m

2012年、インターネットとツイッターという便利な機能によって、作者自身の生の声をリアルタイムで目の当たりにしながら作品を読めるような時代となりましたが、様々なクリエイターさんたちが今回の新作に対する賛辞を作者に送ってるのが印象的でした……中でもオレが特に印象的だったのが同じ漫画家の日本橋ヨヲコのイラストで、これが似てるとか似てないとかの問題じゃなくて、タッチの親和性というのが物凄いレベルで、両作者のファンとしてはこの奇跡のような出来に大喜びです\(^o^)/

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[アオイホノオ] 岡田斗司夫x島本和彦の対談が面白すぎるw

2012-08-11 | マンガ

Uストリームにて生放送されてるんですが、これがあまりにも面白すぎますww

基本的には島本和彦の「アオイホノオ」を題材にした対談なんですが、制作の裏話に留まらないぶっちゃけトークが大変なことになってますw

「アオイホノオ」といえば、あだち充や高橋留美子などの大御所マンガ家や、ガイナックスの庵野秀明、赤井孝美などのクリエイターを実名で登場させて、その扱いが何て言うか、”問題発言”だらけなのが新旧の漫画ファン・アニメファンを大いに驚愕させたマンガです(小学館ゲッサンにて連載中)

登場してる実在作家さんは怒ってないのか?、劇中の他作品は島本自身が描いてるのか?、どこからどこまでが実話なのか?、特にトンコさんは実在してるのか?w、などの疑問に対して、普段から高めの島本先生のテンションがまるでジェットコースターのように乱高下する様がとても新鮮でもありましたヽ(^o^)丿

島本先生のスタンスとしてはどうやら「アオイホノオ」というのはほぼ完全な自伝のつもりのようで、(島本作品には極めて珍しい)恋愛っぽい要素なんかも基本的には事実(史実?w)なんだそうです……「アオイホノオ」は彼が下宿に暮らしていた二年間のみを舞台にすることを既に決めているとのことで、そこから考えると単行本の最新8巻辺りはちょうど折り返しの地点みたいですね

今回の対談は脱線も非常に多かったですがw、共に50代を超えてる二人が今もなお、若さゆえの煩悶に共感しまくりな様子はとても勇気づけられたりもしました(意味深w)

いやー、これは永久保存版です

追記:
1時間半があっという間でしたw

「アオイホノオ」の今後のネタも結構しゃべってしまってたのは大丈夫なんでしょうかw

終了間際に、まだまだヤマト2199についても話したかったとか叫んでましたし、これは是非とも第二弾を期待したい所です

http://www.ustream.tv/channel/otakingex-tv

今日の放送はいずれ ↑ ここで見られるようになるんじゃないかと思われます

追記2:
公式ではないようですが(汗)リンクを見つけたので

【ニコニコ動画】島本和彦×岡田斗司夫対談 ~アオイホノオの真相!! 1/3

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[マンガ] 「進撃の巨人」が面白い

2010-12-09 | マンガ

Magazine_kyjin_3 画像は今週号の週刊少年マガジンに出張掲載されている、「進撃の巨人」の読切の扉ページなんですが……この悪辣な形相の”巨人”が登場するホラーアクションマンガが異例の大ヒットを飛ばしています

去年、講談社から創刊されたばかりの”別冊少年マガジン”という、とてもマイナーな月刊誌(←失礼w)での連載な上に、若干23歳でそれまで完全に無名だった新人の作品なのにも関わらず、発売からわずか8ヶ月、2巻で100万部(3巻で150万部)という脅威のハイペースで増刷を続けてるようです( ̄△ ̄;)

Shingeki_kanban_2 こちらはたまたま通りかかった都内某所の大型書店ですが、本日発売の最新刊がご覧のように大ブッシュされてますね……オレの近所の本屋でも目立つディスプレイをしているのが当たり前で、おそらくは全国の書店でこの調子だと思いますが、いやはや、確かに異様な面白さに満ちている作品ではあるんですが、まさかこんな気持ち悪いマンガが大ヒットするとは世の中、ナカナカ捨てたものではありませんな(←何様だw)

Shingeki01_2 オレが今年の3月にこの第一巻を買ったのはたまたまだったというか、ぶっちゃけ、雷句誠の(小学館との騒動以来の新作である)「どうぶつの国」の単行本を買うついでに、表紙の絵に妙に惹かれて買ったというだけなんです(汗)

でも一読してその異様な設定と絵柄と、一寸先が全く読めない衝撃的な展開に見事に引き込まれてしまいました

(絵柄は)まだ新人さんのクオリティ、ファンタジー世界が舞台、内容にはグロ描写が満載、となれば読者を激しく選んでしまう三拍子が揃ってしまってるというカンジですけど、そんな逆境を見事に跳ね返してるパワーに満ち溢れているのは(ゼロからの出発で一年足らずで150万部という)結果が証明してみせてますな

Shingeki02 世界の謎、巨人の謎、主人公たちの謎と、多数の不条理な伏線に悩まされつつも、第一巻の圧倒的なスピード感のアクション描写に最後までついて行けた読者なら、この第二巻をすぐさま手に取らざるを得ないのは間違いないでしょう

エンターテインメント作品における物凄いタブーを犯した第一巻のクライマックスから、巨人の謎に関する大きな転換点を迎えるまでがこれまた怒涛の展開で描写されるんですが、オレがより印象的だったのは”人間”の側の描写でしたね

謎の多い主人公たちの過去の描写もいいんですが、非力な人間たちが巨人の脅威の前に右往左往するしかないのと同時に、人間同士でも醜い側面を晒しまくってるのが実はこのマンガの一番の見せ場なのかもしれません

Shingeki03 そしていよいよ本日発売された第三巻ですが…

微かに見えたかに思えた人類の”希望”も、やはり一筋縄ではいかないという展開でしたが、相変わらずワクワクが止まりませんな

カッコいい(立場を保持してる)大人キャラも何人か出てきて、圧倒的な絶望感というのが薄らいで来たのはめでたいんですが、このマンガのことなのでそれもいつひっくり返されるやら…w

さて、ここからは余談というか個人的なことなんですが、某所で使ったデータで「進撃の巨人」の壁紙なんかを作ってみました

Shingeki_wallpaper01

1920x1200のフルサイズはこちら

Shingeki_wallpaper02

1920x1200のフルサイズはこちら

元のデータやこの壁紙を作ってる時は、”少しでも知名度アップに貢献出来れば~”とかそういうモチベーションだったんですが、オレなんかが余計なことをしなくても、とっくに150万部の大ヒットをしてましたね(汗)

作品の世界観とはまるで違うんですが、巨大さをイメージするのに比較対象物としてリアルな建築物を出すのもアリかな、とかそんな考えでした……あと単行本の少ない情報から巨人の頭部以外の部分のデザインもよくわからない状態で作成してしまいましたし、全然違うイメージに不快な思いをされた方がいましたら先にあやまっておきます

すんませんm(__)m

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[マンガ] コミックバンチ休刊

2010-06-19 | マンガ

「コミックバンチ」休刊へ
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/100619/gam1006190200000-n1.htm

~人気漫画「北斗の拳」の過去を描いた「蒼天の拳」などを連載している週刊漫画誌「コミックバンチ」(新潮社発行)が8月27日発売号で休刊することが18日、分かった

しばらく前に、”有名週刊青年誌が今夏までに休刊する~”というニュースがネットを駆け巡りましたが、バンチというオチでしたか……オレとしては5月18日のエントリを書いた時はスピリッツだと思い込んでましたが、バンチの誌名はすっかり忘却の彼方でしたねえ(汗)

創刊当初の70万部とか凄い数字だった頃のバンチは何年かオレも買ってたことがありました
「北斗の拳」から派生した「蒼天の拳」、「シティーハンター」から派生した「エンジェルハート」のニ作品が看板で、かつてのジャンプ読者を取り込むのに成功していたかに見えましたが、やはり厳しかったようです

上記ニ作品以外だと個人的には「報復のムフロン」という、日本がテロに巻き込まれるアクション作品の単行本を全巻買ってたりして、結構楽しかった覚えがあります(絵柄が題材とイマイチ合ってなかったというか、もうちょっと少年マンガっぽくなければ人気が出たのかなあと今でも惜しかったり)

確か原哲夫、北条司、次原隆二の漫画家三人がそれぞれ出資した編集会社がバンチを作ってる~というのが触れ込みだったと思いますが、漫画家自身が(自分たちの描きたいように描くために)マンガ雑誌を創刊するという流れもこれまで結構ありましたけど、どれも無残な結果に終わったことを考えると(汗)、むしろバンチがここまで保ったというのが奇跡的なことだったのかもしれませんね…

朝ドラの「ゲゲゲの女房」では、昭和三十年代に貸本漫画というジャンルが滅亡寸前の状態にあることが延々と描写されているのが見ててツラいんですが、現代にもイロイロとリンクしてる風なのが気になってしまいます……もう電子出版だろうと何だろうと、マンガ業界にとって景気のいいハナシが少しでも早く出てきてくれることを願って止みませんな

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[雑記] スピリッツが休刊!?

2010-05-18 | マンガ

昨日、こんな↓ニュースがネットで飛び交ってまして、マンガ好きの間で一騒動になってるんですが…

【スクープ】8月までに大手出版社・人気青年漫画雑誌が休刊(廃刊)する
http://getnews.jp/archives/59729

・2010年の夏(8月ごろ)までに、日本を代表する大手出版社の青年向け週刊漫画雑誌が休刊する
・数多くの単行本を出しているだけでなく、国民的な人気漫画が多数掲載されている(されていた)
・テレビアニメーションだけでなく、さまざまなエンターテインメント分野に漫画要素を取り入れた製品を出している
・休刊後は編集長や一部の編集スタッフが、他社で別雑誌を立ち上げる

上記の条件の週刊青年誌が休刊(廃刊)するだろうということで、その雑誌名が何なのかイロイロと騒がれてます
で、この条件なら~とオレが真っ先に思いついちゃったのがスピリッツでして、ネットでも同意見がかなり大勢を占めちゃってるようです(汗)

そしてちょうど最新の雑誌発行部数の数値が発表されてまして、名だたる青年週刊漫画誌を見てみると、

ヤングマガジン(82万部)
ヤングジャンプ(77万部)
モーニング(34万部)
スピリッツ(25万部)

…といったカンジの結果になってるのも、スピリッツが記事の当該誌であることを見事に裏付けてしまっているなあと、かなり絶望的な気分になってました…orz
去年、ヤンサンと併合してからも、コンビニなんかに並んでるスピリッツの量が一際少ないままなのはオレも把握してましたしねえ(涙)

でも流石はネット時代です

当事者である、スピリッツ編集部のアカウントでツイッター上で疑惑を完全否定するツイートが発信されました

http://twitter.com/spiritsofficial/statuses/14172092954

”スピでないことは確かです(笑)他のメジャー青年誌編集者からも聞いたことないんですが…出所はどこなんでしょうね?”

…と、何とも頼もしいコメントですが、単に現場の人間は知らされてない~っていうだけの可能性もあり得ますよねえ(滝汗)

ヤンサンとの併合時に既にイロイロとやきもきさせられたので、単なるデマであることを願って止みませんが……どうなることやら

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[マンガ] 「テルマエ・ロマエ」が受賞!

2010-03-18 | マンガ

マンガ大賞2010が発表されましたが、まさかのダークホースw「テルマエ・ロマエ」が大賞を受賞しました!

「マンガ大賞」公式サイト→

100318 とある事情から、オレの手元には「テルマエ・ロマエ」の単行本が二冊あるんですがw、一月に今年のマンガ大賞について書いた(その時のエントリ→)直後くらいに、店頭で重版されてる分が並び始めたのをオレも買って読んでました

いやー、確かに面白いですねえコレヾ(^▽^*

あまりにも当たり前過ぎて、多くの日本人が見過ごしがちな部分を再評価する比較文明論としての面白さをベースに、時を越えてローマ帝国の繁栄と公衆浴場の理想形をひたすら目指す求道者、ルシウスというキャラの天然ボケっぷりの合わせ技にはもう、腹を抱えて爆笑させてもらいましたw

エピソードを重ねるのに従って、皇帝やら戦場やら背景のスケールがどんどんでっかくなっていってるのが奇妙な不安を掻き立てますが(汗)、展開の行き着く先が”お風呂”という前提が不変なことで、ホッと一息つける安心感(まさに入浴の奇跡のようなw)を、紙面で見事に表現しているのが素晴らしいです

果たして今後、ネタがどれだけ続くのかどうかも気になりますがw、とりあえずは今回の受賞をきっかけに読者がまた沢山増えることになると嬉しいですなw

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