適用案件:
入札仕様や顧客との要件の作り込みによる受注案件。既存機材等を用いた受注案件
開発ライフサイクルを、要件定義、設計、構築、テスト、工事(取付)といった工程に分割し、前工程の成果物を入力として各工程を実施する開発手法。
商談で得た情報や顧客要求(要件)を元に、顧客を起点とした情報からシステムの納入(検収)まで一環した仕事(の成果物)を生み出していく事が、受注システムの品質のの向上に繋がる。そして、受注後の初動の資産に繋がります。
標準製品(量産製品)の企画段階(上流)から出荷(下流)までは、
企画→構想設計→基本設計/それぞれの詳細設計→妥当性/検査→製造→出荷
上流で定めた諸元(デザイン、機能、コストなど)は、一貫して下流まで引き継がれて
製品化される。
標準製品(量産製品)が出来るまでの過程と、客先受注したシステム納入物(取り付け含め)が出来るまでの過程も、考え方の違いは有りません。
なぜ、ウォータフローモデルなのか。
顧客の意思を間違えなく細部まで展開することが必要となるため。また、この方法で顧客要件の実現方法と基本設計(見積設計)はシステム設計としてコンセプト設計も取り込むことで、納入物のモデル化にすることができる。従って、納品のスケールが変化しても設計の考え方が固定化できるメリットがある。
基本設計が固定化されれば、詳細設計に落とす場合、コンカレントに指示(依頼)を行うことができる。 したがって、システム受注時の主法は、上流から落とすやり方が最適と言える。
例
上流(お客さんの情報、商談、要求(要件)など)が起点となり、要件と要件を実現する思想(考え方)そして、システム全体のコンセプト(お客さんが求めるもの)がぶれることなく、順次に展開していく。このときの展開は、それぞれの作業(校庭とも言う)の成果物(アウトプット)により引き継がれていく。
それぞれの作業だけを抽出してみると、

次の工程では、

さらに次の工程では、

インプットの成果物(成果物は、可視化できる情報であること=エビデンス(証拠、根拠となる資料にも用いるため。)から生成していくことで、納入物のブレを少なくし、品質が事前に予測できるメリットも生まれる。
また、顧客に対し事前承認を取ることで手戻りを最小限に抑えることができる。
必ずインプットがあり、アウトプットがある仕事にしていくことが、検収後の無償稼働を減らすことに繋がる。
ウォーターフォール図を用いた図示は下記の通り。
(一般的な汎用(主要イベントのみ)工程で記載しています。各工程の間に企業独自の工程が入る場合が多々あります。)

