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映画とかマンガとかドラマとか

[ドラマ] はだしのゲン(後編)

2007-08-11 | ドラマ

放送が終わりました

二夜連続放送の第二夜ですが、原作だと(全10巻の内の)4巻あたりに相当する箇所でハナシを強引にまとめてしまっているので、やはり物足りなさは否めませんでした
また、テレビドラマという制約上か、原爆による被害や戦後の大混乱の描写がかなり端折られてしまっている為に、ちょっと拍子抜けしてしまったカンジでしたね…

思想的に右や左には極力、偏らないようにかなり腐心してるのが感じられた脚本だったので、たとえもっと時間に余裕があったとしても、闇市やら進駐軍やらのエピソードはどのみち盛り込めなかったのかもしれませんね

個人的には政ニさんのエピソードを外さないでくれたことが一番良かったです…ただ、政ニさんはこの後が肝心なんですよね
結果としては惨い死に方をしてしまいますが、ゲンに絵を描くことを教えて、やがて将来は漫画家になるであろうきっかけを作るんですから…

全体的には、拾ったエピソードはかなり原作に忠実に表現しているのは感心しました…後編のパワーダウンは、前編で素晴らしい演技を見せ付けていた中岡家の頭数が半減してしまった影響が大きすぎたとも言えるかもしれません(もちろん後編でも、ゲンやシンジ(隆太)の演技は際立ってましたが)

終戦記念日ということで、毎年、あの大戦の記憶を日本人に喚起させるためにこういったテレビドラマが企画されますが、戦争エンターテインメント界の究極の切り札ともいえる「はだしのゲン」のドラマ化は、まずまずの成功を収めたと言っていい内容だったのではないでしょうか


[ドラマ] はだしのゲン(前編)

2007-08-10 | ドラマ

いやはや、想像していたよりも遥かに良かったというか、かなりの力作でした

二夜連続放送の一夜目の今日は、広島に原爆が落とされた直後までが展開されたんですが…

ゲンこと中岡元と中岡一家が戦時中の不自由極まりない生活ながらも、たくましく生き抜いている描写は非常に良かったです…中井貴一、石田ゆり子、そして4人の子役と、中岡一家の誰もが素晴らしい演技を見せてくれました

そんな、(背景となる時代が異常なだけで)普通の秀逸なホームドラマのような展開のままで、”その時”が刻一刻と近づいてくる息苦しさが凄かったですね…

見ている視聴者としては8月6日の8時15分が”その時”だと知っているワケですが、劇中のゲンたちはそんなこととは夢にも思っていないギャップがもう、見ていて苦しくてたまらなかったです

1時間半に渡って、じっくりと広島の市井の人々の生活を良いも悪いも描写した上で、その見慣れた街が人類史上最悪の殺戮劇に見舞われてしまう衝撃と言ったら…(絶句)

CGのクオリティは、残念ながら物凄く高いと言える程のモノではありませんでしたが、非常に効果的な見せ方をしていたと思います…原爆の投下前と投下後といった大掛かりなセットも、スタッフの入魂ぶりが窺える出来でした

明日はいよいよ後編です…原爆の残酷さの描写としては、ある意味ここからが本番です

今日の前編の段階で、原作の膨大なエピソードを非常に丁寧に拾っているなあと感じていましたが、予告を見る限り、後編も相当頑張って表現しているようです

”(テレビドラマで)そこまでするか?”という、大胆な描写にも果敢にチャレンジしているようなので、明日も期待したいと思います!

追記(070811):
[ドラマ] はだしのゲン(後編)


[ドラマ] 「のだめカンタービレ」08年新春SP放送決定!

2007-07-11 | ドラマ

070711 のだめがフジ系新春スペシャルで帰ってくる!2夜連続放送
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200707/gt2007071101.html

~舞台を花の都、パリに移し、上野樹里(21)扮する主人公のだめと、玉木宏(27)が演じた千秋のその後を描く。来年新春の目玉として2夜連続放送される

おお!これは嬉しいニュースですな!

「のだめ~」はマンガ原作にも関わらず、アニメよりも、実写ドラマの方がよく出来ていたという非常に珍しい作品でした
実写化に際してかなりのアレンジが加わっていたんですけどね…役者陣の表現力や演出の素晴らしさ、そして原作のエッセンスを非常に上手く取り入れていたというか、取捨選択の妙が見事な印象でした

ただ原作の方のパリ留学編は、個人的にはのだめと千秋の2人に関連した表現はより深化している(恋人や音楽家として)ので面白いんですが、日本編と比べて周囲のキャラがちょっと弱い印象なんですよね…
個性豊かな音大生が沢山出ていたドタバタ劇とは違う面白さを、異国の地でどのように表現してくれるのかドラマ版のスタッフには期待したいと思います

~同局の若松央樹プロデューサーは「のだめ、千秋がフランスでも大爆発。海外制作の課題である外国人の設定や言葉の壁も逆手にとって、のだめワールドらしく、面白おかしく、また、感動もスケール感も何倍にもパワーアップして描いていきます」と約束した

逆手にとって?…まさかとは思いますが、竹中直人方式でターニャら外国人キャストを日本人に演じさせるんじゃないでしょうね?
オレはシュトレーゼマン竹中はそんなに嫌いではありませんでしたが、わざわざヨーロッパロケをしてまでそんなアホな演出をするのは流石に正気を疑います(汗)


[ドラマ] 「ライアーゲーム」いよいよ最終回

2007-06-23 | ドラマ

戸田恵梨香、感涙!フジ系「ライアーゲーム」クランクアップ
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200706/gt2007062109.html

~戸田恵梨香(18)主演のフジテレビ系ドラマ「ライアーゲーム」(土曜後11・10)がこのほど、神奈川県内で最終回の収録を終えてクランクアップした

いよいよ今晩が最終回の放送ですな!…しかも3時間のスペシャルと来ました!

オレは第四話あたりが放送される頃に、巷で妙に評判になってるのを知って某「ニ○ニコ」で慌てて追いつきまして、それからはリアルタイムで放送を見てきたんですが、人間の欲望を剥き出しにした虚々実々の心理ゲームが非常に面白いですよね

ゲームの最終目的がひたすらお金…それも億単位の大金とシンプルなので、非常に感情移入しやすいです

初めてこの番組について知った時は”「ソウ」のパクリ”というカンジの評判だったんですが、”ビデオごしに指示を出す人形”、”密室の中で事態が進行する”ってくらいしか共通点が無いような…あ、あとBGMがモロにそれっぽいかw

ギャンブルの勝負における心理戦をひたすら突き詰めた系統の作品としては「カイジ」が先駆けだったと思いますが、セリフやモノローグはあそこまで多くないのでw頭の良くないオレでも安心して楽しめてますw

070621_1 そしてこのドラマは登場人物が魅力的な役が多いのも特徴です

画像は”隠れツンデレ”wみたいな役を演じている吉瀬美智子ですが、この人(の役)もいいですねえ…あくまで事務的に、あんなことやこんなことをしてもらいたいものです(謎)

他にも主役の一人である秋山、”キノコ”、”チビキノコ”等のゲームの参加者たちもそれぞれ個性が際立っていて素晴らしい!

秋山役の松田翔太は、かの松田優作の次男ですが、個人的にはルックスや芝居は長男の龍平よりも上なんじゃないかと思います

主演の戸田恵梨香に関しては、ちょっとキャラの浮世離れ感が強すぎて損な役回りですが、時折見せる可愛らしさはただ事ではないですな…単なるバカっぽいと思わせて、要所要所で決める芝居があるので、最終回にも期待したいと思います

放送まで、あと9時間!

23:59追記:
終わりました
原作がまだ未完(展開はドラマの方が少し追い越してしまっている)とのことで、中途半端に終わるだろうとは覚悟してましたが…四回戦自体を曖昧にしちゃいましたね
でもそれなら、わざわざ新作カットを撮影してまで、以前のライアーゲームの参加者を意味ありげに出したりしたのは何だったのか…単に続編とかに含みを持たせたかっただけなのかもしれませんが

あと総集編部分についても、ぶっちゃけ、オチのネタばらしを延々とされているようでゲームの駆け引きの面白さが皆無に近かったのが残念でした…ダイジェストなんだから仕方ないといえばそうなんですけど

まあでもナオや秋山、それに謎の主催者についてはそれなりにスジを通したハナシになっていたのは良かったです
キノコやヨコヤの見せ場も面白かったですし(…って、それは元々予定されていた最終話の内容が良かったってだけか)

しかし、主催者という立場がイマイチよくわからんかったです…あの人形司会者に諌められたりしてましたよね?

続編なり、オリジナルの新作なりは有り得ますかねえ…このキャラ設定だと、何回戦まで進んでもナオと秋山はひたすら引き分け狙いにせざるを得ませんから難しいかな
…あ、それなら次は、引き分け狙いでくるナオや秋山に対抗する主人公(どうしてもお金が必要だとか)を別に立てるっていう視点なんか面白いかも

ところで上の画像の吉瀬さんの画像で今さら気づいたんですが、腕が細ッ!!(汗)


[ドラマ] 「はだしのゲン」ドラマ化

2007-06-14 | ドラマ

070613 「はだしのゲン」…オレの通っていたマレーシアの日本人小学校でも、普通に図書室に置いてありました

実際に体験したわけでも、身近に被爆者がいるわけでもない、多くの日本人が核爆弾の悲惨さや残酷さを身に沁みて忘れられないでいるのは、井伏鱒二やらの文学作品よりも何よりも、このマンガの影響が非常に大きいのではないでしょうか…単行本の累計発行部数1000万部、という数字だけではとても計りきれない数の人間が、この作品の影響下にあるのだと思います

まさに”劇画”と表現するのが相応しい、ド迫力な絵によって描写された広島の惨状は、一度見たら誰もが忘れられないエネルギーに満ちていました

そんな「ゲン」が初のテレビドラマとなるようです

「はだしのゲン」初ドラマ化!中井貴一&石田ゆり子が主演
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200706/gt2007061309.html

~広島のいち家族の目線を通じて、改めて戦争と原爆というものと正面から向き合い、その悲しみと怒り、そしてそこから立ち上がる人々の勇気と力強さを描き出したい

原爆の描写だけでなく、当時の市井の人々の、正の面も負の面も余すところ無く表現しているのが「ゲン」の一番凄い所だと思いますが、どこまでテレビでやってくれるでしょうか…
オレは画家の人が酷く被爆して、家族からも誰からも放ったらかしにされているのをゲンがアルバイトで身の回りの世話をするシチュエーションが、初めて読んだ時から特に印象的でした
あのエピソードは抜かさないでほしいなあ…

~広島県福山市のみろくの里と佐賀県武雄市に原爆投下前の広島の街を再現し、原爆投下後の焼けただれた街は茨城県内に大規模なオープンセットを建設する

そこらの映画顔負けのスケールになりそうですね
楽しみ、というと語弊があるかもしれませんが、現代のCG技術も駆使した当時の描写には期待したいです

あと少し前になりますが、「はだしのゲン」絡みでこんなニュースもありました

はだしのゲンで核軍縮訴え 外務省、NPT会議で配布
http://www.47news.jp/CN/200704/CN2007042901000192.html

~大の漫画ファンで知られる麻生太郎外相の肝いりで実現、原爆の悲惨さを生々しく描写した漫画で核軍縮を訴える

さすがはローゼン閣下、というニュースですなw

追記(070810):
[ドラマ] はだしのゲン(前編)


[ドラマ] 「坂の上の雲」出演者決定

2007-01-19 | ドラマ

「坂の上の雲」09年から-NHK、全13回のドラマ
http://www.sanspo.com/sokuho/0118sokuho067.html

070118 ~NHKは18日、制作が遅れていた司馬遼太郎さん原作のドラマ「坂の上の雲」を全13回、2009年から11年までの毎年秋に、4、5回ずつまとめて放送すると発表した

脚本家の野沢尚の自殺によって、完全に暗礁に乗り上げたと思っていたんですが、製作は水面下で進んでたんですねえ…
しかも全13回(各話90分)のドラマを3年がかりで放送するという、前代未聞の規模でのドラマ化です

撮影は今年から始まるのに第一話が放映されるのは再来年…この異様に長い制作期間は、CGやら特撮やらを駆使して明治時代の表現を徹底的に作りこむんでしょうか…これは非常に楽しみです

いつものWikipediaによれば、一話あたりの製作費が4億円にもなるそうで、つまりこのドラマの総予算は50億円を越えることになります…物凄いスケールですな

今回発表された出演陣も、芸達者な役者ばかりな上に凄くイメージに合っていていいんじゃないでしょうか

しかし、クライマックスの日本海海戦を見られるのは2011年…もう地上波アナログ放送が終了してしまう年じゃないですか(汗)

まさにアナログ放送の、最初で最後の超大作というカンジですな(撮影自体は完全デジタルでしょうけど)


[ドラマ] のだめカフェ

2006-11-08 | ドラマ

クラシック音楽という、マンガとしては珍しいジャンルをメインに据えている人気ラブコメをドラマ化した「のだめカンタービレ」

先日放送された第4話はリアルタイムでは見られたんですが、HDDレコーダーの不調で録画の方を失敗してしまいました…Sオケの演奏にメッチャ感動したので、もう一度見直したかったんですけどね…orz

このドラマは、原作マンガを非常に上手くドラマ化していることで原作ファンからも好評ですが、第4話までの視聴率が 18%→16%→18%→18% と、2話以降に右肩下がりになっていないことで、一般層にも広く人気が出ているのは間違いないところでしょう

そんな「のだめ」関連のニュースでちょっと面白いのが

原宿に「のだめ」カフェ セットそっくり再現
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20061107et03.htm

確かお台場でも似たような企画があったと思いますが、そちらよりも遥かに手が込んでいるようですね

ただ気になったんですが、

 ~目玉となるのは、ドラマで使われているセットを店内にそっくり再現した「のだめ部屋」
 ~のだめが作るクリームシチューなど漫画やドラマに登場する料理も再現され

これは本物のレストランでは決して再現しちゃダメな要素なのでは…w


[ドラマ] 弁護士 灰島秀樹

2006-10-29 | ドラマ

「踊る大捜査線」のスピンオフ作品としては劇場用に2作品、そしてTVドラマ用に2作品がありますが(内田夕紀や3アミーゴスの出てたのはとりあえず除外)、昨日放送された「弁護士 灰島秀樹」が非常に面白かったです

個人的にはスピンオフ作品だけでなくて「踊る~」の劇場二作目以降は、どれもこれも満足の行く出来では無かったので、今回のはある意味一番期待してなかったんですけどね…逆にそれが良かったんでしょうかw

主人公を演じた八嶋智人の変人ぶりがとにかく素晴らしかったことが大きいんですが、他のシリーズが変に捻り過ぎて失敗していたのに比べて、かなりストーリーとキャラクターの構造を単純化していたのが勝因だったのではないでしょうか

「踊る~」シリーズの登場人物はほとんど登場せず、お馴染みのテーマ曲も使用されていないので、「踊る~」らしくないという評価もあるとは思うんですが、”権威や権力構造に対する挑戦”、”軽妙なノリ”、”世の中は正義と悪に単純に分けられない”といった、スピリットのようなモノは立派に継承されているのではないでしょうか

脚本家の君塚良一の作品は当たり外れが大きいですが、今回は間違いなく当たりだったのではないかと

最後に、劇中で一番びっくりしたのが”9年前に逮捕されたピンクサファイアのマニアの野口(役は伊集院光)”というセリフなんですが…あのテレビシリーズからもう、9年も経っているんですねえ…