坐花酔月 徒然日記

 「花咲く処に腰を下ろし 月を眺めて酒を楽しむ」 この一年、どんな年になるのか。

井山武司著『太陽建築』出版記念シンポジウム

2023-11-04 23:21:00 | 「太陽建築」発刊まで
太陽建築がみちびく未来

 井山武司はパッシプソーラー建築の偉大なる先駆者である。手掛けた建築を「Solarchis(ソラキス)」と名付け、生涯51棟の「Solarchis」を世に送り出した。「Solarchis」とは「太陽原理の建築」と読み替えることができる。その建築は、原理的・思想的で、単なる省エネルギーの建築を超え、根源的、かつ未来の建築を導き出す、大いなる可能性を秘めたものである。
 2022年8月、井山武司の建築思想と建築技術を纏めた遺稿「太陽建築」を刊行した。当シンポジウムはその出版を記念するものであるとともに、太陽建築の意味を改めて紐解き、未来を切り拓く可能性を多面的にあぶりだすものである。井山武司が生涯説き続けた「母なる地球 父なる太陽」という根本思想は、人間が地球に生きるための根源である。それゆえ、持続可能な社会の構築を真にめざすためには、その意味を問い、それを未来に繋げねばならない。太陽建築を未来へ。太陽建築から未来へ。(プログラムより、文:渡辺菊眞)


生憎の雨天となった。入場者数も気になるが会場準備に追われる。スタッフ皆さんの屋内外の協力にも感謝。


登壇者の面々

[13:30] 開会 司会:山﨑典子
[13:35] 祝辞「書籍『太陽建築』発刊に寄せて」:鎌仲ひとみ氏(映画監督/ぶんぶんフィルムズ代表)
[13:50] 講演「太陽建築と井山武司」:渡辺菊眞氏(建築家/高知工科大学准教授)
[14:30] 対談「Passive Architectureのこれから」:川島範久氏(建築家/明治大学准教授) × 渡辺菊眞氏
[15:30] 休憩(10分)
[15:40] 講演 太陽建築の起点①「大工町計画と、これから」:温井 亨氏(東北公益文科大学教授)
[16:00] 講演 太陽建築の起点②「大工町計画の構造と、その可能性」:高橋俊也氏(高橋俊也建築構造研究所)
[16:20] 謝辞「太陽建築研究会からあいさつ」:小島英理子(太陽建築研究会代表)
[16:25] 閉会


来場者数は90名超で、スタッフも入れて100人少々の出席によるシンポジウムとなった。
事前の申込数は70人ほどだったが、当日の参加者が20人少々あったことになる。嬉しい限りです。


シンポジウムで講演を聴き、寄せられた感想を「太陽建築研究会ブログ」で紹介している。
『井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウムの感想特集! その1』


『井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウムの感想特集! その2』


『井山武司著「太陽建築」出版記念シンポジウムの感想特集! その3』


書籍販売では、井山武司著・渡辺菊眞編『太陽建築』は13冊。川島範久著『環境シミュレーション建築デザイン実践ガイドブック』は、準備した10冊が完売した。
パッシブソーラー建築が理解され、普及することを切に望む。ありがとうございます。


懇親会『割烹食堂 伊豆菊』


午後6時に開会、参加者は総勢24名。乾杯の御発声は鎌仲ひとみ監督にお願いし、各自の自己紹介と感想の後、ご歓談……。午後8時、中締めを木田会長が快諾し、一本締め。
いやいや、想像以上に盛り上がり、笑顔々々の懇親会となった。素晴らしい‼


二次会『Bar 山猫』(=太陽建築研究所)


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