2012-7-26~28 北アルプス・西穂～奥穂縦走

　いよいよ夏本番。下界は連日の猛暑と熱帯夜、そしてロンドンオリンピックと熱いこと尽くしのようですが、そんな中穂高の涼しい稜線に行ってきました。

　涼しいとはいえ、やっていいる事は熱い！穂高の一般縦走の中でももっとも難しく、熱い行動を求められる西穂～奥穂の縦走（ジャンダルム）です！！

　今回は天気予報がかなりいい感じだったので、張り切って新穂高へ。でもこの日は西穂のロープウェー経由で西穂山荘まで。のんびり歩いて明日の大一番に備え、力を温存しての入山でした。

　翌日は朝の3時45分に西穂山荘を出発。満点の星空のもとヘッドランプを頼りにゆっくりと独標を目指しました。

　途中風と共に濃いガスにまかれながらのアプローチでしたが、独標に上がるころにはガスもすっかり晴れ、快晴の中での縦走スタート。ここからはロープを繋いでの行動です。ピラミッドピークも順調に越え、7時前には難なく西穂山頂へたどり着きました。

　さてここからがいよいよ本番。目の前には間ノ岳、天狗岳が連なり、さらにはジャンダルム、その右横に奥穂高岳がどっしりと鎮座して見えます。

　岩稜帯もいよいよ険しさを増し、しっかりとロープで確保しながらの登攀。また大小いくつものアップダウンがじわじわと体力を奪っていきます。一歩一歩ゆっくりと確実に進んでいきました。

　登高、下降、トラバースを繰り返し、正午に待望のジャンダルムに登頂。もう奥穂は目の前ですが、ここからが本日の核心。ロバの耳からの下降と最後の最後に馬の背の通過が待っています！それでも先が見えてきたので再び元気を充填。

　クライムダウンからロワーダウンを繰り返し、ロバの耳を無難に通過し、いよいよ最後の関門、馬の背へ。集中力を切らさず慎重にナイフリッジを通過して行きました。

　午後1時45分。待望の奥穂高岳山頂に到着。穂高最難ルートを登り切りました！

　振り返ると、ガスの切れ間からさっき越えてきたジャンダルムが見えます。あとは充実感と疲労感に包まれながら、穂高岳山荘へ下って行きました。

　西穂～奥穂の縦走は何年かぶりでしたが、一般縦走とはいえなかなかのもの。登り応え十分。満足度２００％の山行でした。

穂高岳山荘より！

夏山登山の第一弾は、西穂～奥穂の縦走でした。 今日は朝から天気も良く、なかなか楽しい岩稜登山をしてきました。 今夜は穂高岳山荘登山泊まりです。 いま山荘前のテラスで、涸沢を眺めながらくつろいでます。

高尾山でラン

今日は朝一で高尾山を走ってきました。 早朝の高尾山は所々濡れていてスリッピーでしたが、まだ人影もほとんどなく快適に走れました。 実は、走るなんて膝の手術後今日が初めて。 少しぎこちなさがありましたが、走れる事の喜びを久々にと言うか、初めて味わってきました！

お買い物

ヨーロッパでのガイド研修から帰国して早一週間。先週は披露のため使い物にならず、闘病生活の様な毎日を過ごしました… ようやく疲れもとれた昨日あたりから再始動。今日はまずバーチでボルダー。ちとカラダがまだ重い… その後、ヨーロッパ研修で露呈した全身持久力の無さを回復するため、トレランのための下準備。まずは原宿のマウンテンハードウェアで、シューズとインソールを購入して来ました！ ミーハーなやり方ですが、まずはカタチから！これでモチベーションはバッチリです。 ちなみにハードウェア原宿店では、夏物が一部30%OFF！お買い得品もあるので、皆さん是非一度足を運んでみてください。

本日千秋楽

　みなさんこんにちは。今日でいよいよシャモニを発って日本へ帰ります。

　かなりつらい時期もありましたが、思えばあっという間の4週間でした。

　この間も書きましたが、今回の研修では自分の弱点や改善点を発見することができたので、それはそれでとても有意義な研修だったと思います。まあ、ケガをしてのガイド戦線離脱がこんなにも大きなブランクとして、のしかかってくるとは思いませんでしたが・・・んー、ほんとにこれからまた頑張ってカンやテクニックを再構築していかなければ！！

　またほかの研修生とのディスカッションを通して、気づかされることも多々あり、これもこれからのガイディング再構築に生かしていきたいと思います。

　これでシャモニ便り2012．juneは終了します。でもまだまだ私の国際ガイドへの道は続きます。

　みなさんこれからも応援よろしくお願いいたします。

シャモニに帰ってきました

　今日の午後に無事シャモニに帰ってきました。

　結局スイス弾丸ツアーは天候に阻まれ、予定していたルートにはいけませんでしたが、初めてのグリンデルワルト訪問や、ツェルマットでのビアフェラータデビューはなかなか新鮮な体験でした。ビアフェラータ結構おもしろいかも！！

　研修最終日の夜はツェルマットで大はしゃぎ！夕食後に酒あり、踊りあり？？の大々的な宴となりました。

　終わってみれば、あっという間の2週間（自主研修を入れれば4週間）、今回は自分自身の欠点、改善点が浮き彫りとなり、まだまだ修練の必要性を感じた研修会でした。

　明日から2日間シャモニに滞在し、日本時間の10日夜に帰国の予定です。

メンヒの洗礼

　今日から弾丸ツアーＩＮスイスが始まりました！

　早朝4:30にＥＮＳＡを出発し、一路グリンデルワルトへ。途中ゴッペンシュテインからカンデルステイクまでは、車ごと列車に乗って山を越える（トンネルで）区間などあって、ちょっと新鮮な体験でした。

　少し飛ばしたかいもあり、8時前にはグリンデルワルトへ到着。ホテルのチェックインも後回しに、さっそくユングフラウヨッホ鉄道で今日の登山口、ユングフラウヨッホへ。ここは３５００ｍの、ヨーロッパ最高地点の鉄道駅。線路はアイガーやメンヒの中をトンネルで登っていきます。

また途中アイガー北壁ののぞき窓などの駅があり、5分程度観光しながらの列車の旅？です。

　終点のユングフラウヨッホからは、いよいよ本日の研修開始。一路メンヒの西稜を目指しました。

　ところが西稜に取り付いて間もなく天候が急変。予報でも午後はあまり良くはなかったのですが、冷たい雪交じりの強風と視界不良のため研修を中止。総力を挙げての？？下山となりました。列車に乗っているときはあんなに天気がよかったのに・・・ちょっと残念・・・

　明日の研修も、予定地のツェルマットの天気予報がちょっとイマイチ。とても登山ができる感じではない感じ。また今日までのたまった疲れも考慮し、ブライトホルンは中止となりました。

　なんか突然の終了！といったかんじですが、まあ無理は禁物。とりあえず明日はツェルマットへ移動し、こちらではガイドの必須宇科目でもあるビアフェラータの研修をすることになりました。

おまけ

メンヒからの帰り、時間が余ったのでメンヒの小屋へ立ち寄り、ここのおすすめメニューーパンとチーズのグラタンをご賞味してまいりました。

　こちらはその食堂にあったコショウのすり器。なんとあのフランスの車メーカーのプジョーがつくっているものでした。意外。

　最後はユングフラウヨッホ駅の中にできたテーマパーク。ユングフラウ鉄道の歴史や工事の様子などを現代風に表現していてとても凄い！一見の価値あり。

　写真は氷河の中をくりぬいたトンネルの中にある氷河氷のオブジェ。トンネル内は床もツルツルの氷河氷なので、転ばないように歩くのにちょっと神経を使いました・・・

ロシュフォールでヘロヘロ

　ヨーロッパでの研修・検定もいよいよ大詰め。体にも疲れがジワジワ溜まってきました・・・

　今日もＥＮＳＡのアレキシー教官にご指南してもらいながらの研修（私は検定）でした。

　現在ミディ～トリノを繋ぐエルブロンネルが、イタリア側の駅舎改修工事のため使えない（乗ることだけならできます。イタリア側で下車できません）ので、アレキシー教官の運転でモンブラントンネル経由でのイタリア入りです。

　クールマイユールからロープウェイを乗り継ぎトリノ小屋へ。ここからロープを繋いでいよいよ検定開始。今日の予定はロシュフォール～ダンデジュアンの継続。ちょっと天気が心配でしたが・・・

　ところがところが、私と今井さんの班にアレキシー教官が入ったので、かなりのハイペース！ロシュフォールへ向かうルートの半分ですでに疲労の極致！そしてロシュフォールはなんといっても細い雪稜の連続。そして最後には簡単ながらも８０ｍ以上ある岩壁が待ち構えています。

　万難辛苦を乗り越えて（まさしくそんな感じに思えました）、最後は歯をくいしばりながら何とかロープを引っ張りました・・・

　運よく？天候が悪化してきたのでここで予定変更。ダンデジュアンは諦めて（残念？？）トリノへ下山しました。

　体はすでに乳酸のるつぼとなり、太ももはモワッとした疲労感で一杯状態ですが、ＥＮＳＡのテクニカル最高責任者の先生がついてくれての研修（ほんとは検定だったのでは？？）は、とてもとてもいい経験になりました。

　明日からはいよいよスイスのユングフラウ（グリンデルワルト）と、ブライトホルン（ツェルマット）をめぐる2泊3日の弾丸ツアー！何とか生きて帰ってきます・・・

検定後半戦開始！

　2日間の沈黙を破り、今日から検定後半戦が始まりました。

　これに先立ち、昨日の夕方雨上がりの山並みに虹がかかりました。ちょっと良いことありそうな予感。

　さて話を戻して、今日はエギーユド・ミディからバレブランシュを横断し、まずはポワント・ラシュナルのトラバース（縦走）。今日からは検定なので、ちょっと緊張気味！

　さらに今日から2日間はＥＮＳＡのテクニカル最高責任者、アレクシー教官が参加しての検定。まずはミディの駅で行きのロープウェーを待つ間にミーティング。ガイドとしての心構えや、山行前にチェックしておくべき項目の説明を丁寧にしていただき、ガイディング中のテクニック以外にも学ぶべきことが盛りだくさんの良い1日でした。

　明日はモンブラントンネルを抜けてイタリア側へ渡り、ロシュフォール～ダンデジュアンの縦走へ行く予定です。さらに明後日からはスイスツアー。グリンデルワルトやツェルマットを回って研修するという弾丸ツアーです！！

　泣いても笑ってもあと4日。もう頑張るしかないでしょう！！

シャモニの休日

　昨日のサッカーEUROカップ決勝、スペインの圧勝でしたね。もしかすると来年のWould Cupブラジル大会もスペイン旋風が吹き荒れるかも・・・

　さてさて、サッカー観戦などしながらこちらはシャモニの休日を過ごしております。

あまりだらだらした映像は、皆様の印象に悪い影響を与えそうなのでそれは置いておいて、日曜日のシャモニの町並みなどをご紹介したいと思います。

　これが今回私たちJapon guide　チームが宿泊しているENSAの宿泊棟。センター棟ではないので、ちょっと中の構造が違いますが、快適に過ごしております。

　ENSAを出て右に行くとすぐにモンブラン広場。今月開催のフリークライミングフランス大会に向け、広場の一角にクライミングウォールがつくられてます。ただ建設の進行は遅々としたもの・・・フランスタイムということなのでしょうか？？？

　モンブラン広場のすぐ脇はエルベ川。氷河の雪解け水が轟々と流れています。写真右上の黒い三角形はエギーユド・グーテ。このところシャモニはとてもいい天気で、町は日中30℃ぐらいまで気温が上がりとても暑いです！

　これはさらに路地を進んだお土産物や、ハム・チーズの店が並ぶ通り。なんか古いヨーロッパの街並みといった感じで、とてもいい雰囲気を醸し出してます。

　でました！ここは私のお気に入りのファーストフード店。店の名前は「Midnight Expresse」多分・・・・

　サンドイッチやハンバーガーが店先に所せましと並んでいます。私のお気に入りはバーガーフロマージュ（チーズバーガー）。プレス機のような鉄板でパンまで上下こんがりと焼いてくれてとても「セボン！」。ボリュームも満点で行くと必ず食べたくなります。

　

　ハンバーガーをテイクアウトし、スネルスポーツ前の広場でほおばります。目の前には建屋の壁面に立体絵画？？が書かれていてとても面白い！真横から見れば、ご覧の通りただのぺらっとした壁面！

　下の方で人工登攀しているのは、間違いなくガストン・レビュファでしょう。フランス人らしいアートとユーモアーの融合した作品ですね。

　おっと、ハンバーガーを食べ終わったところで急ににわか雨（こちらではシャワーと言われています）が降り出しました。本降りになる前に宿舎へと帰りますか・・・

　ご覧いただきました一風変わったシャモニの休日、いかがでしたでしょうか？この続きはまた次回の講釈で。