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電気設備等の受注Know-how

長年、通信設備などのシステム受注の仕事で得たKnow-howをまとめたブログです。
何かの参考になれば幸いです。

01.原価積算の手法 フルコスティング/ダイレクトコスティング

2019-04-15 22:16:27 | 03.原価管理

原価積算の方法です。

1)フルコスティング(FC)
  技術統括部で生み出される製品(量産製品)は、FCで原価管理されて
  いる。
  共通に必要となる金型日や設計費等を販売数量(企画台数)を定め、
  その台数により按分することで、1台当たりのコスト(FOB)を出す。
  また、FOBに販売に関わる組織の経費(販売管理費)や利益として計上
  する比率を計算し、製品販売時の価格を定めている。

  直接経費:材料費(部材、購入品、自社製品(FOB)など)、
       外注費(支払い手数料などが代表的)、
       直課人件費(設計人件費)など
       間接経費:品証や調達、生技、製造費用など

2)ダイレクトコスティング(DC)
  量産台数で作りこめない製品(顧客ごとの特注品など(受注システム
  品も含む))は、企画台数を定め原価按分で製品単価を出すことが
  難しい領域となるため、顧客ごとの製品(特注品や受注システム品
  など)に仕上げる(取付がある場合は、工事含め)までの直課の原価
  を洗い出し積算計上する。
  FCとの違いは、直接経費のみで積算され、間接費の概念が含まれない。
  すなわち、その顧客固有の製品(システム含め)を仕上げ取り付け等
  の契約内容を履行するまでの時間を直課として算出する。(各工程毎
  の直課として計上するという意味)
  システム販売時の価格は、DCの原価に加え、営業経費(契約保証期間
  の保証費などが加味されていなければ外だし費目として積算)、利益
  などが積算され見積書(営業が顧客に提示する見積書)に仕上げてい
  く。
  
  直接経費:材料費(部材、購入品、自社製品(FOB)など)、
       外注費(支払い手数料などが代表的)、
       直課人件費:設計人件費、取付工事人件費、検査費、など

何台売れば、幾ら儲かるではなく、受注した納品物で幾ら儲かるか、を直視
で見ているための方法がDCと言えます。

受注事業では、組織構造を含め、配賦組織と直課組織の区分(組織の中で
区分出来れば問題なし)が重要になる。

マトリックス組織時のDCは、
  作業単位の原価積算
  システムを設計する直課工数としてのDC(直接費)
  工事等の直課としてのDC(直接費)
ここまでが、原価積算(リスクは、リスク費として、システム一括が望まし
いが、一括経常が出来ないのであれば、作業単位(システム設計、工事)の
リスク費を纏めて計上し適用(リスク費の適用を備考に入れる)で出す。

システム売価
  プロフィットセンターとしては営業部門や、事業を管理する部門
  があり、
  コストセンターとしてシステム設計する部門や工事部門がある。
  プロフィットセンタの関与比率により利益配分を内部計算を行い
  システム売価を算出することも容易にできる。

一般的な原価積算見積と営業見積の概念だが、各社各様の慣習があると思う。
その慣習は、組織内や部門間に公開し、誰でも理解できるようにしておく
ことが、スムーズなシステム売価を出せる必要条件になっていく。