いやー、凄かったですな…木村拓也首相が、22分35秒を延々とワンカットで演説したシーン
おそらくドラマ史上初だと思いますが、映画とかを含めたとしても、こんなほぼFIXのアングルで(20分以上も)延々と画面に向かって演説するだけのシーンなんて存在したことがあるんでしょうか?
木村拓也の役者としての技量云々より、こういう演出を許した周囲の環境が奇跡的といったカンジですな
で、結局、何が”CHANGE”だったのかというと、”(人々の)政治を見る目”が最大の見せ場だったのだと思いますが…テーマは理解出来ても、やはりそれを訴えるには政治部分の描写の質も量も全然足りてなかった気がどうしてもしてしまいますねえ…
オレの見解としては政治の本質って、様々な利害関係が対立する世の中で”あちらを立てればこちらが立たず”というケースばかりというか、善悪の二元論では括れないケースが圧倒的で、それぞれの正義と正義がぶつかり合って、そこで(政治家によって)様々な”決断”が為される…のが、そのダイナミズムだと思ってます
誰もが幸せになれることを目標としつつも、やはりそこには切り捨てるべきモノが存在してしまうと思うんですよ…どうしたって
このドラマでは政治の負の部分については結局、”勧善懲悪”のステロタイプでしか表現されていなかったのが、最も残念だった部分です
(…でもまあ、キレイ事の理想論を振りかざして改善すべき事が溢れてる世界であることも事実だとは思うんですけどね(汗))
最後までどうしても、”軽い”印象しか残せてなかった気がするのも、(放送回数が少なかったというだけでなくて)木村拓也演じる朝倉という政治家本人の、負の部分、闇の部分がまるで出てこなかった事が大きいんだと思います
”皆さん(国民)と同じ目線で、僕は政治家になります”というのが、メインのスローガンだったわけですが、国民一人一人だって汚い部分を持ってる(それは本人が望むと望まざるとに関わらず)のが自然なわけですから…
そういう意味で、残念ながらちゃんと”国民の目線”に立っていたとは言い切れないドラマではありましたが、政治の一つの側面を、”ド素人総理”という斬新な視点で見せてくれたのはとても良かったです
実際、一般の人々が政治に興味を持つことは大変なエネルギーが要ることです…別に政治のことなんて一切知らなくても、考えなくても普通に生きていくことは出来ますし、たとえ日々の生活に追われるだけで精一杯の生活をしていたとしても、それを他人に責められる謂れなんてありません
大雑把に言えば、教育の義務、勤労の義務、納税の義務さえ果たしていれば日本国民として生きるのに、何ら問題はないわけです
でも…
やはり、”知らない”というのは怖い事だと思うんですよ…政治家が信用ならない、信用ならないと言いながら、やはりどこかで、”政治家だって人間なんだから、そんな極悪非道なヒドいことをするハズがない”みたいに思っちゃってる部分があると思うんですね、誰しも
きっかけはほんの些細な金儲け(利権)でも、関わる金額がどんどん膨大になって、いつの間にか人間の命なんて何の重みも持たないほどのレベルになってしまうと、政治家や官僚といった個人の倫理観なんてあっさり吹き飛んでしまうもので…
そういった、取り返しのつかないケースにならないように、監視しておく必要はあると思うんですよ
本来なら、そういったことの為に(国民側の尖兵として)マスコミがいるハズなんですが、その理念通りまともに機能してるマスコミなんて有史以来、存在しないんじゃないかっていう体たらくですから…orz
やはり有権者である国民が、少なくとも自分の投票権のある政治区の政治家の挙動は、常に見ておくべきなんだと思います
”あなたの一票には(政治を変える)力がある”…っていう言葉は、つまりはそういうことなのではないかと
追記:
「CHANGE」31・2% 瞬間最高視聴率
http://www.sanspo.com/geino/news/080715/gnj0807151114019-n1.htm
~月9ドラマ「CHANGE」の最終回の平均視聴率は番組最高の27・4%だった
~最終回は60分拡大版で放送され、22時15分には瞬間最高31・2%を記録した
おー、物凄い数字が最後に出ましたね
あの演説を日本国民の30%もの人が注視していたのか…果たして、ホンモノの総理がこういうことをやったとしても、これだけの数字を取れたものか(汗)w
ちなみに瞬間最大風速が出たのは、歴史的な演説シーンが終わった後(深っちゃんにプロポースした辺り?)でしょうか…”視聴率男”の面目躍如ですな