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杉ちゃんのWEB日記

国際山岳ガイド 杉坂 勉のブログ

2012-12-30~31西穂高岳

2013-01-01 13:32:31 | ガイド山行記録

2012年最後のガイド山行は西穂高でした。

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天気予報はあまり芳しくはなかったのですが、前日の北八つ・天狗のこともあるし、淡い期待を持っての入山でした。

積雪はロープウェー山頂駅から西穂山荘までの間で150cmほど。下の新穂高温泉は雨でしたが、さすがに2000mを超えるとここは雪。でもかなり湿った感じの重たい雪でした。

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山荘の前は今こんな感じです。

さて翌日の大みそかは、深夜早朝から風雪が強く、荒れ模様。

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7時30分、山荘を出発。行けるところまで行ってみることに。風は西から強く吹き付け、顔は左側が痛い感じで、風によっかかりながらの歩行でした。

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時折ガスの切れ間から稜線が顔をのぞかせ、視界はそんなに悪くはなかったのですが、何せこの風。丸山まで行ったあたりで行動を中止。山荘へ引き返しました。

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朝あったトレースは所どころ埋まり、風雪の強さを感じさせられました。

というわけで、今年の最後の山行を登頂という形で締めくくることはできませんでしたが、これもまた山の自然な姿。

2013年の山行に期待しましょう!


2012-12-28~29 北八ヶ岳・天狗岳

2013-01-01 12:48:34 | ガイド山行記録

  2012年もいよいよ大詰め。年末山行第一弾は、北八ヶ岳の天狗岳へ行ってきました。

ルートは渋の湯~黒百合ヒュッテ(泊)~東天狗~西天狗往復~高見石~渋の湯です。

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お客さんは今回雪山初体験の女の子。体力も元気も満々といった感じ!

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渋の湯から出だしの道はわりと傾斜も強く、例によってところどころ凍結しており、雪の下からちらりと氷が顔をのぞかせています。雪上での歩行練習も兼ね、慎重に登って行きました。

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ほどなくして黒百合ヒュッテへ到着。その後アイゼンの歩行練習ということで、中山へ行ってきました。

またこの日は平日ということもあり、ヒュッテは10人程度。ストーブを囲んで皆さんと和気藹々、今年の山行の思いでなどに花を咲かせ、大いに盛り上がりました!

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空けて29日は、前日までの天気予報とはうって変ってピーカンの快晴!願ってもない好天に気分も高揚。身支度を整え、快晴の雪原へ!

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中山峠から天狗への登りは、適度に雪が岩稜を覆い、かえって歩きやすい感じ。柔らかめの雪にアイゼンを利かせ、ゆっくりと山頂へ。

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さらに、コンディションはよさそうなので、西天狗まで足を延ばすことに。

西天狗の山頂からは、南八ヶ岳の山々はもちろん、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、焼岳、穂高連峰そして後立山、妙高、戸隠、雨飾り、そして浅間山まで、360°の大パノラマ。願ってもない神様からの贈り物に、大満足でした! !

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さて、大パノラマを満喫した後は一路中山峠までもどり、ここからは樹林帯の中の静かな山歩き。中山展望台までの道は、適度にトレースもあり、行きあう人もなく静かな雪上ハイクを楽しめました。

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展望台では、北に広がるパノラマをバックに記念撮影。

更に深いシラビソの森を抜けて高見石へ。

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大岩の重なった高見石へ、踏み抜きに注意しながら登り、山頂??で本日最後の記念撮影。

高見石の小屋でテラスをかり、大休止。玄関先の温度計はなんと6℃!!ポカポカしてとても年末とは思えない陽気でした・・・

大休止の後は、この日の思い出に浸りながら賽の河原を経て渋の湯へ。

快晴の青空と暖かい木漏れ陽、そして大パノラマに包まれたとても気持ちの良い山行でした!

でもなんとなくこの春先のような季節外れの天気、ちょっと気になるところですね。今年の正月は気を付けた方が良いような、そんな気もします・・・


2012-12-8~9 かぐらスキー

2012-12-10 00:28:27 | ガイド山行記録

今期初の冬季ガイドは、かぐらでのスキー講習。まるでスキーダメダメだった私が、なんとスキー講習とは・・・誰がこんな未来を想像できたでしょうか?

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しかしこれも逆転の発想!できなかったからこそ、分かることもある!!と、出来なかった過去の経験を武器に、どうすれば滑れるようになるか、どうすれば安全に下りてくることができるか、をテーマにやってみました。

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通常の講習会とは違い、少人数制で自分のできなかった頃を生かして、キメの細かい講習を心がけています。

まだまだ至らないところ満載ですが、これからも逆転の発想を武器に進化していきますので、みなさん乞うご期待!!

ちなみにかぐら、先週まではまだ雪も少なかったですが、この寒波到来で今週はかなり期待持てそうです。


2012-11-22 広沢寺クライミング

2012-11-23 18:05:41 | ガイド山行記録

遅くなりましたが、昨日の報告です。

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前日夜からの雨が気になるこの日でしたが、昼からは晴れ間も出るとのことだったので、集合時間を1時間遅らせ、予定通り広沢寺に行ってきました。

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岩場は思惑通り要所はすっかり乾き、快適に登ることができました。

まずは弁天岩右のスラブでアップ。スメアリングなどフットワークの確認をしながら登りました。

その後、クローブヒッチでのセルフビレイのセットや、バックアップをセットしての懸垂下降のおさらいをしてからマルチへ。

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弁天岩周辺の紅葉もまずまず見ごろに色づいており、ポカポカ陽気に包まれながらクライミングを楽しむことができました。

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しかし、なんとこの日用意してきた私のクライミングシューズは、左右が違う靴・・・・

高難度のルートを死んでも落としたい!というわけでもないのですが、前日あわただしく準備したのが悪かったのか・・・

でもなんか細かいエッジにミウラー、スメアリングにはカタナなんて、使い分けしながら登ったりして、なかなかいいもんでしたよ!


2012-10-27 表妙義縦走

2012-10-28 13:06:47 | ガイド山行記録

 久々のブログです。この前は何書いたかなと確認してみれば、なんと妙義山でのプライベート山行・・・

 実はまたも妙義山の報告です。今回はガイド山行の報告ですが。

 本来の計画は谷川岳東尾根。16日に日和田山でクライミングの基礎的な講習を行い、そのまま水上へ。翌日の天気は曇りから霧と、あまり喜ばしい予報ではありませんでしたが、雨さえ降らなければと期待し就寝。

 翌17日は4:30に水上出発。深夜に雨が降ったらしく。道はまだ濡れたままでした。気になる空模様はといえば、星のかけらも見えない真っ暗なくもり空。

 まずは土合を目指して車をとばしましたが、なんと湯檜曽を過ぎたあたりから雨。それが土合に近づくにつれて本降りとなり、一時は土砂降りに・・・

 これでは雨が上がっても、谷川の濡れた岩と沢はちょっと厳しい感じ。早々に計画を妙義山へ変更し、一路高速をとばして松井田妙義へ。

 上信越道に入り、こちらも途中下仁田あたりで雨に降られましたが、妙義のあたりはまだ雨は降りそうにない感じ。とにかく急いで準備を整え、7:00妙義神社を出発。

 途中小雨交じりの空模様となりましたが、大の字では雨もやみ,様子をみながら奥ノ院へ。ところどころ現れる岩場は、先ほどの雨でうっすら湿っておりとてもスリッピー!!

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 奥ノ院の長い鎖場でロープを付け、いざ登攀開始。今日の妙義はいつもと違い、靴のフリクションが期待できないので要注意。慎重に登って行きました。

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 稜線に出てからは岩がさらに雨で濡れており、緊張を強いられる場面が盛りだくさん。今日ほど鎖のありがたさを感じる妙義は初めてでしたね。もちろんロープでずっとアンザイレンしたままの行動。

 何とか慎重に相馬岳まで歩を進め、ここで大休止。何組かのパーティーはここで縦走を諦め、下山にかかっていました。

 我々は、天気が少し気になりましたが、その先のエスケープも視野に入れながら縦走続行。相馬からの下り、落石は相変わらずで、更に今日は足元の不安定さが増して要注意。茨尾根もガスにまかれて五里霧中といった感じでした。

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 それでも順調に行動し、昼前には鷹戻しへ。出だしの鎖と梯子は難なくこなせましたが、中間部から上の鎖はステップも乏しいうえにわずかなスタンスはかなりスリッピー!!傾斜もきついので、ロープも使いながら時間をかけ慎重に越えました。

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 本日の最難関を越えても、行く手はまだ濃いガスの中。東岳も中ノ岳もどこにあるのやら・・・

 唯一の希望は、降ったりやんだりの雨が上がったこと。時折薄日もさすようになり、少しきが楽になってきました。

 東岳、中ノ岳の長い垂直の鎖場も、ロープを使ってロワーダウン。何とか核心部を越えることができました。

 お客さんも「はじめは妙義山を軽く見ていたが、ここで事故が多いのが分かった!」とのこと。本当にこんな雨交じりの日は要注意ですね。

 15:30、無事に中ノ岳神社へ下山。このころにはガスも切れ、空には青空とウロコ雲も。振り返る妙義の山々に満足感と安堵を感じながら、帰路につきました。

 


2012-9-21~22 三つ峠

2012-09-23 12:31:25 | ガイド山行記録

 今週末はあいにくの天気となってしましましたね。

 しかし金曜~土曜にかけては、まずまずの空模様だったので、天気の隙間を縫うように三つ峠へ行ってきました。

 金曜日は時折小雨の落ちる中を、裏登山道経由でまずは四季楽園へ。準備を整え、天気が良いうちにと早速屏風岩へ。

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 まずは一般ルート周辺にトップロープを掛け、基本的な体の動かし方や足の置き方の練習。

 はじめは戸惑いがちな動きも、回を重ねるごとに上達。腕力頼みで強引に登っていた感じから、しっかりと足で立ちこみながら登れるようになりました。

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 だいぶ岩に慣れてきたので、 リーダーピッチ~№10.5クラック~№16クラック~№18クラックと、定番コースを繋ぎ天狗の踊り場へ。途中Vサインが出るほど余裕が出てきました。

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 翌土曜日は、昨日のおさらいとアップを兼ねて一般ルートを登った後、人気ルートの中央カンテへ。ご自身は、「いっぱい、いっぱい!」とおっしゃっていましたが、なかなかうまく登れていましたよ!

 2日間とも、時折濃いガスに包まれながらのクライミングでしたが、スメアリングなど、足の使い方、立ちこみ方を練習し、最後は中央カンテも登れたので、充実したクライミングだったと思います。

 次回は左フェースの亀ルートにチャレンジでしょうか!


2012-8-24~27 剱岳・八つ峰Ⅵ峰D・Cフェース~上半~北方稜線縦走

2012-08-28 11:41:54 | ガイド山行記録

 激闘の北鎌尾根(山行記録はこの下にあります)から、引き続き安房トンネルを越えて立山へ転進してきました。24日からは剱岳のクライミング&縦走をしてきました!

 今回は熊の岩ベースで、八つ峰Ⅵ峰Dフェース富大ルート、Cフェース剣稜会ルートを登攀し、Cフェース~八つ峰上半~北方稜線~剱岳本峰を縦走するという欲張りな計画!

8月24日

 30キロをゆうに超える荷物を担ぎ、一路熊の岩を目指して入山。しかし午後になり雲行きが怪しくなり始めたので、この日は剣沢の小屋泊まり。

 翌日荷物をセレクトし、軽量化して熊の岩に向かうことにしました。

8月25日

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 翌日は天気が気になりましたが、起きてみると頭上には満点の星!朝の5時少し前、早速熊の岩目指して小屋を出発しました。

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 まずは剱沢雪渓を長次郎出合までくだり、ここから長次郎谷へ。今年は例年と比べ、どこの山も残雪が多く、それはここ剱岳でも例外ではなく、通常この時期には、途中ぱっくりと口を空けている長次郎雪渓も、出合から熊の岩まで見事に繋がっているではありませんか!

 おかげで難なく熊の岩へ到着することができました。ここでビバーク装備をデポし、さっそくⅥ峰Dフェースへ。

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 Ⅵ峰フェースはどこもまだ残雪が残り、Dフェースへはいったんシュルンドの中へ降り立ち、Cフェース側を廻り込んで取り付きへ向かいました。

 登攀準備を整え、富大ルートへ取り付き。1ピッチ目の出だしは、まだクライミングに慣れていない体にはちょっとしょっぱかったですね。

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 その後もⅣ級のピッチが続きますが、順調にこなし、核心部Ⅴ級も問題なし。

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 12時40分にはDフェースの頭へ立つことができました。今回2人ともなかなか調子はよさそう!

 あとは慎重にⅤ・Ⅵのコルへ下降。

 熊の岩では小宴会。今日の行程やルートのこと、ビバーク装備や食料についての談義に花を咲かせ、午後7時には就寝。明日の長大な行程に備えました。

8月26日

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 昨夜はにわか雨もなく、快適に熊の岩でのビバークを終えることができました。

 そしてこの日も朝から快晴!3時に起床し、身支度を整えます。今日はなんといってもCフェース剣稜会ルートから八つ峰上半~北方稜線と縦走し、剱岳本峰を目指す長丁場!

 午前4時45分に熊の岩を出発し、Cフェースの取り付きへ。こちらは残雪を回り込んで難なく取り付きにたどり着けました。

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 今日は全装備を担いでの登攀のため、Ⅱ級程度のピッチもなかなかのもの・・・んー、荷物が重い!

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 それでも順調に高度を稼ぎ、いよいよ上部のメインイベント、ナイフリッジのトラバース!

 ここは高度感もありとても緊張しますが、ホールドもスタンスもしっかりとしているので、快適にこなせました。

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 8時少し前には登攀終了。なかなかいいペースで剣稜会ルートを抜けることができました。

 目の前には、Dフェースの頭、そしてチンネの勇姿を望むことができました。

 休憩もそこそこに上半の縦走を開始。いつもはショートロープで早々に越えることができる峰々も、今日は重荷なのでなかなかの重労働。スタカットでピッチを切りながら慎重に越えていきました。

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 八つ峰の頭からの懸垂下降も無難にこなし、北方稜線へ。昨日泊まった熊の岩のビバークポイントを眺めながら、少しガレの多い稜線を、トラバースしながら越えていきます。

 何か所かルートが不明瞭で、確認しながらの縦走でしたが、無事に長次郎のコルへ。後はひたすら山頂を目指してガレ場を登っていきます。背後に今日越えてきた八つ峰の峰々と北方稜線を従え、12時50分、剱岳山頂に登頂!長い行程をみごとやりぬきました!!

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 あとはひたすら剣沢をめざし、長い長い別山尾根を下っていきます。

 いくつもの小ピークと鎖場を越え、いよいよ口数が少なくなってきた頃、剣沢の小屋へたどり着きました。

 振り返ると、先ほどまでガスの中だった剱岳山頂が、再びその姿をのぞかせています。そしてその右手の源次郎尾根の合間から、今日越えてきた八つ峰がわずかに顔をのぞかせているのが見えます。

 んー、今回もよく頑張りました!みなさんお見事です!!

 翌27日も朝から晴天。台風の影響か少し風がありましたが、今回の山行に充実感をかみしめながら、室堂へ下って行きました。

 


2012-8-21~23 北鎌尾根

2012-08-28 11:30:53 | ガイド山行記録

 今年の夏は暑いですねー。

 先週は特に猛暑日の連続で、下界は大変だったのでは・・・。そんな中、少しでも涼を求めて北アルプスへ連ちゃんガイドに行ってきました。

 まずは21日~23日にかけ、北鎌尾根へ。20日の夕方に沢渡の駐車場へ車を廻しておき、松本へ。そして21日朝、久々の大糸線に乗って穂高駅へ。そこからは予約してあったタクシーに乗り、予定通り中房温泉へ到着。

 午前7時20分ごろに、中房温泉から合戦尾根に取り付き、大天井への長い長いアプローチ。ここは北アルプス三大急登と言われていますが、私が手掛けている立山の内蔵助平への登山道の方が、何ぼも急登!

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 しかし下が炎天下なら、合戦尾根もなかなかの気温。汗ダラダラで上がっていきました。しかし燕山荘下では、きれいなお花畑にも!そして稜線に出てからは景色も一変。涼しい風に吹かれながら、北鎌尾根を眺め、明日のモチベーションを高めて大天井へ向かいました。

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 翌日は早朝3時に大天井ヒュッテを出発。昨日の天気予報では、この日の天気もまずまずとのこと。午後の雷がちょっと気になりましたが、願わくば午後2時までには槍に到着することを狙い、満点の星空のもと、早々に小屋を出発しました。

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 暗闇の中、貧乏沢を下降し天井沢を経て北鎌沢出会いへ。貧乏沢は暗がりだったせいか、以前より荒れている印象を受けました。

 北鎌沢の登りはまさしく地獄!午前7時にはすでに気温が急上昇しはじめ、大きく成長した草木をかき分け、大岩を乗り越しながらのアプローチは、体力をどんどん奪っていきます。やっとの思いで北鎌のコルへ到着。

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 北鎌のコルからしばらくも、ハイマツやダケカンバをかき分けながらの急登!しかも熱い!!なんか以前訪れた時よりブッシュが大きく育ったような印象を受けました。

 ようやく独標が近くなってきたころから風が出始め、上空にも雲が湧き、日陰が出てきたので少し涼しくなりました。

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 独標は今回まき道で通過。しかしここからはいよいよアルペンチックな雰囲気に包まれ、岩稜のアップダウンが連続。大小のピークがいくつも連なり、槍の穂先へと続いています。

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 岩稜のトラバースと、クライムダウン、ザレ場の登り返し、そして2級程度の岩登りを繰り返しましたが、槍の穂先はまだまだ先・・・

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 時にはまき道を辿り、しかしすべてまいてしまってはつまらないので、ルートを見ながら岩稜を伝い、午後2時ごろにようやく北鎌平へ到着。振り返ると、今日苦労して越えてきた小ピークを望むことができました。

 さあ残すは槍の穂先のみ!大きな岩をいくつも乗り越え、ガレ場を辿っていよいよ穂先の岩場へ取り付きました。

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 そして午後3時50分、みごと北鎌尾根を越え、待望の槍ヶ岳山頂に登頂!

 天気も何とかもちこたえ、午後の雷雨にも遭わずにすみました。山の神様に感謝ですね!!

 いやー、しかし天気がいいとはいえ、かなり気温も高く厳しい状況の中、12時間50分よく頑張り通しました!!


2012-7-26~28 北アルプス・西穂~奥穂縦走

2012-07-29 13:39:50 | ガイド山行記録

 いよいよ夏本番。下界は連日の猛暑と熱帯夜、そしてロンドンオリンピックと熱いこと尽くしのようですが、そんな中穂高の涼しい稜線に行ってきました。

 涼しいとはいえ、やっていいる事は熱い!穂高の一般縦走の中でももっとも難しく、熱い行動を求められる西穂~奥穂の縦走(ジャンダルム)です!!

 今回は天気予報がかなりいい感じだったので、張り切って新穂高へ。でもこの日は西穂のロープウェー経由で西穂山荘まで。のんびり歩いて明日の大一番に備え、力を温存しての入山でした。

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 翌日は朝の3時45分に西穂山荘を出発。満点の星空のもとヘッドランプを頼りにゆっくりと独標を目指しました。

 途中風と共に濃いガスにまかれながらのアプローチでしたが、独標に上がるころにはガスもすっかり晴れ、快晴の中での縦走スタート。ここからはロープを繋いでの行動です。ピラミッドピークも順調に越え、7時前には難なく西穂山頂へたどり着きました。

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 さてここからがいよいよ本番。目の前には間ノ岳、天狗岳が連なり、さらにはジャンダルム、その右横に奥穂高岳がどっしりと鎮座して見えます。

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 岩稜帯もいよいよ険しさを増し、しっかりとロープで確保しながらの登攀。また大小いくつものアップダウンがじわじわと体力を奪っていきます。一歩一歩ゆっくりと確実に進んでいきました。

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 登高、下降、トラバースを繰り返し、正午に待望のジャンダルムに登頂。もう奥穂は目の前ですが、ここからが本日の核心。ロバの耳からの下降と最後の最後に馬の背の通過が待っています!それでも先が見えてきたので再び元気を充填。

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 クライムダウンからロワーダウンを繰り返し、ロバの耳を無難に通過し、いよいよ最後の関門、馬の背へ。集中力を切らさず慎重にナイフリッジを通過して行きました。

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 午後1時45分。待望の奥穂高岳山頂に到着。穂高最難ルートを登り切りました!

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 振り返ると、ガスの切れ間からさっき越えてきたジャンダルムが見えます。あとは充実感と疲労感に包まれながら、穂高岳山荘へ下って行きました。

 西穂~奥穂の縦走は何年かぶりでしたが、一般縦走とはいえなかなかのもの。登り応え十分。満足度200%の山行でした。


2012-5-4~6 GW西穂~奥穂縦走

2012-05-06 20:03:05 | ガイド山行記録

 GWの後半は穂高の西穂~奥穂縦走でした。

 当初は5月3日に上高地から涸沢へ入山し、前穂の北尾根~吊尾根~奥穂(穂高岳山荘泊)で翌日奥穂~西穂の予定だったのですが、どうもここにきて入山中の天気予報が思わしくなく、西穂~奥穂の縦走のみに変更しての入山でした。

 初日は5月4日、新穂高温泉からロープウェー経由で西穂山荘へ入山。おりしもこの日は北アルプス各地で遭難があった日ですが、西穂近辺も天気は思わしくなく雨の中の入山でした。

 翌日の天気は風は強いものの朝から晴れ。しかし午後は大気が不安定になっていくとの予報だったので、早朝の2時起床3時出発ということでと床に就きました。

 ところが雨は夜半に雪へと変わり、2時に起床した時には外は吹雪・・・

 とりあえず軽く朝食をとり天候の回復を待って待機しましたが、雪は小やみになりつつあるものの、あたりは濃いガスにつつまれ視界はあまりそくありません。降雪直後に視界不良の状態で出発する気にもなれず、4時30まで再度待機。この間に天気予報も大きく変わり、午後に雷の可能性も出てくる始末。

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 結局奥穂までの縦走は諦め、西穂までの往復ということで5時に山荘を出発。昨日山荘の玄関前はこのところの雨の影響で雪がかなり解け、下のベニヤも出ていたのですが、今朝はすっかり雪に覆われてしまいました。

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 独標までの道もほぼ雪はなく、夏道通しに歩けるとの話だったのに、今朝は夏道中途半端に湿った新雪に覆われてしまい、下に隠れた石ころなどの影響でアイゼンを付けての歩行はとても不快。西穂の山頂方面はどんよりとしたガスの中にあり、風も強そうでした。

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 独標からはロープを付け慎重に登攀。ここからの道も昨夜来の中途半端な新雪に覆われており、なかなか歩行スピードが上がりません。

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 この前来た4月のときと比べ、雪はほとんど消えてなくなり、この時期の山の変化にちょっとびっくり。ルートはほぼ9割9分夏道通り。冬の時期の固い雪面のトラバースなどはないものの、やはり中途半端についた新雪は歩きにくく、岩の上をアイゼンの爪を滑らせながら歩く場面もしばしば・・・

 また風は治まる気配を見せず、気温こそそんなに低くはないのですが、どんどん体温を奪われていくような感じ。ときおり体を煽られることも・・・。

 それでも最後の急雪壁(今日は雪が少なくなったせいかあまり急ではありませんでしたが)

を順調に越え、8時20分西穂山頂に到着。

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 変更に次ぐ変更で、とうとう今回は西穂往復のみとなってしまいましたが、この時期にしては厳しい中での山行でした。

 春は日も長く、晴れれば爽やかで穏やかな気候の中での山行を楽しむことができるものですが、ひとたび荒れれば手はかじかみ、顔も強風でたたかれる厳しい状況に早変わりします。

 くれぐれも天候の変化には注意して、無理な行動は慎まなければと再認識させられた2日間でした。