体制が無い。体制が悪い、体制が曖昧。
よく耳にすることです。
この「体制」とは、何でしょう。
言葉だけの解釈は、
「一定の原理によって組織だてられている状態」
です。
(原理:事象やそれについての認識を成り立たせる,根本となるしくみ)
受注ビジネスでは、顧客に示す大切なフォーメーションです。
そして、このフォーメーションによって業務が進捗していきます。
フォーメーションは、配置から与えられる展開の型と意味付けることが
できます。
そして、体制とフォーメーションは同義語とし考えることが出来ます。
この体制は、会社の中の組織の一員で構成されているケースが多くあり
ます。中には、委託会社や、派遣会社との混成組織もありますが、基本
は、管理される組織で仕事を進めています。
この体制を見え方(視点)として考えた場合、
お客様の視点は体制で、仕事の役割分担を明確に示すことが出来ます。
そして、
社内の視点は、組織として、体制に所属するチーム員の役割分担を遂
行する部門(やその実行組織)といえます。
この2つの成果物は、無形有形(労務もシステム納品も・・・)問わず
達成する目標・目的は同じです。
最初の問いに戻ります。
体制が無いということは、組織が無いという事に通じます。
もしくは、組織が機能していないともいえます。
機能していない組織において、顧客視点の体制を作っても、仕事が循環
していかない、すなわち、うまくお客さんの仕事も進められない。とい
うことになってしまいます。
この課題の根本解決は、
組織の役割分担と、組織で解決する能力、そして組織のチームワーク
(組織力)を問われていることに等しい課題となります。
最初に書いた体制の意味をもう一度見てください。
「一定の原理によって組織だてられている状態」
組織で仕事をするために、仕事を成り立たせていく仕組みや考え方を
共有してこそ、その体制が有効的に機能すると考えられると思います。
組織は有効的に機能させるために、仕事のやり方を定め、組織の共有
して初めて、体制で可視化した人員が有効的に機能していくものです。
そして、種々の組織がかかわる仕事だからこそ、その規定により、
後工程が必要な仕事のアウトプット(成果や成果物)を出力していか
なくてはならない。
組織で課題を解決するために・・・・・
作業や仕事をするときの基準はなにか、その基準が個人ごとに違って
いたら課題の見え方が異なる。
基準が異なれば、課題の原因も変わる場合がある。
課題解決の前に解決しなくてはならないことを解決しなくては真の解決
ができない。
基準がありますか、
基準はあるが、解釈はあっていますか
基準を導く過程(手順やプロセス)は共有されていますか
市場変化で陳腐化していませんか。
他社のやり方が全てベターではないですが、世の中一般の考え方を見聞き
することで、自らの進む道の一助になる場合が多くあります。
自己にとらわれないことがとても大切なことといえると思います。