コロナ「5類移行」をここまで引っ張らせた真犯人
>厚労省管轄の3つの独立行政法人だ。第7波の真っ最中であるにも関わらず、国立病院機構、地域医療機能推進機構(JCHO)、国立国際医療研究センターの即応病床あたりの受け入れ割合は65%、72%、42%に過ぎなかった。一方、2021年に受け取った補助金は1272億円(2019年比2803%)、556億円(同4279%)、45億円(同675%)だ。他の大学病院の受け入れとはレベルが違う。コロナが5類に変更されれば、このような「旨味」は全てなくなる。
>2019年と比べて、2021年に人口10万人あたりの死亡数が最も増えたのは老衰(25人増、25%増)だった。次いで、コロナ(14人増)、誤嚥性肺炎(7人増、23%増)、心疾患(6人増、3.4%)、悪性新生物(4人増、1.3%増)、アルツハイマー病(2人増、10.8%増)と続く。逆に肺炎(18人減、23%減)、脳血管疾患(2人減、1.8%減)、不慮の事故(1人減、2.1%減)は減っていた。感染症対策や自粛が影響しているのだろう。
>老衰、誤嚥性肺炎、アルツハイマー病は、老化による身体や認知機能の低下が原因だ。自粛による運動不足や、社会的な孤立が影響したと考えるのが自然だ。これは前述したように、隔離一辺倒の感染症法が、国民に過剰な恐怖心を植え付け、国民を過剰に自粛させたためだ。
記事追加
コロナ第8波「死者急増」の真相が映す構造的課題
>現在、新型コロナで亡くなっている人の多くは、脆弱な高齢者で介護施設などに入居しており、アルツハイマー型認知症や心臓病などの基礎疾患があり、コロナのクラスター感染を契機に衰弱したり、基礎疾患が悪化したりして死亡する症例だ。
>この中には、冬季の風邪やインフルエンザをこじらせ亡くなった症例で、スクリーニング検査でたまたま新型コロナ陽性であった症例もあるだろう。同様に、別の疾患や事故で入院して亡くなった場合も、入院時の検査でコロナ陽性と判定され、それが「コロナ死亡」とカウントされる場合もあるだろう。
>つまり、「コロナ死亡」と報告されている症例には、新型コロナウイルス感染が直接的な死因である症例のほかに、間接的な場合、あるいは、たまたま無症状感染だったものが入院時検査で判明した場合も含まれている可能性がある。
>2類に分類されている新型コロナでは、指定病院での治療・入院が求められるために、地域での素早い対応ができない。その結果、救急搬送が増え、ただでさえ人手が足りない指定病院に大きな負荷がかかり、医療者の感染症例も増え、結果として、医療逼迫が続いている。感染症法の改正がなされたばかりだが、類型に関しての議論は放置されたままだ。新型コロナ感染の現状を見据えて、迅速かつ柔軟に変更することが求められる。
>厚労省管轄の3つの独立行政法人だ。第7波の真っ最中であるにも関わらず、国立病院機構、地域医療機能推進機構(JCHO)、国立国際医療研究センターの即応病床あたりの受け入れ割合は65%、72%、42%に過ぎなかった。一方、2021年に受け取った補助金は1272億円(2019年比2803%)、556億円(同4279%)、45億円(同675%)だ。他の大学病院の受け入れとはレベルが違う。コロナが5類に変更されれば、このような「旨味」は全てなくなる。
>2019年と比べて、2021年に人口10万人あたりの死亡数が最も増えたのは老衰(25人増、25%増)だった。次いで、コロナ(14人増)、誤嚥性肺炎(7人増、23%増)、心疾患(6人増、3.4%)、悪性新生物(4人増、1.3%増)、アルツハイマー病(2人増、10.8%増)と続く。逆に肺炎(18人減、23%減)、脳血管疾患(2人減、1.8%減)、不慮の事故(1人減、2.1%減)は減っていた。感染症対策や自粛が影響しているのだろう。
>老衰、誤嚥性肺炎、アルツハイマー病は、老化による身体や認知機能の低下が原因だ。自粛による運動不足や、社会的な孤立が影響したと考えるのが自然だ。これは前述したように、隔離一辺倒の感染症法が、国民に過剰な恐怖心を植え付け、国民を過剰に自粛させたためだ。
記事追加
コロナ第8波「死者急増」の真相が映す構造的課題
>現在、新型コロナで亡くなっている人の多くは、脆弱な高齢者で介護施設などに入居しており、アルツハイマー型認知症や心臓病などの基礎疾患があり、コロナのクラスター感染を契機に衰弱したり、基礎疾患が悪化したりして死亡する症例だ。
>この中には、冬季の風邪やインフルエンザをこじらせ亡くなった症例で、スクリーニング検査でたまたま新型コロナ陽性であった症例もあるだろう。同様に、別の疾患や事故で入院して亡くなった場合も、入院時の検査でコロナ陽性と判定され、それが「コロナ死亡」とカウントされる場合もあるだろう。
>つまり、「コロナ死亡」と報告されている症例には、新型コロナウイルス感染が直接的な死因である症例のほかに、間接的な場合、あるいは、たまたま無症状感染だったものが入院時検査で判明した場合も含まれている可能性がある。
>2類に分類されている新型コロナでは、指定病院での治療・入院が求められるために、地域での素早い対応ができない。その結果、救急搬送が増え、ただでさえ人手が足りない指定病院に大きな負荷がかかり、医療者の感染症例も増え、結果として、医療逼迫が続いている。感染症法の改正がなされたばかりだが、類型に関しての議論は放置されたままだ。新型コロナ感染の現状を見据えて、迅速かつ柔軟に変更することが求められる。