プロジェクトマネージメントとして定めておくことは、プロジェクトとして
の実行組織・実行管理の元になる各組織としての役割分担・責任が定まって
いることです。
その理由は、プロジェクトは履行目的の完了(検収完了)で終了します。
アフターフォローは各組織の業務責任の範囲で履行していかなくては、
「納入しっぱなしの事業」になってしまうためです。
上記の例外
スポット開発(基礎技術のためにプロトタイピング開発)や、祭事運用
目的のシステム運用(要件/システム設計/施行/運用(役務))などは、
完了後、実務履歴(設計ドキュメントや計画書など)による技術移転
や会期終了で終息する案件のため、プロジェクト主体のみで運営される
場合がある。
プロジェクトマネージメントの一言説明:
各組織を縦横する進捗で発生する課題を逸早く解決し目的とするゴール
地点に導く役割をさす。
プロジェクトマネージメントが扱う管理は、企画プロセスや、商品化
プロセス等とは異なる観点で管理していくことで、目標を達成する。
従来業務のプロセスや工程とプロジェクトマネージメントで制御して
いく項目は異なり、相互関係でリスクを最小限に減らす活動にする
役割。
プロジェクト遂行ための管理項目(範囲)とプロセスの体系で成り
立っている。
手足になるのは、プロジェクトメンバーとして参画した各部門の担当
者が従来業務としてのプロセスに則り、下記のプロジェクトの管理
項目で進めていく。
1)10の管理項目
管理項目は、通常組織業務の差長手順で示されるプロセス管理とは
異なり、プロジェクト(案件)を遂行するために特化した管理項目
により実施されます。案件を遂行するには、従来業務のノウハウが
必須ともいえます。
①総合管理
プロジェクトの立上げから終結までを管理する。
実行組織がもつ作業標準(業務規程/WBSなど)から、プロジェクト
・スコープを策定し、WBSの最下層となるワークパッケージやその
下に位置する(子)アクティビティに対して、所要時間や依存関係、
必要リソースやコストを調整していくことで作成する。
これが、プロジェクトの実行計画書の元になる。
②スコープ管理
2つの視点の管理が含まれる。
1つは、何を行っていくか(行動/アクション)
基本業務として実施されている場合、同じことを行っても、
意味がない。スコープ管理では、基本行動以外、顧客の案件に
特化した行動として定義し、プロジェクトの中で基本行動に加え
ていき、メンバーで共有して進める。
2つは、何を作るか(受注提供物)
納品時の成果物として提供すべきものをメンバーで共有し、
それぞれの実行計画により具現化していく。
③スケジュール管理
スケジュールは、総合管理やスコープ管理で明確になった作業工程
を列挙し、時間軸ごとの計画として作成していく。
実作業組織の工程は実作業組織内の管理として進捗管理する。
ここでは、スコープ管理として上げられている管理項目の
スケジュール管理として進捗を可視化していく。
ガントチャートなど、一般的な管理方法。
④コスト管理
コスト管理には、フェーズにより5つ(各工程の単位を営業、
システム技術、王子(エンジニアリング)と定めた場合)の基本要素
がある。
1つは、見積段階のコスト
2つは、受注確定段階のコスト
3つは、各工程の計上(予算)時、作業工程毎の原価(労務費)コスト
4つは、各工程の実績時、実績原価コスト
5つは、各工程で計上した実績原価コストの集計
これらのコストは、リアルタイムで原価管理のポリシーに従った執行
を行い、予算の執行を管理していく。
⑤品質管理
広義な意味で品質は全役割に掛か管理項目となる。
単純に成果物品質を管理するだけではなく、スケジュールに関わる
タイムスケールの加味した品質管理を実施(スケジュールに照らし
合わせた品質管理)する。
また、成果物の試験までも含めて行う。
⑥組織管理
組織管理は、要員管理とも言う。
メンバーごとの付加状況を把握し、タスクの振り分けは分割で回避
などが含まれる。適材適所にするために再配置もあり得る。
⑦コミュニケーション管理
プロジェクトの失敗の多くはコミュニケーション管理の失敗が原因。
そして、自己満足的な仕事が一番危険。これを回避するために、常に
ミーティングやレビュー、ウォークスルーを実施し、議題や結果
(方向つけしたこと)をミーティング記録としてメンバーが参照で
きるようにする。統制を取ることもコミュニケーション管理の一つ。
必ず後工程にも綱割るようにすることも忘れずに!
⑧リスク管理
プロジェクトは、初期の計画通りに進捗することは稀です。
リスク管理は発生しえる問題を予測しその対策を事前に用意して
おくことや、事前にリスクが発生しない対処を行うことで、突発
リスクに割かれ工数を最小限に抑えることに尽きます。
そして、次組織(プロジェクト内)で制御可能なリスクなのか、
制御不可能なリスクなのか見極めておくことも重要です。
⑨調達管理
納入設計により確定された機材や部材を外部より調達する場合、
もしくは、特型品(ハードウェアやソフトウェア)を外注委託
すると場合には、委託先の管理が必要となります。
下請法を理解した上で委託物の設計レビューや、最終レビュー
(検収前の設計審査会)などを通して、確実な成果物の納入に
つなげます。
市販品購入では、コスト管理や納期管理及び初期不良等を
スクリーニングする受け入れ管理など多岐にわたります。
⑩ステークホルダ管理
顧客や仕入先などの外部で関わるメンバーなど、常に、
適用範囲内のスケジュールにより真摯な情報を的確に流し、
良好な関係を構築していきます。
特に、対顧客には、成果物の納品とその納品物(成果物)の運用
までを最適な手段で教育していく考慮なども、事前説明なども念頭
した管理を行う。
2)5つのプロセス項目
受注時の作業プロセスには、受注前活動として商談や提案、要件
抽出や要件定義(具現化素案)に始まり案件としての見積仕様や
原価積算、見積書(見積金額の確定)などのプロセスがある。
また、受注確定後のプロセスでは、見積として確定した見積仕様を
起点としたシステム設計作業とその成果物のシステム設計書、
納入仕様書などと繋がって前工程の作業を最大限活用したプロセス
で運用していく。
このプロセス(工程作業)とはことなり、プロジェクト管理項目
ごとのプロセス管理として独立管理をしていくことになる。
そのプロジェクトのプロセスが5項目ある。
a.立ち上がりフーズ
統合管理、ステークホルダ管理としての定めを明確にしていく。
b.計画フェーズ
10の管理項目全てが対象になる。
c.実行フェーズ
統合管理、品質管理、組織(要員)管理、コミュニケーション管理、
調達管理、ステークホルダ管理実務フェーズで各組織が持つ業務
規程を活用した活動とプロジェクト固有で定めた活動で実施して
いく。
d.監視・管理フェーズ
10の管理項目全てが対象になる。
e.終結フェーズ
受注案嫌悪契約履行として契約完了(検収後の教育訓練等が
発生する場合がある)
3)3つのパート
パートは、それぞれの仕事の作業単位の出入り口と処理に値する
管理を指します。
イ 入力
入力は、各工程の情報源となる、この情報源の確からしさを高める
ために、類似経験者や専門性の技能がある有識者、プロジェクト
メンバーによるレビュー等を行い重力品質を高める。
顧客の情報を自社内に伝達する場合には、自己解釈を極力排除した
成果物として、客先の精査を受けることも重要な品質確保に繋がる。
ロ ツールと実践技法(力量)
実行するに当たり、利用可能なツールや必須ツールをメンバーで
共有して進める。特に情報を共有化するツールでは、成果物
(ドキュメントなど)の新旧の待ちが絵を排除できるツールを用いる
など、様々なプロジェクト内の課題を明確に報知していく手段とし
てツールはひつ予不可欠になる。
また、実践で効力を発揮する技法(仕事をこなしていくノウハウを
含む)は、人に依存する場合が多いが、ペアーになった活動により
OJTを心がけながら実践していく。
ハ 出力(中間成果物/最終成果物)
出力は、各工程の結果となり、重力同様に成果物の品質を高めた
状態で出力しなければ、後項手の工数がリスクとして浮き彫りに
なってしまう。このようなことが発生しないようにすることも
プロジェクト管理は以下で統制ある行動を実行していくことになる。
プロセスごとの成果物は、出力順番(時系列)にあわせて共有資産
として参照できるようにする。また、客先出図時の管理なども発生
する。
プロマネは、1案件1人・・・・
そんな会社はどこにも無い。
固定費が膨れ上がり、益が生まれない体質になる。
よって、管理ポイント熟知し、実作業者を的確に把握し、判断し、制御する
ことが、主要な業務になる。
謝辞:
PMBOKの説明など、多くの企業やサイトがあります。言葉や文章で、
類似もしくは同等になってしまいますが、営利目的ではありません
のでご了承ください。
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