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映画とかマンガとかドラマとか

[マンガ] 凍りの掌

2015-08-15 | マンガ
本日は第70回目を迎える終戦の日です

70年前の8月15日、昭和天皇による玉音放送が実施され日本の降伏が国民に知らされましたが、この日を境にキレイにあの戦争のゴタゴタが終わったわけでは決してありません

むしろ、ここから ”地獄” が始まったという日本人の方々が大勢いたという歴史が存在します

「凍りの掌」はそんな ”地獄” の一つである、シベリア抑留について漫画家のおざわゆきが、実の父の体験記としてマンガ化した作品です

ソ連の騙し討ちのような参戦の結果、満州や朝鮮半島や北方領土からいきなり捕虜として連行された100万もの日本人の内、50万人以上が10年以上にも及ぶ過酷な強制労働の元で死亡したと言われています

柔らかいタッチで可愛らしい絵柄が非常に読みやすいんですが、内容はやはり壮絶です……興味を持たれた方は ”覚悟” を持って、お読み下さい



この時期、あの戦争については南方戦線、特攻隊、沖縄、内地の被害(大空襲や原爆など)といった題材ばかりがテレビ等のメディアで取り上げられている印象なので、”戦後” の抑留者の惨劇についてクローズアップされるような機会は貴重なのでオレとしてもなるべく注意を向けるようにしています

それというのも、個人的な話になりますがオレの祖父一家は戦中から満州に渡っており、終戦のドサクサの中で祖父はシベリアへ連行され、幼き父を含む家族は命からがら内地へと引き揚げてきた~といった経緯がありまして、シベリア抑留についてはそれなりに身近な問題としてこれまで生きてきた気がします

1948年6月26日に舞鶴港への帰還を果たした祖父でしたが、”シベリアの話を書くとノート3冊にもなるよ” と言いつつも、その3年近くにも及ぶ抑留体験についてはほとんど一切周りの誰にも(家族にも)語らなかったんだそうです…

住んでる地が鹿児島の離島という事もあって、オレとはほとんど面識のないままに亡くなった祖父ですが、2年ほど前に、厚生労働省を通じてソ連時代の機密書類を取り寄せる機会がありまして、事務的に記載された祖父の抑留に至る経緯や、収容所を転々とさせられた上での帰還への流れを読むだけでも、何とも言えない複雑な思いが胸中に渦巻くのを感じました

この国に生きる日本人として誰もが、あの戦争に連なる ”思い” をそれぞれに抱えているかと思いますが、謝罪だの賠償だのを言い募る国外勢力及びそれに阿ねるばかりの言説に振り回されることなく、”先人” の労苦に少しでも真摯に思いを馳せながら ”終戦の日” を静かに迎えるのがオレらの責務なのではないでしょうか
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[映画ネタ] 「この世界の片隅に」制作支援メンバーズミーティング

2015-07-12 | マンガ
以前、「この世界の片隅に」の映画化企画クラウドファンディングについてのエントリを書きましたが、あの時にいくばくか支援した人間へのご褒美として実施された ”制作支援メンバーズミーティング” へと参加して来ました

制作資料の展示、制作の進捗報告、(支援金の名目であった)パイロットフィルムの上映、片渕監督による制作裏話などを1時間半に渡って堪能させて頂きましたが、円盤メディアにくっついてる特典映像みたいなのの実物を、実際に生の目で見られたっていうのは非常に珍しい体験でしたねヽ( ̄▽ ̄)ノ 

しかも特典映像なんかと決定的に違うのは、本編である劇場用作品がまだこれから制作が本格化するという段階での ”参加型” のイベントだった事です……制作決定への後押しを(僅かながらも)出来た自負心を会場で感じられた一方で、昨今のアニメ制作事情の厳しさなんかもどうしても垣間見えてしまって、製作側の大変さみたいな感覚をも(こちらも僅かながらも)共有してしまったのは果たして良かったのやら…(^_^;)

まあそれはともかく、いち原作ファンでしかないオレは傍から応援するくらいしか出来ませんが、制作資料やパイロットフィルムを見させて頂いただけでも、こうの史代の「世界」がとんでもないクオリティで映像化されようとしているんだというのは実感出来ました

公式サイト(http://konosekai.jp/)に何点かパイロットフィルムにも含まれてるシーンがアップされていますが、この原作のタッチを素晴らしく再現した絵が、途轍もなく細やかに、生き生きと動きまくるんですよ(゜Д゜;)

ほとんどが何てことないシーンなんです……一介の主婦であるすずさんを中心とした人々の ”日常” を、ひたすら丹念に描写しているだけなんですが(これは原作からして最初から最後までそうなっています)、そこにそれぞれのキャラクターが生きている ”息吹” みたいなのが確かに伝わって来て、たった5分のフィルムなのに完全に涙ぐみながら見てました(1回目から涙でスクリーンがぼやけてしまって仕方なかったので、2回上映してくれたのは助かりましたw)

今回のイベントで制作会社の社長の人が、(制作資金を集める際に)行く先々で ”泣ける作品なんですか?” とか問われて返答に窮した~といった風な発言をされていましたが、オレもハッキリ言って、このブログでも簡単にオススメとか迂闊に書けない ”空気” がこの作品にはある気がします

”戦前から戦後にかけての物語であり、しかも舞台が広島(と呉)” となると、そう聞くだけで身構えない日本人はいないと思いますが、これは同じ原作者による「夕凪の街 桜の国」も同様に、反戦・反核といった思想を押し付けがましく表現しているような作品では決して無いんですよ(「夕凪~」の時よりも更に主張的な要素はソフトさを増しています)

読んだ人がそれぞれ自らの人生に照らし合わせて感じた事のみが正解で、千差万別の感想や評価があって当然の作品になっているので、上記の、資金集めの為に作品の内容をアピールする際にとんでもなく困り果ててしまうという気持ちが大変良く理解出来ます(4年間も努力は実らず、最終的にはクラウドファンディングという ”起爆剤” に頼らざるを得なくなったと…)

結局は ”とにかく読んでみてくれ” としか言えない作品なのかもしれません

世に出てるエンタメ作品は大なり小なり、同様の宿命みたいなのを背負っているとは思いますが、「この世界の片隅に」という作品では(人類史を見渡してみても)余りに繊細で、切実で、身近過ぎるテーマが語られているのも確かなので、オレとしても愚直に繰り返すしかありません

”とにかく(原作マンガを)読んでみて下さい”

そして劇場アニメが完成した暁には ”とにかく観てみて下さい” と、共に周囲へと発信する立場(心境)となれる事を願って…
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[テレビアニメ] 「うしおととら」第一話

2015-07-03 | マンガ
20年越しのアニメ化となった「うしおととら」がいよいよ放送開始となりましたが、素晴らしい第一話でした!

荒々しい描線によるアクションと激しいカメラワークは、まさにマンガ原作をそのまま動かそうとするアニメスタッフ達の魂の意気込みが画面から伝わって来るようで…(ノД`)

放送開始前のニコ生の特番にて、とら役の小山力也が暴走しまくってるのを見て急に心配になったりもしたんですが(^_^;)、いやはや、「はじめの一歩」の鷹村守や「24」のジャック・バウアーなんかとはまた違った声音が非常に新鮮で良かったです( ゜∀゜)o彡゜

うしおも麻子も真由子も(ついでに紫暮もw)イメージ通りで良かったなあ…

絵柄もアクションもギャグも細い部分をよくぞ拾ってくれてる!と、もう感謝感激雨あられ(T_T)……そりゃ、原作者も「(アニメ版を悪く言うやつは)いずれ死ね!」と、生放送で宣言しちゃうわけですよ(ってヤバいヤバいwww)

超絶OPで先々の展開を示唆するキャラも登場しまくってますが、いやー、確かにマンガに忠実にアニメ化したとして、途中でシリーズ打ち切りの憂き目に遭おうものならあの ”熱い” 展開の数々が完全に見られなくなってしまう~と危惧した原作者が、(ストーリーを大幅にカットした上で)とにかく最終決戦まで描ききる!と決断したのも解らないではありません…

ああ、でもこのクオリティのままで ”完全アニメ化” して欲しかった…(´;ω;`)
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[マンガ] ゆうきまさみデビュー35周年

2015-06-30 | マンガ
このムックの正式名称は「文藝別冊 総特集ゆうきまさみ 異端のまま王道を往く デビュー35周年記念」という非常に長ったらしいタイトルなんですが、内容も非常に読み応えたっぷりに詰まりまくってまして、長らくゆうきまさみのファンで作品を追いかけ続けてる身としては(30年近くになります(^_^;))、数々のインタビューや評論や作品解説と共に、(ゆうき作品と共に生きてきた)オレ個人の人生をも同時に振り返るかのような濃密な時間を過ごさせて頂きました

そしてこの一冊のために集結(寄稿)している ”ゆうきまさみスキー” の錚々たる面々が、これまたオレ個人がその作品を大好きな人たちばかりってのが、何だか嬉しくてたまらなくなる不思議な感覚がありまして、藤田和日郎、荒川弘、羽海野チカ、京極夏彦、森博嗣、小川一水、出渕裕、etc.etcといった漫画家、小説家、デザイナーと分野は異なれども、やはり ”波長が合う” とでも表現すべきでしょうか

 羽海野チカ:「きゃほう!」ってなって、同じ血が流れてるって思っちゃった
            (p.78 ゆうきまさみx荒川弘x羽海野チカ鼎談ページより)


…とまあ、要するに↑こういう感覚ですw

それにしても吉田戦車は他のエッセイなんかにしてもそうですが、短い中で非常に ”読ませる” 文章を書かれるのに毎度驚かされます……不条理ギャグの人なのにwとは単なるオレの偏見です、すみませんm(_ _)m

上にも挙げたSF作家の小川一水が「鉄腕バーディー(新版)」を総括した文を寄せてるんですが、オレ自身の中でも不完全燃焼の想いが強い(ハッキリ言って途中で打ち切られたのだとしか思えない)この作品に対して、”言いたい事を言ってくれた感” がとてもありましてw、なんか諸々の想いが ”昇華” とまでは行かなくとも、あの唐突な連載終了のショックで結局掲載誌であるスピリッツの購読そのものまで止めてしまった衝撃から、ようやく立ち直れる気がして来ました(^0^;)

今回のムックの中で一番読み応えがあったというより、オタク読者として一番心の琴線に触れてしまったwページが、藤津亮太による「パロディから考えるゆうきまさみ」論でしたが……正直、「あ~る」に出て来た特にフォローもツッコミもなされないままに背景等でサラッと表現されていた ”投げっぱなし” なネタの数々についての考証は、今読んでも未だにサッパリ理解出来ないネタだらけだけれど、とても面白かったです(←矛盾w)
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[テレビアニメ] 「うしおととら」PV公開

2015-06-18 | マンガ
第一報から四ヶ月半、いよいよ来月から放送開始の「うしおとら」の映像が解禁されました!



もう放送まで二週間くらいに迫った状態でようやく動く映像が公開されてくれましたが、制作が大幅に遅れてるのかな?…とかつい心配になってましたよ( ̄▽ ̄;)

既に公開されていたキャラクターの画像を見て、”オレの記憶の中のイメージとピッタリ変わらない!” と原作への愛情が満ち満ちているデザインに期待が高まっていたんですが、いやー、この短いティザー映像だけでもメチャメチャ出来が良さそうなのが伝わって来て、もう興奮がはち切れんばかりです!!( ゜∀゜)o彡゜

蔵の入り口から漏れる ”光の中” から、とらのいる ”闇の中” へとうしおが足を踏み入れる演出とか、もうこの数秒のシーンだけでも嬉し涙がちょちょぎれそうで…(T∀T)

槍を使う事で起こる変化(へんげ)、バトルシーン等が寸止め扱いなのでもうこの興奮のやり場をどうしたらいいのか…w

筋少の主題歌が「絶望先生」を越えるくらいのハマりっぷりを予感させるのも最高です!
映像と合わせて超絶OPになるといいなあヽ( ̄▽ ̄)ノ 

主役二人の声についても(個人的にはOVA版の配役よりも)今回の方が断然合ってるカンジで非常に楽しみです!

「寄生獣」が原作に忠実に良質なアニメ化をしつつも、3割くらいの要素がダイジェスト的に端折られてしまっていたのが残念でならなかったんですが(ノД`)、「うしお~」はどうか、完全アニメ化を!

MXというキー局では無い放送枠ですが、円盤が売れてくれれば、「ジョジョ」みたいにむしろ尺に余裕があって細かな新規フォロー要素が入れられるくらいの幸せなアニメ化になってくれるんでしょうか…?

連日公表されてるキャラクターデザインを見ると、細かいエピソードも全て拾うつもりの意気込みが物凄く伝わって来ますが、そうなると ”完全アニメ化” の為には(最低でも)5~6クールくらいの尺が必須となるワケで、果たして30年近くも前の作品のアニメ化でそんな贅沢が許されるモノなのか…?

某氏のツイッターによれば、担当プロデューサーさんの「うしおととら」への愛情が凄まじいレベルらしいので、きっと思いはオレらと同じ(願うは完全アニメ化のみ!)ハズ…

基本的に円盤は買わない主義なんですが、これは全力で ”応援” するしかないか…?



追記:
あー…ネットでは既に語られてますが、どうやら相当な分量が原作からカットされるのが確定してるみたいですな…orz
原作者がシリーズ構成に関与してる上での事とはいえ、これはツラいなあ…(;´Д`)
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[マンガ] 「アトム ザ・ビギニング ATOM THE BEGINNING」01

2015-06-05 | マンガ
手塚治虫の代表作である「鉄腕アトム」を原案とし、ゆうきまさみが企画コンセプトを、カサハラテツローが漫画化を手がけている「アトム ザ・ビギニング」の第一巻が発売となりました

「パトレイバー」や「白暮のクロニクル」等で、リアルな現実社会の日常にほんのちょっとの ”異物” を紛れ込ませる演出を得意としているゆうきまさみの構築した世界に、「ライドバック」等で培ってきたカサハラテツローの(地味ながら)細部まで徹底的に作り込まれたメカ愛が炸裂していまして、王道の少年マンガとしてだけでなく、SF作品としても物凄く高度な作品化に成功していると思います!

十年程前にも浦沢直樹がアトムをリメイクした「PLUTO」がありましたが(このエントリで軽く取り上げました)、あれも名作でしたねえ(ノД`)……手塚治虫の作品は ”スターシステム” の採用によって、同じ名前と外見のキャラが全く別の作品でも普通に登場するのが特徴的でしたが、「PLUTO」や今回の「アトム・ザ・ビギニング」も同様に、”手塚漫画オールスター” とでも言うべきサービスがたっぷり込められているのも往年のファンには感涙モノなのではないでしょうか(更に一部に石ノ森や横山光輝キャラっぽいのもいたりしますw)

「アトム・ザ・ビギニング」はそのタイトル通りに ”アトム誕生編” の物語ですが、「ヤングお茶の水博士」(もしくは「ヤング天馬博士」)といったタイトルでもいいのかもしれませんw……若き日の両博士がやたらと仲睦まじくしているのは ”ひょっとして腐女子狙いなのか?” とつい疑ってしまう程の描写なんですがw、これはゆうきまさみの新境地である「でぃすこみ」の影響なのか?いい影響なのか?悪い影響なのか?公私混同なのか?(←どういう意味だw)

…ただ、ちょっぴり野心がはみ出しつつも、健全な仲良し学生にしか見えないこの二人が、やがて後の原作のような二人の関係性になっていくのかと思うとちょっと読むのが怖かったりもしますね(^0^;)

A-10-6(作中でエーテンシックスと呼ばれていますが、”アトム” の当て字であると同時に、「エヴァンゲリオン」でも描写されていた ”A-10神経” の意味も?)という、全く新しい技術による人工知能を搭載した高性能ロボットが生み出され、生みの親であるお茶の水と天馬の二人と共に様々なトラブルに巻き込まれていく~というのが基本的な流れなんですが、後世のバトル漫画の元祖とも言われる「鉄腕アトム」の「地上最大のロボット編」(上記「PLUTO」の原作エピソードでもあります)を彷彿とさせるバトル描写も本格的で素晴らしい!

動力が唸りを上げ、駆動系が軋み、思いもしなかった機能を表出させるメカ表現に脳汁が溢れっぱなしでして、これはいずれアニメ化なりで是非とも映像化して実際に動いている所を見せて貰いたいものです!

いやー、久しぶりにページをめくる手が止まらなくなり、体の奥底からゾクゾクして ”血湧き肉躍る” ってやつを体験させて貰いましたよ( ゜∀゜)o彡゜
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[マンガ] 「ラーメン食いてぇ! 上・下」電子書籍版 配信開始!

2015-04-03 | マンガ
支援!!

紙の単行本は4月23日発売とのこと!!

過去エントリ:
[マンガ] 林明輝「ラーメン食いてぇ!」

「ラーメン食いてぇ!」については↑を読んで頂くとして、今回の単行本化にあたって収録された短編について少し…(どちらも名作です!!!!!)

上巻収録短編:「傘がない!!」
モーニング2007年34号に掲載とのことですが、オレこれ本誌で読んました!
息子が○○する一連のシーンでゾクゾクっとしたのをハッキリと思い出しました!(←もう消えちゃってますけどocnブログだった時代に一言感想も書いたハズですw)

今回改めて読み直してもまたラストのスキヤキで泣けたなあ(T∀T)

下巻収録短編:「宇宙人かよ!」
モーニング2005年15号に掲載という事は「BigHearts」の連載が終了した1年後くらいっぽいので、モーニングは購読し続けてたハズなんですがこちらはちょっと読んだ記憶が想起されないですねえ…

モーニングにはこの少し前まで「プラネテス」という名作シリーズがありましたし、宇宙開発に関連したネタは大好物なので、これ程内容が面白かったら間違いなく忘れなかったと思うんですが……これは読み飛ばしてたのが濃厚かな…orz(←スルーした当時のオレをぶん殴ってやりたいです)

…この軽妙なノリと ”本気” の憧れに突き進むギャップを内包した物語構造は、ひょっとして2007年に連載がスタートした「宇宙兄弟」の原型と言っていいんじゃないですかこれ?

当時の担当編集が佐渡島庸平氏だったりするのかな


追記:
4/4現在、kindle版「BigHearts」第一巻が無料となってますので、こちらも是非お試しを!!!!!!!!!!
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[マンガ] ネオ寄生獣 f

2015-03-25 | マンガ
連載終了から丁度20年が経過した「寄生獣」ですが、その高度な物語性は時代を超えて未だ色褪せることは無く、来月完結編が公開となる実写映画版や間もなく最終回が放送されるテレビアニメ版によって、今も新たなファン層を獲得し続けている名作です

”名作” と呼ばれる作品の条件として、読者がただ内容を受け取るだけではなくて、そこに込められた問題提起やら魅力溢れる設定やらを活かして様々な想像を繰り広げる余地がある~という点が挙げられると思いますが、”あのキャラのその後はどうなったのか?”、”あの時あのキャラはどういう事を考えていたのか?”といった物語で語られなかった要素を補完的に想像したり、”あの時○○をしなかったら?”といった if の物語を想像してみたり、名作と呼ばれる作品に触れた際には誰もがこういった経験があるのでは無いでしょうか

そんな「寄生獣」という格好の題材に、現代に生きる漫画家たちが集結してトリビュートする企画が「ネオ寄生獣」です(何年か前に「デビルマン」や「ブラックジャック」といった作品のトリビュート企画も評判となりましたね)

3月23日に発売された単行本「ネオ寄生獣 f」は女性作家ばかりの作品をまとめたアンソロジーで、マンガ好きとは言ってもすっかりおっさんなオレとしてはほとんどが知らない作家さんだったんですが(汗)、ホラーからギャグまで非常に幅広い趣向に多いに楽しまさせて貰いましたヽ(^O^)ノ

女性作家ならではの心情描写の繊細さや奥深さが秀逸で、その分、アクション要素がほぼ無い作品ばかりなのも逆に納得が行ってしまうカンジでしたね

シンイチとミギーと同様の(人間の脳が生き残ってる)寄生関係のバリエーションがやはり一番人気というか、安定した面白さで作家さん達も描きやすかったのかなという印象でしたが、個人的にはシンイチの父親にクローズアップしたエピソードが大好きですねえ……確かにそう言われてみると、あれだけシンイチの身近にいた父親が何も気づいていないハズはなくて、果たして彼がどういう心境だったのかを ”父親の目線” で表現したのには見事に泣かされてしまって(ノД`)、その着眼点と発想の素晴らしさには感心することしきりでした

「ネオ寄生獣」はアフタヌーン本誌でも連載企画が進行中で、そちらも本格派の作家がズラリと参戦しているみたいなので、いずれ単行本化される日が楽しみでなりません( ゜∀゜)o彡゜
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[映画ネタ] 「進撃の巨人」特報

2015-03-21 | マンガ
いよいよ実写版「進撃の巨人」の公式映像が公開されました!



流石の樋口真嗣でビジュアル的にはこの短い映像だけでも相当な期待を感じさせる出来映えですが、まだ立体機動シーンはお預けみたいですな……残念

軍艦島で撮影したというシーンが見られるように現代文明の遺構が背景に色濃く残ってる風なので、時代設定的に実写版は、現代と原作マンガの時代の中間なのかなと思っていたんですが…

100年(以上)前に巨人が出現して壁が出来た~というナレーションが原作と同様の表現なのでやはりパラレル設定なんでしょうか……まあ、全人類の記憶が改ざんされているとしたらどんな設定も無意味っちゃ無意味なんですけど(^_^;)、設定的に繋がってるとしたらメインの登場人物がエレン、ミカサといった同じ名前のキャラで半数くらい占められてる時点でおかしいのでやはり別世界って判断するのが妥当なのかな

”壁”、”巨人”、”立体機動”……この3つのキーワードだけ共通させて、後は完全に別設定という事なら原作ファンとしてもふんぎりがつきますしw、全員日本人キャストなんだから全員別人なんだとハッキリさせて貰いたかった気もします

何にせよ、8月・9月と連続公開が決まったようなので、今年の夏は盛り上げてもらいたいですな!( ゜∀゜)o彡゜



150402追記:
なんと、実写ドラマ版も存在する事が発表されました!

進撃の巨人 : 石原さとみ主演でオリジナルドラマ制作 映画と連動
http://mantan-web.jp/2015/04/02/20150402dog00m200018000c.html

> 「立体機動装置」など兵器開発に隠された秘話やハンジが行う「巨人研究」など、
> 兵士たちの日常、ある秘密など映画では描かれないエピソードが展開される
>


前後編の映画版からこぼれ落ちたというか、設定を補完する意味でのドラマ版か……映画版と同様に樋口真嗣が総監督を務めるとのことで、これはドラマレベルを遙かに超える ”豪華な絵” が期待できそうですな( ゜∀゜)o彡゜

docomoが運営する定額見放題の映像サービスである ”dビデオ” が ”dテレビ” として生まれ変わるのに合わせて~という事みたいですが「ウォーキングデッド」見る為に入ってて良かったあ(o^∀^o)

個人的には、既存のテレビ放送とは全く違う媒体として(規制なんかも緩い?)新しいドラマ体験を是非とも期待したいです!!
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[マンガ] 四月は君の嘘

2015-03-20 | マンガ
新川直司「四月は君の嘘」は今年の二月まで月刊少年マガジンにて連載され、本日その連載終了にほぼ合わせるカタチでアニメ版も最終回を迎えました

*ネタバレ全開なので原作マンガ、及びアニメ版を未読未見の方は読まない方が吉



月マガでの連載中やアニメ化された頃から何度か、ここに感想なんかを書こうかと思ったこともあったんですが、”難病モノ” というジャンル名をちょっとでも匂わすだけでもう(未読の人にとっては)大変な先入観を抱かせてしまうのが目に見えていたので、書くに書けないでいました(;´Д`)

…オレ自身がマンガだろうとドラマだろうと映画だろうと ”難病モノ” と聞くだけでつい敬遠する心が先立ってしまうんですが、それというのも某セカチューのせいで(…以下略w)

ヒロインが夭逝する天才アーティスト役と来たら、どこの昭和の少女マンガだ?って思うくらい、悪く言ってしまえば ”あざとい” 作品です……でも月マガで連載が始まった当初は読者のオレにそんな事前情報は当然無かったワケで…

あの頃ブームといっていい程の余韻がまだあった「のだめカンタービレ」みたいな、ほのぼのドタバタのラブコメ物の一種かとフツーに期待して読み始めてました……それが物語の端々で不穏な影が演出されるようになって来て、ああコレはアレなのかと嫌な予感に苛まれるようになっても時既に遅しで、音楽マンガとしてもトラウマを抱えた少年の成長譚としても非常に引き込まれる面白さで読むのを途中で止める気にはなれませんでした

でもやはり、オレの ”好きな” タイプの作品では無いんですよ……あの震災の後という微妙な時期のせいもあったのかもしれませんが、ヒロインが可哀想な作品って総じてオレの好みではないんです(^_^;)

なので、もうハナシの最後までは付き合おう、ってくらいのちょっと消極的な気持ちで連載を読んでるようなカンジだったんですが、昨年から始まったアニメ版の出来がやたらと良くて(もうOPから歌もアニメのクオリティも桁違いでした)、ひょっとして原作とは違う展開になったり?みたいな理不尽な願望wまでこっそり抱えながら毎週の放送を楽しみにしてました

マンガの方が(物語のシリアス度が上がるにつれて)少女マンガ風の絵柄からちょっとリアル系に遷移するようになって行ってるのと比べて、アニメ版が非常に色彩豊かで華やかな印象が強調されてるのにホッとさせられたというのもあるかもしれません

原作マンガは先月、そして本日のアニメ版の最終回でもそりゃ泣きましたよ(ノД`)

こんなに凄まじい演出されたらボロ泣きに決まってます

でもだからこそ ”好き” じゃないんですよ…
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[映画ネタ] 「この世界の片隅に」クラウドファンディング

2015-03-18 | マンガ

↓↓↓↓↓↓↓↓↓
2015年3月18日(水)午前2:52分頃

こうの史代の代表作である「この世界の片隅に」を劇場アニメ化するプロジェクトが進行中との事で、”パイロットフィルムの制作とスタッフの確保” を主目的とした資金集めがネットを通じて実施され、この度めでたく、目標の2000万円の獲得に成功したようですヽ( ̄▽ ̄)ノ 

80日間の設定期間に対して僅か9日と、想定の約10分の1の期間で目標額に到達したというのはおそらく非常に短期間での達成に成功したと言っていいんじゃないでしょうか……劇場化に向けて大きく一歩前進したのは勿論喜ばしいんですが、ただ、こういったクラウドファンディングというモノに参加したのはこれが初めてなのでトンチンカンな意見かもしれないんですが、オレの感覚だと参加者約1700人というのは少なすぎるような…?

「この世界の片隅に」という作品の持つポテンシャルから(実売30万部ほどだったかと)いって、2000円コースで5000人くらいならササーっと集まってくれるんじゃないかと勝手に期待しちゃっていたんですけど……ちょっと思い入れが強すぎたかな(^_^;)

まあオレ自身、このブログに書き込んでくれたコメントがきっかけで今回のクラウド~の企画を知ったくらいなので、現段階でもこの企画を知らないでいる潜在的な原作ファンがまだまだ日本中に沢山いるってことなんだと思いたいですね

目標額を達成したからといってここで打ち切られるワケではなく、このまま残りの期間も参加者の募集は続けられるみたいなので、後はどこまでこの数字を伸ばせるかですな


片渕須直監督による『この世界の片隅に』(原作:こうの史代)のアニメ映画化を応援
https://www.makuake.com/project/konosekai/


72日後、募集期間が終了する頃には(オレの予想を大きく超えて)1万人くらいのサポーターが参加してたりするといいなあ…(-人-)
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[マンガ] 林明輝「ラーメン食いてぇ!」

2015-03-08 | マンガ
ここ数日、ネットのマンガ好きたちの間で大評判となっているWebマンガの「ラーメン食いてぇ!」ですが、林明輝ってどこかで見た作者名だなあと思ってたら、「BigHearts」の人だったのかと驚いてしまいました(゜д゜;)

「BigHearts」とは知る人ぞ知るボクシング漫画で、地味ながらも非常に引き込まれる展開だったんですが、もう十年以上前に単行本にして僅か三巻で中途半端な状態での打ち切り(?)になってしまって、オレとしてもガックリと肩を落としたモノです……当時、単行本も買ってたんだけどなあ(ノД`)

あれから十年以上が経過して、作者さんはこの間に何作か読切を発表していたようなんですがオレは全然知りませんで、今作の ”ラーメン” という実に意外なテーマの作品での再会となりました

林明輝「ラーメン食いてぇ!」第一話→http://www.moae.jp/comic/ramenkuitee/1

現在、全9話が全て無料で読める状態になっていますが、最初に断っておきます

「ラーメン食いてぇ!」というタイトルのみからイメージされるような先入観はまず捨てて下さい

絵柄からすると、今は亡き土田世紀の系譜と思われるこの作者の紡ぐ物語は重厚な人間ドラマを内包しながらも、軽妙な語り口が非常に読みやすいタイプの作風で、昨今のブームであるようなそこらのグルメ漫画とは全く次元が違う面白さです

・世界を食べ歩く料理評論家
・老ラーメン屋店主
・何不自由なく暮らしていたハズの女子高生

この三人がほぼ同時に ”死の局面” を迎えた経緯とは?

中国奥地の雄大な風景と群馬の一軒のラーメン屋との間を視点がめまぐるしく行き来し、物語上で果たしてどのように繋がっていくのか?


個人的にはある意味、極上のミステリー作品を読み終えたかのような確かな充実感を得る事が出来たんですが、いやー、ツイッターで評判になってるのを見て何となく読み始めてみたら、もうページをめくる(スクロールする)手が止まらなくて止まらなくてw……たった一杯のラーメンが持つ可能性をここまで壮大でドラマチックに表現する作者の才能にシビれまくりでしたねえ(*^O^*)

ラーメンやつけ麺好きの一読者としては、”ラーメン論” とでも言うべき老ラーメン屋店主の口から語られるセリフにいちいち頷かされましたし、一般的な ”職人論” としても含蓄のあるキャラクター描写が非常に巧みでしたが、作者さんの実の父をモデルとして取材もしたとの事で道理で見事なわけです

終盤の、何もかもが収束していく展開は涙無しでは読めません……そしてこのマンガを読み終えたその瞬間に、おそらく全ての読者が叫んだであろう、その言葉こそが…



追記:
電子書籍版配信開始!!
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[アオイホノオ] 小学館漫画賞授賞式

2015-03-04 | マンガ
島本和彦が「アオイホノオ」で受賞した第60回小学館漫画賞の授賞式が催されたそうなんですが、ドラマ版の監督である福田雄一によるサプライズ演出があったみたいで…

https://twitter.com/fukuda_u1/status/572796268654678018

あああ何だこれ!主演俳優まで!Σ(゜д゜;)

ドラマさながらの監督や役者陣のアツさというか男気に、なんだか涙が出そうです(ノД`)

すっごく動画で見てみたいんですが、高橋留美子やあだち充や浦沢直樹なんかもいる会場を、実は(ドラマ版スタッフが)ドキュメンタリーで撮影してたりしないんでしょうか?w

たとえ有料でも絶対売れるな…( ̄ー ̄)ニヤリ



150312追記:
「アオイホノオ」の掲載誌であるゲッサンの企画で、小学館漫画賞の受賞スピーチがyoutubeにアップされています



まさに泣き笑いの感動スピーチでした(ノД`)

島本先生が何気に爆弾発言をしてると思うんですが、まさかトンコさんの存在までは嘘ではないですよね…?w

初代担当編集の三上氏もぶっちゃけトークが凄まじかったですw
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[マンガ] 「うしおととら」TVアニメ化

2015-02-02 | マンガ
ネットのフライング情報のようなので公式ソースはまだ出ていませんが、藤田和日郎の「うしおととら」が2015年夏からテレビアニメとして放送されるそうです(公表は明後日のサンデー発売日と思われます)

「うしおととら」は週刊少年サンデーにて1990年~1996年に連載された妖怪退治譚で、かつて岡田斗司夫が ”少年マンガの進化の頂点” であるとまで表現していた名作中の名作で、オレも未だに大好きな作品です……奇しくも現在アニメ版が放送されている「ジョジョ(第三部)」や「寄生獣」も同時期の連載作ですが、人生で最も多感な頃に出会えた傑作に、(時を越えて)改めて新鮮な気持ちで触れられる僥倖を噛みしめてるオレみたいな同好の士がきっと日本全国にいるのではないでしょうかヽ( ̄▽ ̄)ノ 

オレがサンデーを読み始めたのは「機動警察パトレイバー」の連載が始まった1988年の号からで、「うしおととら」も第一回からリアルタイムで読んでいました……非常に荒々しい絵柄で、槍を持って髪が異様に伸びる主人公のビジュアルを初めて見た時に、白土三平の時代劇作品を連想したのを何となく憶えているんですが、そこからもわかるように ”ちょっと古くさいかな…” というのが正直な第一印象だった気がします(^_^;)

それがしばらく連載が続いた後、飛行機を襲う「衾(ふすま)」という妖怪が登場した際のビジュアルの異様さ、独創性、底抜けに気持ち悪い笑顔wのド迫力に一気に引き込まれまして、サンデー読んでた教室で ”おおっ” っと変な声を上げそうになった(…いや、実際にあげちゃったかも?w)のがハマったきっかけです……そこから単行本も買い揃えるようになり、最終的に全33巻(+1巻)の長さに及んだ大作はその後のオレの人生で何度も何度も読み返す度に涙が止まらなくなる傑作として、長く本棚に並び続けることとなりました(*^O^*)

少年マンガの王道ど真ん中、主人公が血反吐を吐きながらも自らの信念を貫く ”ヒーロー” 性の描写は熱く、号泣必至の展開が毎巻、必ずと言って良いほど繰り広げられますので、まだ「うしおととら」を読んだことが無いという人が今このエントリを読んでいるのなら、是非とも手にとって読んでみて欲しいですねえ……アニメ化に併せて ”完全版” が新たに第一巻から刊行されるとの事ですし

8年ほど前に数千冊の蔵書を全て処分した際に一緒に手放したので今オレの手元に単行本は無いんですが、完全版とやらの電子書籍版が発行されるのか気になります…

しかし、なんで今?という疑問も当然のようにありまして……まさか「妖怪ウォッチ」の妖怪ブーム(?)に乗っかって~みたいなアホな理由では無いと思いたいですがw


追記:
公式サイトが公開されました→http://ushitora.tv/
コメント (4)
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[マンガ] 講談社が全てのマンガ誌を電子化

2015-01-06 | マンガ
講談社のマンガ雑誌が6月までにすべて電子化、特設サイトオープン
http://natalie.mu/comic/news/135371

> 講談社は、6月までにすべてのマンガ誌を順次電子化し、各電子書店にて
> 配信することを発表した

オレが毎号購読している講談社のマンガ誌はモーニング、イブニング、月マガ、週マガの四誌なんですが、この年明けからもうこれら四誌の紙の方を買う必要がなくなる事になります

早速、本日(1月6日)から配信が開始された月マガを購入しましたが、これでわざわざ買いに行く手間も部屋の邪魔になることもイチイチ捨てる必要も無くなって、しかもバックナンバーを読みたくなったらいつでも読み返す事が可能と全てが万々歳!……と、言いたい所なんですが、残念ながら現状ではイロイロと不満もあります(;´Д`)

出版業界における電子化の流れは未だ過渡期にあると言っていいと思いますが、電子化をする(出版側の)最大のメリットとしては印刷、在庫管理、流通、小売り等のコストを丸ごとカット可能だという事に尽きると思うんですが、特設サイトの電子書籍の案内を見て驚きました

講談社「5・6・7」
http://comic-sp.kodansha.co.jp/digimaga

えええ……電子書籍ってこんなにフォーマットというか規格があるのか(゜Д゜;)

ゲームでいう、任天堂やソニーのハードの違いによるマルチフォーマット対応なんかに比べると、それぞれの規格に合わせて配信するのはそんなに大変ではないと思いますが、それでもこんな余計な所にコストがかかってると考えると非常にアホらしいですし、読者側としても、せっかくお金を出して買っても違う規格では一切読めない状況なのが決して親切とは言えませんよね(その規格がいつ配信サービスを停止してしまうかも解らないのが一番のネック)

(先述した)諸々のコストがカットされる事で、電子化されれば値段が安くなるのが当然という感覚を持つのが至極一般的だと思うんですが、月マガも週マガも(昨年から電子化されているイブニングも)紙の方と値段が全く一緒っていうのもどうしても心理的に抵抗がありますねえ…

雑誌の電子化に早期に踏み切っていたモーニングが、「Dモーニング」という独自アプリ(iOS版、Android版がアリ)によって月額500円で読み放題となる優良サービスを提供していることもあって、余計にその思いは強くなってしまいます……ひょっとしたら講談社内部では勇み足的に(格安でサービスを提供しているモーニング編集部が)非難されてたりするのかもしれませんが(^0^;)、Dモニという独自アプリの進化っぷりがホントに素晴らしいだけに他の雑誌が追従してこなかったことが残念でなりません

kindleアプリを始めとした一般的な電子書籍リーダーがただ単にページをめくったり拡大縮小が出来たりするだけの機能なのと比べると、Dモニは目次機能やページの端を長押しすることで次の作品へとジャンプする機能もあったりして、しかもお気に入りのアンケート評価を送る機能も各ページ単位で備えているという優れモノだったりします(画像を切り貼りしてネットに投稿出来たりも)

モーニング編集部というマンガのプロ集団が、”読者の読みやすさ” を徹底的に考慮して電子書籍に真剣に向き合っている姿勢を改めて賞賛したい気持ちなんですが、他の編集部が追従して来なかったっていうのもやはりコスト的な問題なんですかね……Dモニには ”研究開発” みたいな名目で例外的な予算がつけられてたりするんでしょうか

いつか、Dモニと全く同じ仕様でデータを差し替えて講談社の他のマンガ誌が対応する日が来ることを願って止みません……現状の月額500円は(かかってそうな開発コストからしても)流石に安すぎると思いますし、月額1000円くらいなら毎週紙の方を買うのに比べても安くてオレなら出しますな

追記:
週マガは「一歩」が、月マガは「修羅の門」が(4月号より)電子版には掲載されないという事で、結局紙に逆戻りかあ…(;´Д`)

Dモニの「バガボンド」と「ビリーバット」が不掲載なのは、そもそも掲載されることが滅多にないので(^_^;)、まあいいかと思ってたんですが、マガジンの方はどちらもオレの購入動機の根源みたいな作品なので看過出来そうに無いです…
コメント (2)
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