取り付け場所の強度確認
木造構造
取付金具や本体(モニター機器)及びケーブルなど、取り付け金具に係る重量全ての合計が金具保持重量を越えていないこと。
取り付け場所の構造が、取り付けボルトを貫通させた場合、ボルトのねじ部がボルト全長の10%~15%の範囲で出ていること。
はりの強度が不足している場合には、はりの補強も行うこと。
はりに取付用横板を渡して固定する場合、取付用横板がはりの上段になること。
取り付け面の板厚や板の目や板の節などの状況の場合、取り付け周囲を補強の添え木で強度確保を行う。
コンクリート構造
コンクリートの場合、アンカーボルトを用いて固定します。
このアンカーボルトは、耐荷重(引抜最大強度)が標準で定められています。
また、経年ストレスを加味した試算(長期許容荷重)を用いて、取付後の安全性を担保します。
コンクリート用のアンカーボルト(1)の場合、
手順
コンクリート用のアンカーボルト(2)の場合、
手順
総重量が100kgの質量を吊るす場合、
重力単位系では 1kg×1G=1kgf
(SI単位系では 1kg×9.8m/s2=9.8N ・・・・参考)
(なので 1kgf=9.8N ・・・・参考)
100kgの重量の重力換算は、100kgf
100kgfの力を長期間の耐性を加味した計算値
アンカーに加わる荷重および母材の状態で変わりますが、最大引張荷重の10分の1を安全率の目安として考えておきます。
100kgf×10 = 1000kgf
長期許容荷重によるストレス保証として3倍を加味した場合、
(財)日本建築防災協会「既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震改修設計指針・同解説:2001年」、
(財)日本建築センター「建築設備耐震設計・施工指針:2005年」、
(社)空気調和・衛生工学会「SHASE-S 012 建築設備用あと施工アンカー:2005年」
1000kgf × 3 = 3000kgf
よってM12のボルトを用いた固定が必要になる。