今年の夏は暑いですねー。
先週は特に猛暑日の連続で、下界は大変だったのでは・・・。そんな中、少しでも涼を求めて北アルプスへ連ちゃんガイドに行ってきました。
まずは21日~23日にかけ、北鎌尾根へ。20日の夕方に沢渡の駐車場へ車を廻しておき、松本へ。そして21日朝、久々の大糸線に乗って穂高駅へ。そこからは予約してあったタクシーに乗り、予定通り中房温泉へ到着。
午前7時20分ごろに、中房温泉から合戦尾根に取り付き、大天井への長い長いアプローチ。ここは北アルプス三大急登と言われていますが、私が手掛けている立山の内蔵助平への登山道の方が、何ぼも急登!
しかし下が炎天下なら、合戦尾根もなかなかの気温。汗ダラダラで上がっていきました。しかし燕山荘下では、きれいなお花畑にも!そして稜線に出てからは景色も一変。涼しい風に吹かれながら、北鎌尾根を眺め、明日のモチベーションを高めて大天井へ向かいました。
翌日は早朝3時に大天井ヒュッテを出発。昨日の天気予報では、この日の天気もまずまずとのこと。午後の雷がちょっと気になりましたが、願わくば午後2時までには槍に到着することを狙い、満点の星空のもと、早々に小屋を出発しました。
暗闇の中、貧乏沢を下降し天井沢を経て北鎌沢出会いへ。貧乏沢は暗がりだったせいか、以前より荒れている印象を受けました。
北鎌沢の登りはまさしく地獄!午前7時にはすでに気温が急上昇しはじめ、大きく成長した草木をかき分け、大岩を乗り越しながらのアプローチは、体力をどんどん奪っていきます。やっとの思いで北鎌のコルへ到着。
北鎌のコルからしばらくも、ハイマツやダケカンバをかき分けながらの急登!しかも熱い!!なんか以前訪れた時よりブッシュが大きく育ったような印象を受けました。
ようやく独標が近くなってきたころから風が出始め、上空にも雲が湧き、日陰が出てきたので少し涼しくなりました。
独標は今回まき道で通過。しかしここからはいよいよアルペンチックな雰囲気に包まれ、岩稜のアップダウンが連続。大小のピークがいくつも連なり、槍の穂先へと続いています。
岩稜のトラバースと、クライムダウン、ザレ場の登り返し、そして2級程度の岩登りを繰り返しましたが、槍の穂先はまだまだ先・・・
時にはまき道を辿り、しかしすべてまいてしまってはつまらないので、ルートを見ながら岩稜を伝い、午後2時ごろにようやく北鎌平へ到着。振り返ると、今日苦労して越えてきた小ピークを望むことができました。
さあ残すは槍の穂先のみ!大きな岩をいくつも乗り越え、ガレ場を辿っていよいよ穂先の岩場へ取り付きました。
そして午後3時50分、みごと北鎌尾根を越え、待望の槍ヶ岳山頂に登頂!
天気も何とかもちこたえ、午後の雷雨にも遭わずにすみました。山の神様に感謝ですね!!
いやー、しかし天気がいいとはいえ、かなり気温も高く厳しい状況の中、12時間50分よく頑張り通しました!!
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