さかきの教授日記

九州産業大学 工学部 バイオロボティクス学科の教員である榊が、学生を教えていて気がついたことをつづった日記

福祉機器の心 2

2006年02月28日 09時54分21秒 | Weblog
■先週に続いて、ハートウォーカージャパン所長入江和隆氏の話。日本でライセンス生産できるようになったのだが、そこに至るにはたいへんな試行錯誤が必要だった。
■ちょっと待ってくれ、ライセンス生産でしょ?いろいろなやりとりの末ではあるが、イギリスのハートウォーカー社からは図面をもらったはず。そこには材質や加工など、こと細かい指定があり、そのままつくりさえすればそっくりそのままできちゃうんじゃないのお?
■と、思うあなた、エンジニアとして当然であ~る。ただし、だ。そこには大事な前提条件があってのこと。まさに、その点で、入江氏ら日本側エンジニアは、(プロにも関わらず)数年にわたり苦闘しつづけることになる。
■おっと、この続きはまたね。

福祉機器の心 1

2006年02月23日 10時19分42秒 | Weblog
■ハートウォーカーという小児麻痺児向けの福祉器具がある。英国製だが日本でもライセンス生産している。ハートウォーカージャパン所長入江和隆氏の話を聞く機会を得た。
■構造は、長下肢装具(股~足までカバー)と歩行器を組み合わせたような感じ。体幹の姿勢も保持できる。歩く姿勢と動きを矯正されながら、ともかく両足だけで移動できる。両手はフリーだ。
■コンセプトが従来と全く異なるのが印象的だ。
■従来は、例えば歩行器や杖で歩けるようになるには、長い期間の訓練が必要だった。例えば、いざり・つかまり立ち・つかまり歩き、、、ようやくそれでは歩行器へとなる。ふう~、、、、先は長いなあと気分的に疲れるね。
■ハートウォーカーではいままでいざっていた子供をいきなり立たせる。介助はあるがまずゴールに立たせ実感させる。そりゃあ今まで寝たきり同然だったから慣れるまでは身体的にたいへん疲れる。でも、歩けるんだもの実感したゴールを目指そう、という気になるようだ。
■機械学会九州支部講演会 
■ハートウォーカージャパン(小郡市)

姑株式会社 みとどける

2006年02月22日 10時12分12秒 | Weblog
■まいどおなじみ、知人から聞いた話だが、例の困った部長をのぞくメンバーで飲みにいったときのこと。まあ、どこでもあるだろうが、上司のネタでもりあがる。
■新人のAさん「わたし、どうも合いません。やめたいとおもっています、、、。」と、ちょっと涙目。この前のミーティングのときも結構厳しいことを言われたようだ。
■すると、古参の主任Bさん、すかさず「あ~ら、私はやめないわよ。あの人が落ちるのを見届けるから。」ときっぱり。
■落ちるってのがどういう意味なのか、そこまでは聞き損ねた。でも、ここまでいくと、持久戦になってくる感じ。くれぐれもお身体を大切にね。

あれっ、どこいったかなあ

2006年02月21日 15時04分40秒 | Weblog
■同僚の先生によると、2ヶ月前に教えたことをもう忘れている学生がいるらしい。でも、バイトや遊びのスケジュールは、携帯できちっと管理しており、「あ、その時間は開いていません」と即答がかえってくるとのこと。
■話は少し違うが、私の講義でレポートを遅ればせながらもってくる学生がいる。困ったもんだが、まあ持ってくれば良しとしよう、、、と思い、受けとろうとすると、「あれ、、、どこだっけ、、、」と、さっと出てこない人が半分くらいいる。
■やりたいことはさておいて、(いやいやながらでも)やるべきことについて、スケジュールや書類を整理しておくことは、社会で生きていくには大切なことだ。とはいうものの、力んでも身につかないだけど、例えば、ノートをキチンと取るのも、考えてみれば良い訓練になるだろう。副次的なことだが、講義を通じて学んでくれたらうれしいな。

同窓会

2006年02月20日 12時59分58秒 | Weblog
■高校の同窓生数名があつまる機会を得た。もう卒業してから27年かな?、、、と、年がばれるなあ。企業で活躍している人もいるし、大学の教員になった人、市役所でバリバリがんばっている人もいる。
■ある方がアレンジしてくれたのだけど、今後はやはりこういうネットワークが大切になってくるのだろう。卒業後は、大学も違うし社会に出てからの進路もちがって、皆いったんはばらばらになる。でも、ふと気がつくと40代なかばで働き盛り。不惑どころか迷ってばかりだ。そんなとき、昔の友にあうと、なんだか大きなエネルギーをもらえる。そういうこともあって、同窓会を開いたりするんだろうね。最も、3年のときは男子クラスだったので、これまで開く気がなかったのかもしれんが、、、
■しかし、おとなしい人は今もおとなしく、ずうずうしやつは相変わらずずうずうしい。変わってないなあ。中身はさっぱりかわっとらん、、、あきれるぐらい。20数年前に一瞬もどったような錯覚がおきたなあ。